Nikonの大三元「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」はめっちゃ写るし、機動力がハンパないすごいレンズ

2017/05/20

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

レンズの中には「大三元レンズ」と呼ばれるレンズがあります。f2.8通しのf値の明るいズームレンズ。広角・標準・望遠とそれぞれ1本ずつ、計3本あるので麻雀の役にたとえて大三元レンズ、などと呼ぶわけです。

今回はその望遠端を担う「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」をゲットしたので、その素晴らしさを書いてみようと思います。

機動力がハンパない望遠ズームレンズ!

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

はじめてこのレンズを手にしたときの感想は「めちゃくちゃ小さくて軽いな」ということでした。レンズの長さは約200mm、重さは約1.4kgと、スペックだけ見ると、まあ小さくも軽くもないんですが(笑)

フルサイズカメラはAPS-C機にくらべると、なにもかもが大きく、重くなってしまいますが、特に望遠レンズ系というのはそれが顕著になってきます。このあたりがフルサイズカメラのデメリットのひとつですね。いつもめそめそしながら撮影しています。

70−200と180mm

ちなみに、僕はSIGMAの180mmマクロを持っているので、横に並べてみます。どうですか?180mmでもこんだけデカイんですよ。もちろん単焦点レンズなので、バッキバキには写るんですが、まあデカイです。重いです。持ち歩いているとめそめそしてきます。

そして、単焦点レンズなわけですよ。SIGMAの180mmマクロがどんなにいいレンズであろうと、焦点距離180mmの画角しか撮影できないわけです。いろんな場面に対応しようと思うと85mm、100mm、135mmくらいも欲しいところですよね?

70−200と85mm100mm135mm180mm

というわけで並べてみました。一番左が70−200mm、順に85mm、100mm、135mm、180mm。望遠系の被写体を狙おうと思ったらまあこんだけの物体を持ち歩かなければいけないわけです

もちろん単焦点レンズはキレッキレの描写をしてくれるので、大好きなんですが持ち歩くのは僕なわけです。重くて本当に嫌になります。

こんなたくさんの質量があるガラスの玉が、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRという1本のレンズですっと収まるわけなんですよ、奥さん!これ見てどう思いますか?僕は「めっちゃ小さいし、軽い!」そう思うわけです。若干、感覚が狂ってきているのは、まあ認めましょう。

THULE バックパック

いつもはf64のデカイカメラバックに機材詰め込めるだけ詰め込んで持ち歩きます。持っていかなかったレンズを使いたくなる、というのはカメクラあるあるですよね。

ただ、自分の車で移動するならいいんですが、バスや飛行機など公共交通機関を利用する場合はそうも言ってられません。となると、レンズを厳選しなければいけませんし、んでもやっぱりある程度の焦点距離はカバーしたい、となるわけです。

公共交通機関での移動ではTHULEのバックパックを使うのですが、これだと70−200mmに加え、TAMRONの15−30mm、Nikonの24−70mmとわりとコンパクトながら広角から望遠までのシステムを組むことができますね。まあ、これでもすでにかなり重たいのですぐにめそめそしだすのですが。

ズームレンズの機動性

蔵王キツネ村 キツネ

単焦点スキーなので、基本は全部単焦点レンズで撮りたいんですが、それでもやっぱりズームレンズの機動性が必要な場面があります。これは蔵王キツネ村に行ったときの写真。ここではかなりキツネに近づけます。70−200mmがかなり活躍してくれました。

いつもはガチャガチャとレンズ交換しながら撮影するですが、その必要のないズームレンズはやっぱり便利ですね。しかも、動物みたいにシャッターチャンスがいつくるか分からないような被写体の前でレンズ交換してる暇がないですからね。

オートフォーカスがすごい

蔵王キツネ村

あと、僕、マニュアルのレンズがかなり多いんですね。んで、久しぶりにオートフォーカスの効くレンズ使ったんですが、あれですね、オートフォーカスはリリンが生み出した文明の極みですね

普段は風景が多いので、マニュアルできっちり詰めるほうが好きなんですが、それでもやっぱりオートフォーカスが欲しい場面ってたくさんあるわけです。70mmから200mmまでカバーして、オートフォーカスまで効くとか、もう万能感がすごいわけです。ピーキーな性能のあるレンズというのは魅力的ではありますが、1本であらゆる場面に対応できることの素晴らしさお伝えしたいのですが、伝わっているでしょうか。

キツネ アップ

フォーカスの速度はもちろん爆速です。最近のNikonの大三元のオートフォーカスのスピードというのはかなり評判いいですね。

D750につけて撮影しましたが、チラチラ迷うようなこともなくバッチリ合焦します。開放で撮影してますが、ピントの合っている場所はきっちり解像します。

望遠系というのは、いかに欲しいとこにピントを持ってくるかっていうの大事だと思うんですが、非常にいい感じです。手ブレ補正もガンガンに効くので手持ちでの撮影もしっかりサポートしてくれます。

Nikon初の”防塵防滴レンズ”

キツネ 吹雪

Nikonのカメラには防塵防滴を謳っているものが多数ありますが、実はこれまでレンズに防塵防滴と銘打って出されているものは無かったのです。もちろん、Nikonのレンズはかなりしっかり作ってあるので多少の雨や雪などでダメになるようなことはなかったのですが、あらためて防塵防滴を謳われているのがこのレンズなわけで、こりゃあすごいことではないかと個人的に思っているわけです

この日は目まぐるしく天候の変わる日で、時間によっては猛吹雪にみまわれることになりました。もちろんカメラも一瞬で真っ白になるような状況ですが、それでも安心感を持って撮影に集中することができました。

また、こんな状況だと怖くてレンズ交換なんてできません、ここでもズームレンズのメリットを活かせることになりました。

気になる写りも、やっぱりハンパない

雪 只見線 第一橋梁

ズームレンズが便利なのはそりゃあわかっているんですが、じゃあなんでわざわざ単焦点レンズを使うかというとやっぱりその描写性能が違うわけです。絞りこんでパキパキに解像している写真というのはやっぱり気持ちがいいですね。

なので、基本的には頑なに単焦点レンズ使っているんですが、こと70−200mmにいたっては、なんかもう全部これでいいじゃないかと思うほど解像します。もちろん厳密に撮り比べれば単焦点レンズに軍配があがるでしょうが、この便利さ、機動力、万能感を持ってしてここまで解像されてしまうともうひっくり返りそうになります。

ナノクリスタルコートによる逆光性能がつよい

星峠の棚田 雲海 逆光

Nikonのお家芸であるナノクリスタルコート。最近のレンズはどれも逆光性能がいいですが、やっぱナノクリはいいですね。まったくフレアやゴーストが出ないわけではないですが、太陽をバックにこのディティールを残しながら描写する感じはすばらしいです。

写真撮影の真理のひとつが逆光だと思うのですが、そんな逆光での描写が素晴らしいなんて、大勝利の予感しかありませんね。逆光は正義とたわば先輩もおっしゃっていました。

ボケがなだらかで非常にキレイ

キツネ 蔵王キツネ村

望遠レンズの魅力のひとつとして、ボケの描写があると思います。単に明るいレンズとはまた違ったボケ感がありますよね。AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRも非常に美しいボケの描写をしてくれます。合焦部分はしっかり描写し、そこからなだらかにボケていく感じは恍惚を感じます。ポートレートなどでも十分に使えるのではないでしょうか。

最短撮影距離が1.4m→1.1mと改善!

ネモフィラ クローズアップ撮影

前モデルであるAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR Ⅱは最短撮影距離が1.4m、最大撮影倍率が0.11倍といわゆる「寄れないレンズ」でした。

今回、モデルチェンジにあたってその弱点であった最短撮影距離、最大撮影倍率が大幅に改善。最短撮影距離が1.1m、最大撮影倍率が0.21倍とかなりクローズアップ撮影できるようになりました。

望遠レンズならではの「なんちゃってマクロ」的な使い方も、そのボケの美しさも相まってかなりいい感じで撮ることができます。

細かいスペックなどなど

三脚座

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR Ⅱ 三脚座

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRには三脚座が付属。僕はアルカスイスの雲台を使っているのでウィンバリーのプレートを付けています。やはり望遠レンズを使用するとかなりフロントヘビーになるので三脚につける場合は三脚座は必須です。縦構図にする場合は三脚座の部分で回転させます。

三脚座は外せる

三脚座は簡単に取り外しが可能。手持ち撮影でちょっとでも軽くしたいとき、ジャマなときなどはこのようにとっぱらうことができます。

各種スイッチ

70200のスイッチ類

①フォーカスモード切り替えスイッチ

レンズのフォーカスモードをオート優先オートフォーカスとマニュアル優先オートフォーカス、マニュアルの3モードから選びます。

オートフォーカス中に、フォーカスリングを動かしたときの反応が若干違います

②フォーカス制限切り替えツイッチ

FULLだとすべての撮影距離で。∞〜5mでは5m以上でしかピントが合いません。最短撮影距離が1.1mなんですが、望遠で使用する場合手前までいちいちフォーカスさせてたら邪魔くさいので、それを制限することができます

③手ブレ補正スイッチ

手ブレ補正を切り替えます。SPORTとNORMALの2つがありますが、「流し撮りなどの撮影時はSPORTのほうがいいかもね」みたいなことが説明書には書いてあります

また、基本的に三脚につける場合手ブレ補正を切ったほうがいい場合が多いのですが、この手ブレ補正は「三脚ブレを軽減するかもね、まあOFFにしたほうがいいときもあるかもしれんけど」みたいなことも説明書に書いてあります。

④フォーカス作動設定スイッチ

⑤のボタンはオートフォーカスができるボタンでレンズの周りに4つついています。フォーカスボタンががレンズ側についていることでホールド感をそこなわず撮影することができます

そのフォーカスボタンの設定をするのが④のフォーカス作動設定スイッチ。AF-Lがフォーカスをロック、AF-ONはフォーカス作動ボタンを押している間中オートフォーカスが作動します。

電磁絞り

このレンズ、最近のNikon推しの電磁絞りを採用しています。これは絞りを電気信号で制御することで高精度な絞り制御をしてくれますが、昔のフィルム機などで使えないというデメリットもあります。

また、絞りを電子的に作動させているので、機械的に動かすマウントアダプターを使うことはできません。ということで僕が使っているα7Ⅱとマウントアダプターでは使うことができません。

まとめ

たくさんの素晴らしい望遠レンズがある中で、それでもいろんな場面を想定した場合に1本に絞らなければならないとき、そんな時はまちがいなくこのAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRを手に取ることでしょう。それくらい万能感がハンパないです

あらゆる被写体を捉え、写しだすことのできるレンズ。さらにf2.8と非常に明るいのでテレコンだってつけることができます。

望遠系の使用頻度が低そうな場合は荷物を一気に減らすことができるようになったので、体力的にもかなり楽になりました(笑)

とはいえ、写りもかなりいいので、大三元の名に恥じないすばらしいレンズであると思います。

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