全国1億3000万人のApertureユーザーのみなさまこんにちは。
ちょ、あれですね。大変ですよね。
Macから新しく出た写真アプリなんですが残念な気持ちになったかたは少なくないと思います。
新しいMacのアプリ「写真(Photos)」がちょっと期待はずれだった件 | ログカメラ
僕もその一人でして、長らくApertureにお世話になってきた写真管理ですが、この度ようやくLightroomへと移行することに決心しました。
……んが!いろいろ試してみてるんですが、これ無理ゲーじゃないですか?
ApertureからLightroomへの移行方法がAdobeから発表
Apertureが終了するのに合わせて競合メーカーであるAdobeさんはAperture難民を取り込もうとガンガンアピールしてきます。さすがです。
んで、Adobeさんはこうおっしゃるわけです。
へー、そんなに簡単に移行できるのならいっちゃう!saizou、Lightroomにいっちゃう!
基本RAWで撮って、お気に入りの写真はガリガリ編集したいのでMacの「写真」はちょっと用途にあわないんですよねえ。
もともと編集機能に関してはLightroomのほうがApertureよりもいいのは、そら知ってましたよ。
レンズプロファイルがなかったりノイズリダクションがおまじないぐらいの効果しかなかったりと、現像ソフトとしてそれどうなのよ!?と思うこともしばしばでしたがそれでもApple製品で使うさいの圧倒的な写真の扱いやすさには代えがたく(メンドクサガリです)いろんなことに目を瞑ってApertureを使っていたのに!
Apertureから移行する「写真」は、もうまともに写真を編集する気もない感じじゃないっすかー。
気がついたら僕は「Lightroom」と「Photoshop」が同梱になったCREATIVE CLOUDフォトグラフィプランに申し込んでいました。
果たして、写真管理に定評のある
そろそろLightroomは6がでそうなので、パッケージ版が欲しいかたはそれをまったほうがよさげですね。
ApertureからLightroomへ移行を始めました。
んで、スムーズに移行、を全面に押し出していたAdobeさんなので、そりゃあ簡単に「Aperture→Lightroom」へとお引越しできるもんだと思ってたんです。
……甘かった。氷砂糖に練乳かけて食うぐらい甘かった(;´Д`)
ちなみに僕の写真ファイルは約4万枚、700GBです。これがもっと少ないかたなら全然問題ないんですが、ApertureからLightroomへ移行するようなかたは僕と似たようなもんだと思います。
まあ、とりあえずAdobeさんがおすすめしている移行方法にしたがって進めてみましょう。
全行程は以下のとおり
- Apertureからオリジナルファイルを書き出す
- 画像処理エンジンがことなるため、調整後の写真は別でtiffファイルに書き出す
- Lightroomに読み込ませる
- お引越完了!やったね\(^o^)/
見た感じ簡単そうですね。
1.Apertureからオリジナルファイルを書き出す
読み込んだ写真はiPhotoでは問答無用でiPhotoライブラリに突っ込まれるのですが(iPhotoで写真管理している人はチョット注意!オリジナルの写真どこにあるかわかってますか?)Apertureではライブラリの外に保存できるので、オリジナルは別に管理していました。
しかし、そのオリジナルの写真をそのまま読みこんだのではメタデータなどが引き継がれません。すなわち、今までつけてきた膨大なレーティング情報(★を付けるやつね)が失われてしまうのですね。いやいや、4万枚もある写真のレーティング、もう1回やるとか。。もぅマヂ無理。。
とうわけで、Apertureからオリジナルファイルをメタデータといっしょに書き出してやります。
さて、これを見てもらったら分かると思うんですが、この時点ですでに700GBのオリジナルファイルとさらに書きだしたメタデータ付きのオリジナルファイルが存在するわけです。足して1.4TB。プギャー。
終わらない!ぜっんぜん書き出しが終わらないよママン!4万枚のオリジナルRAWファイルの書き出し、一晩たっても終わらず、ほったらかしで仕事に行き帰ってきてようやく終了。こ、これは大変。
いやいや。まだあわてるような時間じゃない。陵南の仙道なみに涼しい顔を装って、僕は呟きます。
2.調整を適用させるためtiffファイルを書き出す
ApertureとLightroomは画像処理エンジンが違うため、そのままではRAW現像した時の調整が引き継げません。
Aperture と Lightroom では画像処理エンジンが異なるため、Aperture で行った調整を Lightroom で読み取るこ とができません。この問題の回避するため、調整後の写真を高品質 16 ビット TIFF ファイルバージョンで書き出 します
ふむふむ。
tiffファイルって初めて聞く形式ですが、どうやら書きだしたオリジナルファイルとこのtiffファイルをLightroomに読み込ませれば、RAW現像した設定のままApertureから引っ越しができそうです。なーんだ楽チーン。
…そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
tiffファイルを書き出していると僕のiMacがこんなふうに警告してきました。
お使いの起動ディスクはほとんど一杯です。
あれ?調整の設定を移行するファイルだから、けっこう小さいと思ってたけど、わりと大きいファイルなのかな?いらないファイル消してからやりなおそう。とりあえず500GBくらい空ければいいかしら?
お使いの起動ディスクはほとんど一杯です。
…ん?あれ?なんで?500GBも開けたのに?
ていうか、ほとんど書き出せてないんだけど(;・∀・)
嫌な予感がしてググってみるとNikonのページがでてきました。
RAW:ファイルサイズ:大
tiff:ファイルサイズ:非常に大
_人人人人人人_
> 非常に大 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
すでにオリジナルファイル、書きだしたメタデータ入のファイルに加えさらにデカいファイルを書き出せっていうわけですよ。コレ。
この図では???GBとしていますが、700GBのRAWファイルから調整後のtiffファイルを書き出したらTB超えるんじゃないでしょうか。
無いから!そんなに潤沢なハードディスクの容量、無いから!よしんばあったとしても、元ファイル以上のtiffファイルなんか置いておける余裕うちには無いんだから!!
…というわけで、諦めました
ApertureからLightroomへの移行、かなり安易に考えていたのですが、もうあちこち詰みまくっていてどうにもなりませんでした。
tiffファイルがでかいならApertureのオリジナルファイル消したらいいじゃないかと思い、ゴミ箱入れてもう一度書き出したりもしましたが、よく考えればオリジナルファイルがなければtiffファイルの書き出しもできないんですよね。あばばばば。
もっとあれこれ試してみたいんですが
- 書き出す→1日かかる
- バックアップから復元する→1日かかる
- また書き出す→1日かかる
と、まあかれこれ何日も、掘った穴を埋め戻すような作業を延々と続けてしまい、僕つかれちゃった(´・ω・`)
とりあえずメタデータ付きのファイルだけ書き出してLightroomに読み込み
AdobeさんのHPにあるやりかたでApertureのオリジナルファイルを取り出すと「年→月→日」の順にフォルダ分けされてしまうんですね。tiffファイルと整合性を保つためなのかよくわかんないですが、機械に読みやすいフォルダ分けが人間に分かりやすいとは限りません。
とりあえず、Apertureのプロジェクトをフォルダにして、メタデータと一緒に書き出すことにしました。
これがいいかどうか分かんないんですが、とりあえずこれで運用していきたいと思います。
っていうか、あれですよね、こういうフォルダ整理のルールってきちんと決めておかないと気持ち悪くないですか?僕はそうなんで、どうしよっかなーと思いながらまた無為に日々をすごしていました。
いちおう移行のプラグインもあるみたいですよ
現在のLightroom5ではApertureやiPhotoのライブラリから読み込むプラグインも搭載されています。
ただ、どういう風に読み込まれるかが分からなかったので今回試していません。Apertureが無くなってしまったように、特定のソフトに依存するようなファイル管理はちょっと怖いなと思っています。なるべくオリジナルファイルは自分が運用しやすいように、そして、いつでも引っ越しができるようにしておきたいです(トラウマ)
もしかしたら、あれこれ悩むよりこのプラグイン使ったほうが早かったかもしれないので、試された方は使用感教えてくださいね。
まとめ
なんだかすったもんだの引っ越し作業。
WindowsからMacに引っ越しするのにも、こんなに苦労しなかった気がします(;・∀・)
Lightroomの編集機能はApertureとは比べ物にならないな〜と思いつつも、やっぱり慣れたApertureの使用感が頭の片隅にあり、「あれ、これできないの?」っていうところもチラホラ。
ただ、無くなってしまったアプリのことを引きずっていてもしょうがないですしね。
これからはLightroomとPhotoshopとうまく付き合っていく方法をちょっとずつ覚えていきながら、よりパワーアップした編集機能を使ってガリガリいい写真を撮っていきたいと思いまっす!