比較明合成(コンポジット)の撮影方法と必要な道具〜その1「比較明合成とは」

2015/05/23

 

グルグルの星の写真

比較明合成という言葉を聞いたことがありますか?

星がグルグルと回っている写真、流れ星のように降ってきているような写真、ホタルが一斉に乱舞している写真。当ブログでも何度か載せたことがありますね。
そんな写真の多くがこの比較明合成という方法で撮影されています。

なんだか難しそうな感じがする「比較明合成」。けど、ちょっと、コツを掴めば誰でもかっこいい写真を撮れるおもしろいものです。
僕自身比較明合成で撮る写真大好きなので、その撮影方法と撮影に必要な道具を紹介してみます。

ちょっと長くなりそうなので複数回にわけて書いていきますね。

今回お話するのは

  • 比較明合成とはどういう撮影方法か?
  • 比較明合成でどんな写真が撮れるのか?
  • なぜ合成する必要があるのか?

といってところを説明します。わからないところがあったらガンガン質問してみたください。

photo credit: fusky via photopin cc 

比較明合成(コンポジット)とは?

比較明合成という字面だけ見ると、いかにも難しそうな気分になってきますね。しかし、感じを噛み砕いてみるとなんとなく理解ができます。

比較明合成とは

「2つ以上の写真を比較してるい部分だけ合成していく」

という意味なんですね。つまり合成写真のひとつなのです。「え?合成写真なの?なんだかなあ」と思うかたも中にはいるかもしれません。
しかし、デジタル一眼レフでこういった写真を撮るには比較明合成が一番確実なのですよ。

比較して明るい部分を合成するとは?

ここに2枚の写真があります。この2枚は三脚で固定したカメラで撮った同じ場所の写真です。

この日はホタルを撮りに行っていました。上の写真がホタルの写真。下の人魂のような写真は撮影している途中、懐中電灯を持った見物人が近くを通りかかった時に写った写真です。

 

ヒメボタル 道路

ヒメボタル 懐中電灯

この2枚を比較明合成するとこのようになります。

比較明合成したホタルの写真

2枚の写真を比較して、明るいところだけが上に重ねられているのがわかりますか?このように明るいところを重ねていくことで不思議でおもしろい写真ができあがるのです。

比較明合成で撮れるもの

具体的にどんな写真が撮れるか見てみましょう。

星の日周運動

与一野のしだれ桜と北天

地球は自転してるので、星は一夜のうちにじりじりと動いています。ずっと夜空の写真を撮るとこのように星がグルグルを回っているように合成できるのですね。

ホタル

ヒメボタル 金の絨毯

ホタルが点滅しながら森の中を飛翔している様子をたくさん撮り、明るいところだけを合成していくとこのように森一面がホタルに埋め尽くされた写真になります。

テールランプ

テールライト

 photo credit: BottleLeaf via photopin cc

道路を行き交う車のテールライトの写真もおもしろいですよね。バルブ撮影でも撮れますが白とびするような場合、比較明合成が便利です。

ペンライトで文字を書く

ペンライトで文字を書いた写真

photo credit: paulmcdee via photopin cc 

これも一発撮りでも問題ないのですが、複雑な文字や図形にするには比較明合成の出番ですね。

花火

花火の合瀬写真

こういった花火の写真は比較明合成でないと撮れない写真の一つですね。明るいところを重ねていく、という比較明合成のイメージがつかみやすいのではないでしょうか。

なぜ合成するのか?

比較明合成という手法はデジタルで撮影したものを合成することになります。なので、昔からカメラを嗜まれているかたのなかには ちょっと抵抗があるかたもいらっしゃるかもしれません。

しかし、デジタル一眼レフでの長時間露光というのは、いろいろと問題があるのです。

長時間露光の露出時間の計算が難しい

例えば星がグルグルと回っている写真を撮りたいと思うじゃないですか。

そうなると、だいたい30分〜1時間以上の露光時間が必要になります。グルングルンに回したいかたはもっと露光します。

そういった長時間露光での適正露出の計算、非常に難しいのです。もちろん昔からフィルムで撮られているかたに言わせれば、そのへんが妙味だったりするのでしょうが少しでも露出時間が長ければ白とびしてしまいます。

せっかく何時間もかけて撮影した写真が、露出の計算がうまくいかず白とびしてたりツブレてたりしたら悲しいですよね。

何時間も露光するのはすごく大変

車のヘッドライトでダメになった写真

これはホタルの撮影中、近くに車が停まったのでテールランプの灯りが写りこんだ写真です。

例えば真っ暗な夜ですよ、1時間カメラのシャッターを開きっぱなしにしたとしますよね。その間に「いっさいがっさい、他の光が入らない」というような状況どれだけ作れると思います?

僕たちが思っている以上、今の日本は光であふれています。街の街灯、車のヘッドライト、だれかが持っている懐中電灯。

一発勝負の長時間露光中にそんなふとした光がこの写真のようにカメラのレンズを一瞬とおるだけで、それまでの努力があっというまにオシャカになります。

それだけじゃありません。何時間も露光するということは、カメラが少しでも動いたら被写体全てがブレてしまうということです。カメラに触らなくても、風が吹いたり、ちょっと地面が傾いたりと、なにかにつけリスクはたくさんあります。

そう、一発勝負の長時間露光ってすっごく難しいのです。

長時間露光をする人たちの気持ちもよくわかる

そういった困難をこえて、長時間露光で素晴らしい写真を撮るんだ!というフィルム派のかたがたの気持ちも非常によくわかりますし、そうやって撮られた写真はほんとに素晴らしいと思います。

実際僕も最初は「比較明合成?は?合成?邪道じゃないか!?」などと思っていました。

けどね、長時間露光しって、まじ大変(;´Д`)

大変というか、写真がきちんと撮れてるかも確認できないので1時間〜2時間夜中に撮った写真が成功してるか失敗してるかもわかんないの。

高い志をもって長時間露光はじめましたが、最初の2〜3枚を撮った時点でうまくいかずウンザリし、早々に長時間露光は比較明合成で撮るんだと心に誓いました。

まとめ

比較明合成をすれば一眼レフならではの、肉眼では見られないような光景を作り出すことができます。また、長時間露光の一発撮りに比べ作品の成功率は格段にあがります。
覚えておいて損はないですし、使いこなせるようにになればますます写真が楽しくなってきますよん。

なるべくわかりやすいよう説明していこうと思うのでぜひともチャレンジしてみてくださいね。
後編はこちらからどうぞ

比較明合成(コンポジット)の撮影方法と必要な道具〜その2「実践編」 | ログカメラ

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