風景写真を撮るために揃えるのは高いカメラやレンズじゃない!まずは三脚を手にいれるべき4つの理由!!

2016/08/07

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 photo credit: Wolfgang Lonien via photopin cc

前回、風景写真の楽しさについていろいろ書いてみました。もし、この記事を読んでいただいて、ちょっとでも風景写真に興味が湧いた方がいたら嬉しいです。

風景写真の魅力を語ってみたいと思う | ログカメラ

んで、「それじゃあいっちょ撮ってみようか」と思っていただいたかたに向けて今回の記事を書いてみます。

風景写真を撮る際に一番必要なのはなにか?高価なカメラやレンズ?いやいや。まず最初にお金をかけるならとにもかくにも三脚を手に入れましょう!

風景写真に必要不可欠な三脚

裏匹見峡 紅葉 渓谷

三脚と聞くと、みなさんはどんなシチュエーションで使うことを想像するでしょうか。たとえばセルフタイマーを使ったり、夜景など日が暮れて暗い時に使ったり、そんな場面が思いつきませんか?

なので、まだまだ明るい時間帯に三脚立てて写真撮ってるカメラマンに遭遇してビックリすることありません?

僕も初めて一本桜を撮りに行った時、非常に驚いたのをよく覚えています。「え、なんで晴れてるのに三脚なんか使ってんの?なんのため?手持ちで充分撮れるじゃん???」

しかし、何度もいろんな風景を撮りに行って、手持ち、三脚といろんなシチュエーションで撮ってみて最近特に痛感するのです「あ、やっぱ三脚いるわー」と。

今日は風景写真になぜ三脚が必要不可欠か、その理由を書いてみたいと思います。

ブレを防ぐ

ダンボーのブレた写真

三脚を使う理由としてまず第一にあげられるのが「ブレを防ぐ」ということ。

ブレには大きく分けて

  • 被写体ブレ
  • 手ブレ

の2つがあります。被写体ブレとは、被写体が動いていることで象がブレること。被写体ブレはこちらがどんなにがんばっても、ブレる時はブレます。逆に、被写体ブレを活かした作品づくりというのもできますので、そのへんは臨機応変に。流し撮りとかかっこいいですよね。

いっぽうの手ブレ。これは写真を写す際、カメラ自体が固定されていないことで写真がブレてしまうことをいいます。被写体ブレはブレるのは動いている被写体のみですが、手ブレは写真全体がブレてしまいます。意図してやるなら別ですが、手ブレの写真はだいたいにおいて見栄えのいいものではありません。

手ブレの原因は充分なシャッター速度が稼げていないことに起因します。

んで、手ブレしないために必要なシャッター速度はだいたい「レンズの焦点距離分の1秒」と言われています。

例えば35mmのレンズなら「1/35秒」、50mmなら「1/50秒」、300mmなら「1/300秒」と望遠レンズになるにしたがってシビアになってくるんですねー。

荒谷山の雲海

「1/35秒くらいなら楽勝!楽勝!」と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。けれど、風景写真においてはf8以上に絞りこんで写真を写すことも少なくありません。また、太陽が昇ったり沈んだりする直前、直後が美しく写真を撮れる、いわゆる「マジック・アワー」なので、日中に比べると光量不足になりがちです。

また、一見ブレがないように見えてもやはり手持ちではどうしても微細なブレが出ているはずです。風景とったのに、なんだか解像感なくてシャッキリしないなあという経験があるかたも少なくないのではないでしょうか?

そういったブレを無くそうと思ったら、やはり三脚の出番です。

ガッチリと固定した三脚にカメラを載せれば

  • きちんと絞りこめ、風景隅々までピントがあったシャープな写真に仕上げられる
  • ISO感度を上げる必要がなくなるので不必要なノイズがのることがない
  • 「レンズの焦点距離分の1秒」のシャッター速度を稼ぐことができなくてもブレのない写真が撮れる

と、まあいいことづくめなわけなんです。今は入門用のデジタル一眼レフカメラもどんどん高画素化しています。高画素になるということは、いままで気にならなかった微細なブレも解像してしまうんですね。ブレないようきちんと三脚を使いましょう。

水平・垂直がきちんととれる

水平はきちんととろう

重力に対して平行な面が「水平」、水平に対して直角なのが「垂直」。なんだか数学の授業みたいですが。

風景写真において、水平・垂直がきちんととれるかというのは非常に大事なことです。

例えば海の写真を撮る時に水平がとれていないと、非常に気持ち悪い写真になるのは想像に難くないのですが、そういった分かりやすいシチュエーション以外の、日ごろ目にするありとあらゆる景色にも僕らが意識しないうちに水平があり、写真を撮った時にその水平線からズレているとなんだか違和感を感じてしまうものです。

この写真も机の上にダンボーが置いてありますが、その机の線が傾いているので非常に気持ち悪いです。

また、建物が景色の中にあるときは写真の中の水平・垂直方向にそって歪むため、あとから傾き補正をしてもなんだか変な感じになってしまうのです。

んで、この水平・垂直っていうのは思った以上にかなりシビアで手持ちできちんと撮ろうと思ってもけっこう難しいです。上手な人はうまいこと撮るのかもしれませんが、僕なんかはぜっんぜんダメです。

特に多いのはシャッターを押し込む際に右に傾くというパターンじゃないでしょうか。んで、それを回避するためにちょっと左に傾けて写真撮ったらまた反対側に傾いて、延々右左に揺れながら写真撮ってる不審者になっているという。あ、僕のことです。

というわけで、きっちり水平・垂直だししたいならここでもやはり三脚を使いましょう。三脚自体に水準器が付いているものもありますし、無ければクイックシューに付けられるものも売っています。良いカメラには内蔵されていたりしますね。

三脚の上ならじっくり水平・垂直をあわせることができます。三脚を使っていても、きちんと水平・垂直をだそうと思うと案外時間がかかるものです。

ピントをきっちり合わせられる

パンフォーカスで撮ることも多い風景写真ですが、それでもやはりピント合わせというのはとても大事です。

スナップや動きモノなど、一瞬のシャッターチャンスを見逃せないような被写体ならばオートフォーカスというのはとても便利な機能です。

しかし、基本動くことのない風景写真ですから、時間をかけてきちんとピントを追い込みたいものです。

湯の山のしだれ桜

例えばこのような桜の写真でも、ピントをどこに置くかというのは結構大事だと思うですね。もちろん、奥の山にピンが抜けちゃうと話になりませんし、たくさんある花びらにきちんとピントを合わせたいところです。

んで、こういった時にオートフォーカスでピピっとピントを合わせるのもいいのですが、やはりこういう場合にはライブビューで任意の場所を拡大してマニュアルフォーカスでピントを追い込みたいですね。

とうわけでまたまた三脚の出番です。手持ちでライブビューで拡大し、マニュアルフォーカスでピント合わせっていうのは現実的じゃないですからね。三脚の上にカメラを置けば、花びら1枚1枚にきちんとピントを合わせるのも難しいことではありません。

また、こういった風景にかぎらず例えばマクロ写真なんか撮るときも、やはりピント合わせがかなりシビアですから三脚が必要になってきます。

三脚でしか撮れない風景や表現がある

高谷山 雲海 星グルグル

以前も一度記事にしたことがあるのでコチラもぜひ御覧ください。

三脚があればこんなに表現が広がる!三脚を使って撮りたい写真 | ログカメラ

三脚を使用することでこのような写真が撮れるようになります。

  • 夜景
  • 流れる水や滝
  • グルグルの星空
  • HDR写真
  • ホタルの写真

これらの多くはスローシャッターを利用しているのも多いので、アイデアしだいでいろんな表現も可能です。

また、比較明合成や長時間露光を活用することで画一的になりがちな有名スポットの風景なんかも一味ちがった写真に仕上げることもできます。

撮影スポットはいろんな人に撮りつくされてるから…なんて意見もたまに聞きますが、星景を絡めたりすると実は案外誰もやってなかったりするのでおもしろいです。HDR写真なんかもそうですね。

また、これらの写真はなんだか自分がうまくなったような気分に浸れるというのもいいところですw

オススメの三脚

いちおう僕の使っている三脚を紹介してみます。

ベルボン株式会社 シェルパ635Ⅱ

あまりに使いすぎてて型番のペイントが剥がれててちょっと自信がないのですが、多分コレ。

推奨積載質量が3kgとAPS-C機であればけっこうデカいレンズを付けても大丈夫なくらいな余裕はあります。

  • ローポジションに対応
  • 水準器が付属
  • エンドネジがついているのでエンドフックなどを付けておもりにすることが可能
  • クイックレバーロックなので素早く三脚を立てられる

などなど、必要な機能はひととおりついています。んで、お値段なんですがAmazonでだいたい1万6千円くらい。「お、おお、案外、高いやんけ……」と思いません!?僕は思いましたよ!三脚なんて5〜6000円くらいのイメージだった!

しかも、大枚はたいて一眼レフカメラ買ってピーピーな人ばかりだと思います。なのに、まだ三脚で2万近くも払わなければいかんのかと。

けど、気をつけてください。

考え事

レンズ沼と呼ばれますが、三脚も案外沼が深く、このVelbonの三脚も比較的お安いほうだったりします。

実際使ってみると、三脚の高さが139cmしかなく屈んで使うことが多いんです。基本三脚は「アイレベル」と呼ばれる目線の高さまであるほうが屈んだりする必要がないので良いとされています。一応、エレベーターと呼ばれるもので、三脚の高さを179cmまで上げることもできますが、不安的になるので基本的には使わない方がいいです。

あと、やっぱり推奨積載質量が3kgしかないのでフルサイズ機にちょっと大きめの望遠レンズをつけたりしたら、安定性に不安が残ります。

とはいえ、まあD5100に僕が持ってるレンズを付けて撮影するくらいならそんなに問題はありません。コスパも高い方だと思います。

逆に注意してほしいのが、これより安いような三脚です。さっきも書いたように5〜6000円くらいのイメージの三脚はだいたいデジカメ用だったりします。足が三本ありゃいいってわけじゃないんですね。

三脚の上に載せるのは重たい一眼レフカメラ、案外不安定な場面も多いですし、ひっくり返して高価なレンズやカメラを壊してしまっては大変です。あ、そういや最近ひっくり返したな……

お金かけられる人は、できるだけ高いものを購入されたほうがいいかと思います。実際僕も三脚買い替えたです。GITZOとか憧れます

GITZO

まとめ

案外後回しにしがしな三脚なんですが、1本あるだけで写真のレベルが格段にあがりますし、いろんな表現にチャレンジできるようになります。

僕も最初は三脚なんて面倒だし……と思っていたのですが、最近は特に三脚の重要性をひしひしと感じています。逆に三脚禁止のところなどで手持ちだと不安でしょうがなかったりww

とはいえ、三脚はかなり邪魔になるのも事実です。マナーを守るのも大事ですよね、三脚禁止のとこで立てるなんてのは話にすらならないのですが、禁止されていないところでも他人を気にして使いたいものです。

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