本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

金色に輝く光の雪崩、ヒメボタルの夜

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ヒメボタル

5月の終わり頃から撮り始め2ヶ月にわたって追いかけ続けてきたホタル。

1年のなかでも特にこのヒメボタルの時期はそわそわしっぱなしです。そんなヒメボタルのシーズン、今年もガッツリ取り組むことができました。

ようやく長い現像も終わったので今年のヒメボタルのまとめをしたいと思います。



ヒメボタルを撮ってきた

今年はD750があらたに加わったということで、D5100との2台体制でホタル撮影に挑むことができました。

1シーズンにホタルを撮りにいけるのはせいぜい数回。そして、当日に撮れる絵は1枚だけ。その数少ないチャンスをなるべく失敗せずに撮りたいので、いつもはまず「きちんとホタルの写真が撮れること」を目標に撮影を行ってきました。

けれど、今年は2台体制により一夜に2枚の写真を撮ることができるようになりました。なので、昨年まではできなかったようなちょっと攻めた設定での撮影にも挑戦してきました。

冒頭の1枚はとりあえず無難な構図で。

D750に50mm。f1.4 ISO1600 SS15秒。

キレイな丸ボケはどうやってと撮れるかいろいろ試行錯誤しているのですが、コレはわりとうまく撮れたと思います。口径食が出ないか不安だったのでいつもは少し絞ってたのですが、今回は開放で。周辺が少し歪んでいるものの、丸ボケは開放のほうがいいかもしれません。

シャッタースピードは15秒にしたのですが、まだまだ長時間ノイズが。もう少しシャッタースピードを短くしたほうがいいのかな。けれど、この写真でも200枚以上重ねているので、これ以上枚数増えると現像が終わらない気が(;´Д`)

ちょっと攻めてみた

ヒメボタル ピンぼけ

さらにキレイな丸ボケを撮るにはどうしたらいいか考えてみます。

そもそも丸ボケとは光源にピントが合わずにじんでいる状態ですよね。通常の撮影では被写界深度を浅くして「ピントが合った被写体」と「ピントが合わずボケた丸ボケ」となるのですが、比較明合成するホタルの撮影、「前景を絞って撮影」し、あえてピントを外すことで丸ボケ作りまくるというのはどうなんだろう?と考え撮ってみたのがこの写真。

はい、失敗ですねー。

攻めすぎた。saizouちょっと攻めすぎた。

いやいや!コンセプトはいいはず!ってあれこれ弄りまくったんですが、どう弄ってもダメなものはダメでしたorz

川辺に踊るヒメボタル

川辺に踊るヒメボタル

こちらも攻めすぎた1枚。

基本ヒメボタルは山の中にいるのですが、川の側で光るヒメボタルを探しました。

とはいえ、やはり光が差し込みまくる川の周りでは数が少ない……さらにブログ用に縮小すると全然見えないですね(;´Д`)

これもイメージが先行しすぎたパターン。とはいえ、またチャレンジしてみたい1枚です。Facebookページに大きいのあげてみますのでよくよく探してみてください。
ログカメラ

金色に輝く森

金色に輝く森

あんま攻めすぎてもあれなのできちんとベタなのも。やはり2台あると安心して思い切ったことができます。

これはD5100に35mm。f1.8 ISO1600 SS15秒で撮りました。

前景をきちんと絞って撮っているので林自体の被写界深度はきちんと深く撮れています。

この「前景」というのも今年はちょっとこだわって撮ってみました。ヒメボタルが全体を覆うので前景を開放で撮っててもそんなに気にならなかったりするのですが、せっかく撮るのならちょっとこだわってみたいところです。

あまりに明るい時間から前景を撮ってしまうと、肝心のホタルの光が明るい前景にツブレてしまいます。かといってあんま暗くしてしまうと長時間露光しているホタルの写真の背景のほうが明るくなってきてしまい、せっかく絞った前景がぼやけていってしまいます。

このへんの露出の調整をどんなふうにするかは悩ましいところなのですが、事前に複数枚撮ってあれこれ試してみました。

あと、いつもはホワイトバランス青くしがちなのですが、この写真は思い切って明るめにしてみました。ナウシカみたいで案外気に入っています。

渓流とヒメボタル

ヒメボタルと渓流

以前にも同じ場所で撮ったことがあるのですが、今年久しぶりに再チャレンジ。

これもブログ用に小さくするとホタルの光が見えませんねorz

月の光の影響も少なく、ホタルもまあまあ多かっただけに残念。また来年チャレンジしてみたいです。

シチュエーション的にはなかなか無い光景なのでもう少し作品として昇華できるといいな。

光の雪崩

光の雪崩

こちらもベタな1枚。

D5100に35mm。f1.8 ISO1600 SS15秒。

光が雪崩のように見えるヒメボタル。もう少し数が多かったら嬉しかったな。

この日は雨が降ってたのでほんとやってられなかったです。D5100も防塵防滴仕様ではないのによく頑張ってくれました。

D750の50mmとD5100の35mmは、35mm換算では画角は同じはずなんですが、1枚目の写真とちょっと雰囲気違いますよね。あんまり丸くボケてない。これはレンズのせいなのかピントの位置のせいなのか、またちょっと試して見たい所です。

ヒメボタルとダンボー

ヒメボタルとダンボー

ヒメボタルとダンボーを撮ってみました。

D750にAF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR。望遠レンズで撮影。

300mmで撮ったのでf値が5.6までした開けられず。このままでは暗すぎるのでISOを8000まで上げるという強気っぷり。

とはいえ、高感度に強いD750さんきっちりきれいに写してくれています。

望遠でとったらきれいに丸ボケするんじゃないかと思ったのですがツブレているものも多いですね。このへんはやっぱりf値や絞り羽が関係してくるんだろうか。他のレンズでも試してみたいところです。

まとめ

っというわけで!

5月の終わり頃から追いかけ続けてきたホタルですが、とりあえず今年はここらで終了です!ほんと楽しかった!

いつもは雨でテンションが上がらない梅雨ですが、今年はお天気と休みのめぐり合わせがよく、ほとんど雨を気にせず撮ることができました。

名残惜しい気もするのですが、そろそろ次の被写体が僕を待っているのでそちらに向けて準備を始めたいと思います!

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