本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDが発表!三次元的ハイファイの設計思想で作られた新中望遠がきた!!

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

Nikon105mmf1.4

via:AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED – 概要 | レンズ | ニコンイメージング

Nikonから新しいレンズ「AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED」の発売が発表されました!

この焦点距離でf値1.4は世界初、さらには「三次元的ハイファイ」の設計思想を継承されたというこのレンズ!いったいどんな製品になっているのでしょうか。

「三次元的ハイファイ」とは?

Nikonの名玉のひとつ「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」から本格的に謳われてきた「三次元的ハイファイ」というNikonの設計思想。ちょっと聞き慣れない言葉かもしれないですね。

写真という二次元のものを三次元の像として再現するという設計思想のことをNikonさんではこう呼んでいます。

絞りを開いて、背景をボカすと、メインの被写体に立体感がでますよね。人間の目で見た場合、ピントが合ってない部分というのはなだらかです。ただ、レンズによってはこのボケ方がなだらかではないものがけっこうあるのです。

ボケている部分とピントが合っている部分の境界線がはっきりわかるなーって経験はないでしょうか?

解像感やコントラストなどはチャート紙などで比較しやすいのですが、このボケ方の美しさというのはなかなか数値化できない部分。とはいえ、やっぱりそういうのも大事じゃねーの?って感じで進められてきたのがこの三次元的ハイファイ。

ピントが合った部分からなだらかに、美しくボケていく、それがNikonの考える「三次元的ハイファイ」。そして、その設計思想をつめ込まれた新しい次元のレンズが、「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」と今回発表された「AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED」なんですね。

点が点として解像されるレンズ

サジタルコマフレア

58mmは点光源の歪みやにじみのない、「点が点として写るレンズ」としても評価が高いことで有名です。今回の105mmもしっかりそれを継承しているようですね。

点光源は点で写るんじゃない?と思うかたも少なくないかもしれません。が、実はレンズは開放付近で撮影すると上の写真のように光に棘が出たような「サジタルコマフレア」というのが出てしまいます。コマ収差とも呼びますね。

星などを撮っていると、けっこうこれがやっかいでして、f4くらいまで絞らないとこのサジタルコマフレアが消えません。

カメラのレンズというのは複数のレンズを使っているのでどうしてもこういう収差が発生します。これを極限まで抑え、開放付近でも点光源を美しく表現させようという設計をされています。

星に限らず、丸ボケの美しさなどにも影響してきますが、58mmではかなり美しい丸ボケを描くことでも定評がありますね。105mmでも星や夜景、丸ボケを美しく表現したポートレートなどでも有効に使えそうです。

作例を見ても、確かにわかる「三次元的ハイファイ」

[blogcard url=”http://www.nikon-image.com/products/lens/nikkor/af-s_nikkor_105mm_f14e_ed/sample.html″]

ということでHPに掲載されている作例を早速みてきたんですが、なるほどなーという感じですね!

ボケは途中で途切れるようなこともなく、なだらかに、美しく表現されていますし、夕景のポートレートの写真では開放f1.4にも関わらず、歪むこともなくきれいな丸ボケが見てとれますな。

これからもっとたくさんの作例が出てくるので、それらも楽しみになりますね。

「三次元的ハイファイ」で組むレンズシステムもおもしろそう!

105mmというと中望遠〜望遠よりの、ちょっとクセのある画角です。ポートレートなんかに使うのが一番多い用途になるでしょうねー。

すでにある58mmはもちろん、35mmf1.4なんかも似たような設計思想で作られているイメージがあるので、このあたりのレンズを使うことで統一感のあるレンズシステムが組めそうです。

レンズって、けっこう1本1本クセがはっきりしてたりしますからね。

105mmのf1.4というのはかなり強烈にボケそうですし、作品作りもおもしろくなりそうですね。

星の撮影なんかもおもしろそう

サジタルコマフレアがどれくらい抑えられるかが楽しみなんですが、f4よりも明るく撮っても収差が出ないのなら、赤道儀に乗っけて望遠鏡がわりにしても案外おもしろいんじゃないでしょうか。

星雲とか撮るのにも便利かもしれません。



スペック

  • 発売日:2016年8月26日
  • 焦点距離:105mm
  • レンズ構成:9群14枚(EDレンズ3枚・ナノクリスタルコート・フッ素コート)
  • 絞り方式:電磁絞り
  • 絞り羽枚数:9枚(円形絞り)
  • 最大絞り:f/1.4
  • 最小絞り:f/16
  • 価格:259,000円

ナノクリ搭載ということで、お値段もなかなかですが、105mmでこの明るさは今までなかったですからね。開放時の解像感もよさげですし、納得のできとなっているのではないでしょうか。

また、このレンズも電磁絞りを採用。カメラによっては使用ができないものがあるのでちょっと注意が必要。電気的に絞りを動かすのは非常にメリットも大きいので、今後はどんどん電磁絞りのタイプのレンズになっていきそうですね。

まとめ

ということでかなりアツいNikonの新製品のニュースが舞い込んできて、かなりテンション上がってます。

これからたくさんの作例が出てくると思うので目が離せませんね!

三次元的ハイファイという設計思想のAF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDがどんなものになるか非常に楽しみです。

関連記事