写真を写すものは、カメラとレンズ。
けれど、その一瞬を捉えるのはあなた自身です。山に、森に、街に、春夏秋冬、あらゆるフィールドに出かけ、そこで感性のままに作品を切り取る。あなたがフィールドに出ていかなければ、頭の中で描いたイメージは形になることはありません。
「カメラを持ち出す愉しさ」
それを忘れてしまえば、名作はいつまでたってもあなたの頭の中だけで燻っていることでしょう。
そして、そんな「愉しさ」は身近にある1本のストラップが教えてくれたりするのです。
目次
カメラを持ち出す愉しさを教えてくれる「Air Leather Strap」
以前、ラムレザーを使ったストラップ「LAMB STRAP(ラムストラップ)」をご紹介したのですが、その発売元であるEIGHTさんから、そのLAMB STRAPをリニューアルさせた「Air Leather Strap(エアレザーストラップ)」が発売されました。
今回、EIGHTさんから新しい3本のストラップを提供していただくことに。
以前のLAMB STRAPも非常に気に入っていたので、さらにそれを進化させたという新しいストラップ。かなり使い倒してみたのでその使用感を今日は書いてみたいと思います。
ストラップが変わると何か変わるのか?
カメラやレンズ、機材ってわりとお金がかかりますよね。なので、ストラップにまでなかなか予算が回らない人も少なくないのではないでしょうか。
確かに、ストラップが変わったからといって画素数が上がるわけではありません、ストラップが変わったからといって高感度に強くなるわけではありません。
けどね、LAMB STRAPからこのAir Leather Strapまで、ずっと使ってるからすごくわかるんだけど、大事。ストラップって、すごく大事。
写真を撮るのはカメラじゃない、あなただ
どんなにいい機材を揃えて、どんなにいいカメラを持っていても、それを持ちだしてシャッターを切らなければ最高の瞬間を収めることはできません。
仕事で疲れきって自宅に帰り、ビールの栓を開けたいのをグッと我慢して、もう1度車のエンジンをかける。今度はカメラを持って。何時間も車を走らせた後は、さらにもう何時間も美しい一瞬を期待して、その時を待ちます。
写真の神さまはいつも気まぐれで、そうそう素晴らしい写真を撮らせてはくれません。「また今日もスカだ。」何度そんな経験をしたことでしょうか。
3000mの山を重たい機材を持っていったって、36時間のフライトを経て辿りつく絶景だって、真冬の氷点下の中だって、行ったからといって素晴らしい瞬間に出会えるという約束はしてもらえません。
何度も挑戦し失敗し、何度も諦めそうになった、そんな時にかぎって、気まぐれな神さまは時に微笑んでくれます。
「ああ、世界は美しい」
息をするのも忘れるくらい、夢中でシャッターを切ります。それまでの苦労が報われる一瞬。もう1度、その瞬間に出逢うために、今日も仕事の後のビールをガマンして車にエンジンをかけるのでしょう。
いつだって相棒はカメラだった
それでもやっぱり、気分が乗らない日だってあります。その厳しいフィールドを思い浮かべるとうんざりします。
そんな時、「良い道具」というのはそのストレスを軽減してくることでしょう。
Gitzoの三脚の足を伸ばすとき、アルカスイスの滑らかな雲台を動かすとき、カメラに吸い付くようなReally Right Stuffのプレートをレンチで締めているとき。良い道具というのは、それを使うこと自体を愉しくしてくれます。
カメラ機材だけではありません。身に付けるものだってそうです。
グレゴリーのバルトロは荷物の重さを軽減してくれます、パタゴニアのキャプリーンはどんな環境でも快適さを保証してくれます、ソレルのカリブーは恐ろしく寒い夜も足元を暖かく包んでくれます。
道具にこだわるということは、新しいフィールドに飛び込む勇気をくれます。暑い場所、寒い場所、海に山に川に草原に。今まで行けなかった場所に道具があることで行けることができます。
そして、いつだって、一番身近にいて頼りになる相棒はカメラ。そのカメラとあなたを結んでくれるのが、ストラップなんです。
カメラとの一体感を感じられる「Air Leather Strap」
今回のAir Leather Strap(エアレザーストラップ)から、使用されている素材がラムから牛革になりました。
ラムレザーのメリットは「軽く、やわらかい」こと。その使用感を非常に気に入っていたので、牛革になると聞いて正直不安でした。牛革はしっかりとした作りの反面、硬く重いイメージがあったから。
しかし、そんな不安も杞憂に終わります。今回のAir Leather Strap、牛革のなかでも最高クラスの柔らかさと手触りを得られる物を使用し、EIGHTさんのこだわりぬいた製品になっていたからです。
また、以前のLAMB STRAPではその柔らかさから、少し重めの望遠レンズなどを装着したときに少々不安がありました。今回から牛革になったことで、かなり安定感が増したように感じます。
ストラップの耐荷重は3.2kgということなので、けっこう重めの組み合わせでも大丈夫。
機材の重さを軽減してくれるクッション性
耐荷重がいくらあっても、その重さが全部のしかかってくるとすぐに疲れを感じることでしょう。
ところで、カメラの重さって、どんなストラップ使っていても同じと思っていませんか?人間の体というのは不思議なもんで、どんなに重いものも荷重のかけかたでその体感の重量というのは変わってきます。
Air Leather Strapは2枚の革を張り合わせ、ストラップにしっかりとした厚みを作ってあります。また、そのストラップの幅も少し広めにとってあるので、純正の布のストラップなどに比べるとかなりクッション性がよく、体感の重量はかなり軽く、軽快にカメラを持ち歩くことができます。
革の張り合わせてある部分はしっかりとコーティングが施され、肌への食い込みを防いであります。
使い込むことで体に馴染む「育てる喜び」
このAir Leather Strapを手にした時、はじめは少し硬さを感じます。
しかし、ストラップをつけたカメラを持ち出す度に、徐々にその革の硬さがあなたの体に馴染んでいくことに気づくことでしょう。まさしく、カメラが、ストラップが自分だけの相棒になっていくような、そんな感覚。
カメラを持ち出す愉しみを教えてくれるそのストラップは、持ち出す度にあなた好みのものへと育っていくのです。そうやって、滑らかな味が出てきたAir Leather Strapはますますカメラとの一体感を感じさせてくれます。
使い込んだ革製品って、マジでかっこいいっすよ。
これ以上ないくらいちょうどいい長さ
Air Leather Strapをどう着用したっていいのですが、それでもやっぱり一番のオススメは「たすき掛け」です。
首からカメラをかける人も多いと思いますが、どうしても首への負担が大きいと重います。長時間カメラを使う場合にはたすき掛けをしたほうが体への負担も少なく楽に使うことができるでしょう。
しかし、純正のストラップなどでは一番長くしても微妙にその長さが足らないのですよね。
いっぽうこのAir Leather Strapはたすき掛けするのに「ちょうどいい」
長すぎてカメラがブラブラすることもないですし、かといって短くてカメラを構えにくいわけでもない。
カメラを構えてもストラップがひっかかることはありません。
撮影後の写真を背面モニタでチェックするのにも。
継ぎ目の無い1枚のレザーで作られているので、たすき掛けの状態からカメラを構えるときにカメラストラップが引っかかるようなこともありません。
カメラをぶら下げている時と撮影時とのバランスがこれ以上ないくらいちょうどよく、その長さはかなりこだわりを持って作られています。
肩にかけてもこんな感じ。ストラップの中央に向けてしっかりと幅がとってあるので、ずるっと滑り落ちにくくなっています。
もちろん首からかけてもOK。今までのように重さが負担になることは少なくなります。
色は三色がラインナップ
色は三色がラインナップ。あなたの好みやお使いのカメラに合わせたものを選びましょう。
ブラック
ブラックはハードなイメージ。一眼レフの無骨さともピッタリですね。僕はメインのD750にこのストラップを合わせています。
赤いステッチが最高にクールです。
ダークブラウン
ダークブラウンは何にでも合わせやすい色ではないでしょうか。一眼レフだけではなく、ミラーレスなどにもよさそう。
ミラーレスやコンデジにつける場合は装着用の二重リングを使用します。
アイスブルー
さわやかな青色が気持ちのいいアイスブルー。女性の方にもおすすめのかわいらしい色ですね。
こちらもちょっとレトロなデザインのカメラに合うのではないでしょうか。
こんなあなたにおすすめ!
カメラが好きで、まるで相棒のようにいつもカメラと共に撮影に出かけているような、そんなアナタにオススメのストラップです。
肌に馴染むストラップのおかげでまるでカメラが自分の体の延長上にあるような感覚。重さが軽減されることでいつだってどこだって撮り続けられる喜び。
「カメラを持ち出す愉しさ」
それは知っていたつもりでいたのですが、Air Leather Strapを使うことであらためて教えられた気がしています。
カメラが、写真を撮ることが、とても好きでたまらない、そんなアナタにぴったりなカメラストラップです。
1本1本手作りの、すごく丁寧に仕上げられたカメラストラップ。現在でも1ヶ月で30本しか作られていません。そんなこだわりをもって作られています。
詳細は以下のページをチェックしてみてください。きっと今まで以上に写真を楽しむことができることでしょう。