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全国1億3千万人のログカメラ世代のみなさんこんにちは。
9月6日の東京展から始まった初の写真展「ああ、世界は美しい」。10月26日に無事終了とあいなりました。
全ての方々に感謝を
まずは、お越しいただいたみなさまをはじめ、お世話になったたくさんの方々に感謝のお礼をさせてください。本当にありがとうございました。
まさか、自分が写真展を、それも大好きなNikonで開催させていただく機会をいただけるとは思いもしませんでした。
期間中はまるで夢の中にいるようで、今でもまだ、実感が湧かずにいます。
たくさんの方にお越しいただきました
もともと写真を始めた理由のひとつとして、1人でできるからっていうのがありました。
僕自身そんなに人付き合いが得意なほうでもなく、気兼ねすることなく1人で楽しみる写真という趣味はわりと性に合っていてあっという間にのめりこみました。
んでもって、ブログや Twitterなど、自分語りのできる媒体で、ただただ好きなものを好き、楽しいこと楽しいことを楽しいと思うままに言っていたらなんだかおもしろがってくれる人が集まってきてくれて。
そんな人たちが、ありがたいことにたくさん応援してくれた結果、ニコンプラザという素晴らしい場所で写真展ができましたよ。ありがとね。
そうやって出会えたたくさんの人に、今回お越しいただくことができ本当に嬉しかったです。
「ブログを見てカメラを始めました」
今回の写真展でお声がけいただいた中ですごく多かったのが「ブログを見てカメラを始めました」という方々。
これがね、もうめちゃくちゃ嬉しかったですね。
僕が写真を始めたころはまだまだ情報がほとんど無く、いろんなことが手探りという感じでした。
なので、初心者の頃に失敗したことや、疑問に思ったことなど、これから写真を始める人の何かお役に立てればなと思って始めたこの「ログカメラ」というブログ。
そのブログがきっかけで写真の面白さに興味をもってもらえて、写真を始めてもらえたっていう。もうね、本当に長いことやってきてよかったなと思いました。
とはいえ、やっぱり話を聞くとD750を買いましたって方が多いわけです。その頃はカメラのブログなんてやってる人もほとんどおらず、検索しても比較的上位に出てきやすい頃でした。
D750を検索しても1ページ目の上のほうに出てきてたのですが、今じゃなかなか考えられないことですね。
最近では企業さんもネットのコンテンツに力を入れてらっしゃるので、ググってもなかなか見つけてもらいにくい時代。PVなんかも最盛期と比べるとやはり少なくなってはきています。
ただ、個人でやっているからこそ発信できることもあると思うので、次のログカメラ世代のために相変わらず細々とやっていこうかと思います。
写真展のプリントのサイズ
写真を始めたころからアップするのはネットでした。
最初はブログで、SNSが隆盛していくにつれ Twitterや Instagramも利用するようになります。
特に今では、見られる写真のほとんどはスマホなので、スマホでどう見えるかというのはとても意識しています。
とはいえ、僕自身が自分の写真を見る環境はiMacの27インチなのでけっこう大きいんですね。やっぱり大きな画面でみると迫力が違ったりしますし、そういった大画面で見てもなるべく破綻が出ないように細かく現像やレタッチをしています。
なので、今回の写真展ではできるだけ大きなプリントがしたいという要望を担当者のかたにお伝えしておりました。
モニターとプリントの違い
これまでプリントした経験はまったくといっていいほど無く、最初にテストプリントをいただいたときには違和感がすごくて正直「大丈夫だろうか?」と思ってしまいました。
普段はモニターという「RGB」と光を見ているわけです。しかし、プリントというのはインクを重ねていく「CMYK」。この感覚の違いに戸惑い、ひどくくすんでいるように感じてしまいました。
しかし、打ち合わせをさせてもらい、色や明るさの調整をお願いし、いざ展示場の光に照らされると、まあめちゃくちゃよかったわけです。
プリントだからこそいい写真もあるんだと気づいた
なんとなく自分の写真の中でお気に入りの順番みたいなのがあるんですが、今回実際にプリントしてみたことで、自分の印象がガラッと変わってしまった写真が何枚もありました。
特にこの雪山の写真は、パソコンのモニターで見てたときはそうは思いませんでしたが、今回の写真展で展示してみて一番好きな1枚となりました。
写真展の会場で静かにずっと見ていられる写真というんでしょうかね。ネットで見るのとは違う良さがプリントしてて飾ることで得られるんだなあと痛感しました。
ニコンの皆様に感謝
ニコンプラザでの展示では、公募制の写真展示であるニコンサロンとニコンの企画するTHE GALLERY の2つがあります。
今回、僕は光栄にもTHE GALLERY での展示をさせていただくことができました。
正直な話、プロでもなんでもないし、有名なフォトコンテストの受賞歴もないような、ほんとその辺の写真好きである僕にこんな機会をいただけて感謝してもしきれません。
初めての一眼レフカメラ、D5100を家電量販店で買ったあの日からは想像もつかないことです。
あの日生まれて初めて一眼レフで撮影したのは食べかけのハムでした。もう少しいいもの撮っておけばよかったなと今になって思います。
担当の方にもたくさんお世話になりました
ニコンプラザの担当の方には、写真展はおろかプリントすらもやったことのないズブズブの素人の僕を暖かくフォローしていただきました。
これまでプリントやったことないのに「とにかくデカいプリントでお願いしたいです!」とは言ったものの、後から友人にデカいサイズのプリントはとんでもない額のお金がかかると聞いて震えが止まりませんでした。
今回の写真展のセレクトは、自分の作品群をどさっと渡して担当の方に選んでいただきました。
いくつか外したくないものは入れさせてもらいましだか、自分の好みで行くと偏りがあったり、展示するからこそ映える写真を選んでもらえるのではないかと考えたからです。
例えば、今回めちゃくちゃ褒めてもらえた1枚にこの十勝の馬追いの写真があるんですが、僕がセレクトしていたら外していただろうなと思います。これをきっちりセレクトしてくれる。やはりプロの目は違うなとひしひしと感じました。
お話を伺かうことで気付かされること
僕が写真をアップするのは基本ネットが多いので、もちろんリプやコメントなどいただくこともあるのですが基本的には自分で発信しているのに過ぎません。
また、見てくれる方というのも、僕と同じような写真を撮っている方が多いわけです。
ところが今回の写真展というのはニコンプラザさんという大きなところでやらせてもらえました。ニコンプラザは展示スペースはもちろんですが、修理の受付やカメラ、レンズなどの展示もしてあります。
なので、そちら目当てに訪れたかたがついでに写真展にも寄っていただけるということもあるのですね。
そのおかげで幅広い世代の方々などにお越しいただき、お話させていただくことができたわけです。そうやって話をさせてもらえることでたくさんの気づきをいただきました。
いろいろ撮っててもいいんだ
僕は飽きっぽい性格なので、いろんな被写体や撮り方をしています。
じゃあいざ写真展をするんだ!となると、これがまぁなんのテーマ性もないわけです
趣味でやってて楽しい楽しい言ってただけなので、そんなもんないんですよ。ですから、まあ、世界は?美しい?みたいななんでもいけるようなタイトルになったのです。
こんなんでいいのかなぁ…とか思いながら、いざ蓋を開けてみると「いろんなものを撮っててすごい」とか「すごく沢山の場所に行ってるんですね!」って言っていただけました。
なるほど、確かに、北は北海道、南は沖縄。海外もあるし、空撮、水中撮影、動物写真、山岳写真などと、言われてみれば多種多様なジャンルの撮影をしてるもんだなとあらためて気付かされました。
雑食でテーマ性がない、なんて思ってましたが、1人のフォトグラファーがこんなに多様性のある撮影をしてるというのも確かに珍しくていいかもなと。今後もこんな感じで撮影してっていいんだなと思うことができました。
トークショーで気付かされたこと
今回、デジタルカメラマガジンの編集長の福島様とトークショーをさせていただく機会を設けてもらいました。
お忙しい中、素晴らしい聴き手となっていただきとても感謝しております。
また、日頃お世話になっているデジタルカメラマガジンの編集の方々もお越しいただくことができました。普段、メールのやりとりがメインで実際にお会いできることができてとても嬉しかったです。
そのトークショーの中でもあったのですが「お昼の写真がないけど、それはなんでなんですか?」っていう質問がありました。
これもまったく意識したことがなかったんですが、確かに朝、夕、夜ばかりでお昼のがないんですよね。
風景を撮るならマジックアワーというふうに思いこんでいたんですが、確かにお昼の時間帯で撮影する作品作りもやってみたいなと思わされる一言でした。
この写真展はこれまでの集大成
今回の写真展は僕のこれまでの集大成です。集大成っていうからには写真を初めて何年経ったんだろとブログのプロフィール欄を見返してみたらちょうど10年目でした!びっくり!
もうちょっとアニバーサリーイヤー感を出したらよかったですね。
んで、まあ集大成なわけです。これまで写真展なんてやってこなかったので、今回展示したものはこの10年やってきた全部を出し切ったという感じです。
ここが新たなスタートになる
今回、ニコンプラザの企画展という素晴らしい場所でやらせていただきました。これ自体は自分でも信じられないくらいすごいことだとは思うんですが、この場に立たせてくれたのはこの10年分の僕なわけです。
ということは、この集大成を出し切ってしまった今、もうなにもないわけなんですよ。
100-400mmの作例を撮らせてもらった、個展を開かせてもらった、なんていうと、じゃあこれからもあれやこれや…みたいに思ってしまいそうになりますが、そんなあれやこれやをするためには今からなにをやっていくのか?というものが問われると思うのです。
いい時があると、人生って右肩上がりに上がっていくように思ってしまいますが、なかなかそう、うまくはいかないもんですよね。
ですので、ここが集大成であり、区切りであり、そして新たなスタートラインであると、ふんどしを締め直して、今後もやっていこうと考えております。
とはいえ、マイペースで楽しく
いろんなお話をいただけるのは大変ありがたく、やりがいもあるのですが、これまで写真をやり続けられたのは、ただただ楽しかったからです。
相変わらず自分のペースで、楽しく写真とこのブログを続けられたらいいなと思ってますので、今日これをご覧の皆さまもそんな感じで生暖かく見守っていただけると幸いです。
まとめ
長々と書いてきましたが、けっこういろんな思いが溢れてしまい、まとまりにかけますが、今はこんなことを考えています。
またあらためて写真展を開けるといいなあ、と思いながら、これからも楽しく写真を撮っていきたいです。