本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

いざ北アルプス!涸沢カールで紅葉を撮ってきた!!その4〜涸沢から上高地〜

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涸沢のモルゲンロート

ほんとは1回か2回で終わらせようと思っていた涸沢の登山ログ。まさか4回にわたる大長編となってしまいました。

写真を見返す度にあれも載せたい、これも載せたいとなってしまい、あらためて素晴らしい山行だったことに気づきました。

とはいえ、夢のようなそのすばらしい山での生活もいよいよ今日が最終日。



北アルプス3日目、最終日

コースタイム

あっという間に3日目。名残惜しいですが、山を降りる日になりました。

1日目

  • 13:15 上高地バスターミナル着
  • 13:40 河童橋
  • 15:30 徳沢
  • 16:30 横尾

2日目

  • 6:30 横尾発
  • 7:30 本谷橋
  • 9:30 涸沢
  • 2日目はずっと涸沢に滞在

3日目

  • 8:20 涸沢発
  • 11:00 横尾
  • 12:00 徳沢(昼食)
  • 12:20 徳沢発
  • 13:00 明神館
  • 14:00 河童橋
  • 14:10 上高地

涸沢の朝はモルゲンロートで始まる

テントに霜

テントに霜がつくほどの寒い夜でしたが、メリノウールの上下、R2、ダウンジャケット、ストームクルーザーパンツをもっさり着こみmontbellの#3に潜り込めば案外ぬくぬくでした。足元がちょっと寒かったのですが、ザックに足を突っ込めば解決しました。

涸沢のモルゲンロート

朝日が山肌や雲にあたり真っ赤に染まることをモルゲンロートといいます。

ここ涸沢も穂高連峰に朝日が差し込み真っ赤に染まる様子を見ることができます。すこし雲がかかっていたものの、真っ赤に山肌が染まります。

穂高連峰のモルゲンロート

涸沢のモルゲンロートと紅葉

モルゲンロートと紅葉がひじょうに華やかです。昨夜と同じ場所とは思えないほどさまざまに美しい表情を見せてくれますね。

涸沢とこうよう

やがて日が昇りきるとこのように真っ青な空。

涸沢のテント場と紅葉

この時間帯になると少しつづテントの数も減っていきます。さらなる山へと向かう人、下山の準備を始める人。

名残惜しいですが、僕もテントをたたみます。

8:00 涸沢発

テント場を撤収

昨夜はここに幕営していました。すっかり撤収してゴロゴロの石が残っているだけです。

あっという間、まるで夢の中にでもいたような北アルプスでの時間。ずっとここで雲の流れるさまや光が変わっていく様子を見ていたかったなあ。

携帯の電波が入らない場所でしたが、自然のおりなす光景の移り変わりはまったく飽きることがありませんでした。

涸沢ヒュッテ

いつまでたっても慣れない重たい荷物を抱え、後ろ髪をひかれまくりながら涸沢をあとにします。

1日目に3時間、2日目に3時間の山行だったのですが、下りの今日はその行程をいっぺんに下りていきます。コースタイムはざっくり6時間。

11:00 横尾

横尾

初日の幕営地、横尾に2時間30分で到着

涸沢からの下りの人と、ここ横尾から登ってくる人たちがせまい登山道ですれ違うのでかなりの渋滞になっていました。

この時間横尾で休憩している人たちは朝一で上高地を出発してきた人たちでしょうね。

初日、2日目とそんなにハードな山行をこなしていないので体力は有り余っています。休憩なしで横尾をとおりすぎましょう。

ちなみに、僕の山での歩き方なんですが、基本休憩しないタイプです。

ペース自体は他のかたに比べだいぶ遅くとっています。荷物自体もけっこうあるのであまり早く歩くとすぐにバテてしまいます。

ダダダダーッと早いペースで登りたくさん休憩するより、息があがらないくらいの無理のないペースでゆっくりゆっくり歩くほうが疲れがないと思います。もちろん、水分補給や行動食などはこまめにとりますが、座り込んでの休憩はほとんどとりません。

12:00 徳沢

徳沢園

というわけで、ぶっ通しで歩き続けて徳沢です。涸沢から3時間30分での到着なので、ちょっとコースタイムより早めですね。

徳沢 みちくさ食堂

カップヌードルや行動食が余ってるのでそれらで済ましてもよかったのですが、せっかくなので徳沢園の横にあるみちくさ食堂で昼食にしましょう。

みちくさ食堂の山の手作りカレー

おすすめメニューのひとつ「山の手作りカレー」850円。

山で食べるカレーってわりとそれなりのものが多かったりするのですが、ここみちくさ食堂のカレーは山での食事とは思えないくらいおいしかった!ビックリ!

野菜や肉もゴロゴロ入っていて食べごたえ抜群です。

お腹が満たされたところで、いっきに上高地を目指しましょう。ここから上高地までは平坦な道が続くのでガンガン歩きます。

明神館

13:00に明神館を通過。

14:00 河童橋

河童橋

あっという間に河童橋までたどり着きました。少し早めに到着したのでゆっくり河童橋からの眺めを撮ろうと思っていたのですが、しばらく待っても雲が抜けませんでした。残念。

14:10 上高地

上高地

涸沢から延々6時間。さすがにくたびれましたね。山を下りたご褒美と称して。また飲んでやがるコイツ!!



すばらしい3日間だった

涸沢 紅葉

北アルプスで過ごした3日間。それはとてもすばらしい3日間でした。まるで夢の中にいたような。

よく山に登っているというと、なんで山に登るの?なんて聞かれます。そこに山があるから、なんて冗談のように返してますが、正直なんで山に登らないんだろうって思っています。

あまりにも美しいその光景。北アルプスに来て初めて見ることができたその光景。知識ではいくらでも分かっていても、いざ目にするとそれはほんとクラクラするくらいの光景でした。

涸沢の天の川

今回の装備はフルサイズに重量級のレンズ2本、ゴツイ三脚とさらにはテン泊装備。重たくて、重たくてウンザリしながら歩を進めました。

天候によってはまったくの無駄になってしまう可能性もありましたが、それでもそうやって踏みしめながら持っていった機材は、僕が今まで撮ることのできなかったすばらしい光景をきちんと切り取ってくれました。

テントから見た涸沢

地理的に距離も離れているので、僕の人生であと何度この地にやってこれるかわかりませんが、それでもこの2本の足が動くかぎり、できるかぎり訪れたいと思います。

今回は踏むことができなかった北アルプスのピークもいつか必ず登りたい。登山者たちの憧れである槍ヶ岳にだってぜったいに登りたい。

死ぬまでにやりたいことってリストを作ってますが、それを埋めるたびにあらたな感動に出会い、そしてやりたいことが次々に増えていきます。

せっかくの人生です。これからもそのステキなログを残していきましょう、カメラと共に。

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