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フレアやゴーストが入ると、それだけでちょっとノスタルジーなそれっぽい写真になります。
最近ではフィルムライクな写真も流行っているので、簡単にそれっぽいフレア・ゴースト写真の撮り方を習得してみましょう。
フレア・ゴースト写真を撮影する3ステップ!
フレアやゴーストというのは本来ではあまり歓迎されるものではありません。
最近のレンズではコーティングの性能が上がっておりフレアやゴーストが出にくくなっています。
なので、フレア・ゴーストを撮影するにはオールドレンズを使用します。
絞りを開放にして撮影することで、フレアやゴーストが発生しやすくなります。
フレア・ゴーストを発生させるにはマジックアワーの時間に逆光で撮影します。
STEP.1 オールドレンズを用意する
フレアやゴーストというのは強い光がレンズの中に入り、その光がレンズ内部で乱反射して起こる現象です。
例えばゴーストが発生すると、このように写真の中に本来あるはずのない光の粒々が写ってしまいます。今回はこのゴーストやフレアをうまいこと使っていい感じにしようとするんですが、毎回毎回このように意図しない光が入ってくるとけっこう邪魔くさいわけです。
ということでカメラメーカーはレンズにいい材料を使ったりコーティングをほどこして、このフレアやゴーストが発生しないようにがんばっているわけです。
逆光に対する性能というのは昨今ではかなり上がってきており、逆光にカメラを向けてもほとんどフレア・ゴーストが発生することはなくなってしまいました。
今回はそのフレアやゴーストを意図的に発生させて、なんだかいい感じにしようということなのですが最新のレンズを使ってもほとんど出ないのでオールドレンズを使うことにしましょう。
どんなレンズを使ったらいいの?と迷うと思うので僕が使っているオールドレンズを紹介してみます。
SuperTakumar 55mmf1.8
オールドレンズを初めてみようと調べると真っ先に出てくるのがSuperTakumar 55mmf1.8。
大きく赤い丸っぽいゴーストが簡単に出てくるためフレア・ゴーストで遊びたいときはまずこのレンズを使ってみるといいでしょう。
オールドレンズの最初の1本!SuperTakumar 55mmf1.8を紹介してみる!
Summarit 50mm/f1.5
美しい虹のようなフレアが発生するのがこちらSummarit 50mm/f1.5。みんなの憧れライカレンズです。
開放で撮影するとかなりソフトに写り、まるでソフトフィルターを使っているかのような描写になります。けっこう癖玉。
ゆるくてふわふわで虹色のフレアがかっこいいSummarit(ズマリット) 50mm/f1.5
オールドレンズを使うにはマウントアダプターが必要
オールドレンズは古いマウントを使用していることがおおいです。現在販売されているカメラに合わせるためには専用のマウントアダプターが必要になるので注意が必要です。
例えば僕が使っているZ7はZマウント。SuperTakumar 55mmf1.8はM42マウントなのでM42マウントとZマウントを連結させるアダプターがいります。
STEP.2 絞りは開放で撮影
オールドレンズならではのそれっぽいフレアやゴーストを出したいときには絞りは開放で撮影しましょう。SuperTakumar 55mmf1.8であれば開放はf1.8。
開放で撮影することで、独特の赤く丸っぽいゴーストが発生します。たくさん光が取り込まれるのでフレアも発生し全体的にコントラストが下がりソフトな描写になります。
ボケとの雰囲気も相まっててっとり早くそれっぽいフレア・ゴースト写真となります。
STEP.3 マジックアワーの時間帯に逆光で撮影
フレア・ゴーストは強い光がレンズ内に入り込んで発生するものでした。なので、逆光を狙って撮影するとうまく撮ることができます。
また、日の出日の入りの時間帯であるマジックアワーに撮影すると被写体がフレア・ゴーストを発生させるのに丁度いい位置に来ることになります。マジックアワーの時間帯のきれいな光もそれっぽい写真になるのに役立ってくれます。
日中だと太陽の光がちょっと強すぎて、露出がうまくいかずいい感じにゴーストを写し取ることができないことも多いです。
ファインダーで直接太陽を覗くと目を痛める危険性があります。
EVFや液晶モニターで確認するようにしましょう。
太陽はちょっと隅のほうに入れるのがポイント
ゴーストは強い光源の対角線上に出てきます。真正面に光があるとゴーストが発生することはあまりないので注意。
レンズによってゴーストが出る癖は違うのですが、隅のほうに太陽を入れるようにするとうまくいくことが多いです。
画面の中に無理に入れなくてもゴーストが発生します。この写真でも画面の外に太陽がありますが、ゴーストを出すことができました。
もう一手間加えてもっといい感じにしてみる!
フレア・ゴーストが出ているこの写真を一手間加えてもっとそれっぽくしてみましょう。レンズの描写がノスタルジックなのでLightroomでフィルムっぽい仕上げにしてやるとさらにそれっぽさが増します。
トーンカーブを使ってそれっぽくする
まずはトーンカーブを弄ってみましょう。ゆるいS字にするのと一番左を持ち上げ、一番右を下げるのがポイントです。
これ、何をやっているかというと真っ黒の部分がちょっとマットな感じになり、真っ白の部分が完全な白ではなくなります。フィルムはデジタルに比べてラティチュードが狭いのでそれをシミュレートした雰囲気にしています。
何を言ってるかわかんない!って人はとりあえずトーンカーブをこんな感じにしといたらいいと思います。
フィルムで再現できる明暗の範囲。デジタルカメラでいうところのダイナミックレンジ。
このトーンカーブの形はけっこういろんなシチュエーションでてっとり早くそれっぽい雰囲気になるのでぜひ覚えておいてほしいです。
明るさやホワイトバランスを調整
ホワイトバランスをちょっとブルーに下げ、露光量を上げてふんわりとした感じにします。
キャリブレーションを使って色を微調整
最後に色の調整をします。色のいじり方はHSLやカラーグレーディングとかいろいろあるのですが、フィルムっぽい仕上げにするときはキャリブレーションの部分で調整してやるとてっとり早くそれっぽい感じになります。
ここではブルーの色相を少しマイナスに。このブルーの色相弄るといい感じになることが多いです。
色相(Hue)・彩度(Saturation)・輝度(Luminosity)を使って色の調整をするパネル
各色のシャドウ・中間色・ハイライトを調整するパネル
まとめ
フレアやゴーストを出すだけでいきなりそれっぽくなるので撮影していてもすごく楽しいです。
オールドレンズを手に入れたらぜひともチャレンジしてみてください。