天気にも恵まれ、無事富士山頂でご来光を見ることができました。
言葉にできないような、感動的な風景。同じ日本にこんなにも素晴らしい景色が見られるところがあるんですね。
本当に登ってよかったと思いました。
八合目まではこちらをどうぞ^^
富士登山二日目
コースタイム
- 12:00 起床
- 12:20 八合目発
- 1:10 九合目
- 1:53 九合五勺
- 2:56 山頂
- 3:22 剣ヶ峰
- 5:05 ご来光
- 6:00 下山開始
- 6:29 九合五勺
- 6:50 九合目
- 7:31 八合目
- 8:10 元祖七合目
- 9:36 新七合目
- 10:32 六合目
- 11:00 五合目
下山の途中からかなりきつくなってきて、コースタイムどころじゃなくなりました(;´Д`)
なので記憶を思い出しながら書いてますので、若干正確ではないかもしれません。
12:00 起床
19:00に寝床に入り、目をつむります。やっぱり山小屋で雑魚寝だと、なかなか熟睡なんてできないもので。
眠ったと思ったら目が覚め、また意識が飛ぶ……なんてことを何度か繰り返していました。まわりの登山客もどうやら同じようで、なかなか寝付けないようでした。
また、高地のせいか呼吸もしづらく「あれ、やべ、高山病かな?」なんてビクビクしていました。
10時すぎくらいからとうとう完全に目が冴えてしまって、それでも少しでも体力を回復させるためにじっと目を閉じています。
山小屋の人の話ではご来光を目指す人は2:30ごろに起こしにくるということでしたが、僕は山頂から星の写真を撮りたかったのですかなり早めの12:00に起床、出発の準備をすることにしました。
暗くてブレブレですが、池田館でいただいた朝食です。
中身は
- パン×2個
- ソイジョイ
- 牛乳
でした。
いっぺんには食べれなかったのでとりあえずパンをひとつモサモサと食ってると、まだ朝早いにもかかわらずたくさんの登山者が。同じくご来光を目指すのでしょうが、どういったタイムテーブルで登ってたんだろう?夜通し歩いているのかな?
僕もヘッドライトに灯りをつけ、12:20、いよいよ山頂に向けて出発します。
麓を振り返ると、静岡の町の光が薄い雲越しに見ることができとてもキレイです。そして上を見上げれば落ちてきそうなほどの満点の星空!
うっひょーキレー!と、いつもならテンションマックスになるのでしょうが、やはり酸素が足りずハアハア言いながら少しづつ歩みを進めます。
登山道は暗いのでヘッドライトの灯りが頼り。それでもロープを固定している棒に蛍光塗料がついているので道迷いにはならなさそうです。
1:10 九合目「万年雪山荘」到着!
足を引きずるようにして九合目の「万年雪山荘」に到着。
ここの山小屋はけっこう広そうです。夜中なのにトイレも開いている!たぶん山小屋のかた、夜通し起きてらっしゃるでしょうね。お疲れ様です。
缶コーヒーの値段もとうとう400円をこえました。麓でコレ見ると高いような気がしますよね。
ただ、この過酷な環境であたたかいコーヒーが自販機で買える、ということを考えると決して高い値段ではないなあと思います。
九合目ではそんなに休憩もとらず、次を目指します。
1:53 九合五勺「胸突山荘」に到着!
とにかく酸素がうすい!どんなに空気を吸っても息があがる!!
2〜3歩進んだだけでハアハアいってしまうので、ほんと一歩一歩ゆっくりと進みます。心臓は暴れまわるかのように鼓動が早くなります。
僕は登山中はきちんとペースを守ってきつくないくらいの速度で登るのであまり休憩をとらないのですが、ここ九合五勺についてへたりこんでしまいました。
写真もブレまくっていますね(笑)
空気も薄いのですが、腰を落ち着けるとやっぱり寒いことに気づきます。富士山の周りは遮るものがなにもないので風がかなり強い。夏なのにまるで冬のような寒さです。
あまり休みすぎると、体が冷えきってしまうので息を整え出発します。
2:56 山頂に到着!やったー!!
九合五勺を出発して1時間。途中途中で立ち止まりながら、時には腰をおろしながら、ヘロヘロになりながらもとうとう山頂に到着です!やったー!
もう写真もヘロヘロです。
時間も早かったので人も少なかったのですが、ピークの時は登山道渋滞するっていいますよね。なんもなくてもこんなにきついのに、渋滞で自分のペースで歩けなかったらかなりきついだろうなー。などと思いながら腰をおろし一息つきます。
そう。山頂はここですが、今夜目指すのは富士山の最高標高地点である剣ヶ峰。つまり、日本で一番高い場所です。その標高3776m。
体力はからっぽですが、もう少し頑張ります。
これまでは登山道にはロープが張ってあり、道に迷うこともなかったのですが、剣ヶ峰までの道はそういったロープがなくヘッドライトと星の灯りを頼りに向かうことになりました。
また、剣ヶ峰へたどり着く道はかなり勾配もきつくなっています。しかし、まもなく日本最高峰に立てるという喜びからはやる気持ちを抑えられません。
長距離走の最後を駆け抜けるような思いで、倒れこむような勢いでたどり着いたのが、日本で一番高い場所、そう、剣ヶ峰の山頂です。
3:22 剣ヶ峰に登頂!
午前3時30分なのにすでに地平の彼方はぼんやりオレンジ色に光っています。それでも上を向けば何百何千の星の数々。
思わずため息がもれます。
「ああ、世界は美しい」
さて、それでは星でもゆっくり撮るか、と思ったところ致命的なミスに気が付きます。
バッテリーの充電がない!!
いやいや、落ち着きましょう。こんな時のために、僕は予備のバッテリーを……
予備のバッテリーもねええええ!!!
マジかー終わったー_| ̄|○
ホントだったら富士山頂で星がグルグルした写真撮ろうと思ってたんですけどねー。雲もそんなに無いし、絶好のコンディションだったんですがねー。
残りのバッテリーは約3分の1。しょうがないので1枚づつ大事に撮ります。
雲海と、ご来光を目指す登山者のヘッドライト。
富士山頂でご来光を待つ人々。鳥居が見えます。
雲の上でのご来光待ち。
どこにカメラを向けても素晴らしい景色が広がります。なんでバッテリー忘れたんや。
5:05 ご来光
そしてついにこの瞬間が訪れます。
ご来光キタ━(゚∀゚)━!!
それはほんとあっという間でした。ゆらゆらとした姿が見えたかと思ったらグングンとのぼっていきます。
富士山の登山を計画していたとき、「そんなにご来光にこだわらなくてもいいんじゃないか?」と迷ったこともあります。そのほうが日程的にもゆとりが生まれますし。
しかし、ご来光を目指して登ってきてほんとよかった!かなりきつい山行ではありましたが、その疲れがいっぺんに吹っ飛ぶような素晴らしい光景でした。
みなさんが住んでいる、同じ日本の中にこんなに素晴らしい場所があるんです、けして海外の話じゃないんです。日本人なら一度は行ってみてほしいなあと思いました。
ダンボーにもご来光を見せてやります。
三角点もバッチリゲットしました!
下山開始
5:30ごろになると富士山頂もかなり明るくなります。これは朝日に照らされる剣ヶ峰です。
当初はお鉢巡りをしようと思っていましたが、ちょっと体力がおっつかない気がして下山することにしました。
山頂にある「頂上富士館」でコーヒーを頼んで一休み。
ちなみにご来光を待っているあいだの山頂の気温なんですが、マックス寒かったのです。
最初から山頂で長時間滞在する計画だったのでたくさんの防寒具を持っていったのですが(そしてそれがやたらを荷物になったのですが)それでもめちゃくちゃ寒かった。
フリースの上にダウンを羽織、さらにその上からレインウェア。ズボンもレインウェアと中綿入りのズボンと三重に履いていました。けど、それでもまだまだ寒い。
この日はそれでも、そんなに風が吹いていなかったのでよかったですが、あんまり早く着きすぎると極寒の中震えなが待つようになるのでご来光の時間ぐらいに到着できるよう予定されたほうがいいと思います。
というわけで、冷えきった体に染みわたるような暖かいコーヒーを飲みほし、山頂を後にします。
6:00 下山開始
暗いうちに八合目を出たので、登っている時には気づかなかった富士山に残る雪。
下りは登りに比べて比較的楽。だと思いきや、ここにきてなぜかの胸の痛み(;´Д`)心臓が痛い。
原因がよくわかりませんが、登りの時かなり鼓動が早かったのでその影響だと思います。これがかなりキッツい。
ゆっくり登ったので、体の疲れはそんなに無いのですが、呼吸をするたびに胸が痛むのでなかなかうまく歩けない。なんども腰を下ろし息を整えます。
睡眠時間が少なかったせいもあり、休憩中にいつの間にか眠っていたりと、けっこうボロボロになりながらの下りでした。
それでやはり標高が3000mを切ってきたあたりから少しづつ呼吸もしやくすくなり、次第に胸の痛みも気にならなくなってきました。
やったー、五合目が見えた〜。
11:00 富士山五合目到着!下山しました!!
初日は曇ってて見えませんでしがた、この日はとてもいい天気。ああ、あれを登ってきたんだなあと、感慨深い。
下山後の疲れた体にはコーラ!天空のコーラ、最高です!!
まとめ
このあと、11:20の富士急静岡バスに乗りました。途中、「花の湯」という温泉施設に途中下車、疲れた体に温泉はサイッコーでした。チケット買い直す必要もなくまたバスに乗れるので時間があればぜひ寄ってみてください。
何度もいいますが、ほんと日本人なら絶対いちどは行ったらいいと思いますよ、富士山!今までいろんな場所に行ってたくさん素敵な光景を見ましたが、断トツで富士山が1位を塗り替えました。そんくらいすごい景色ばっかり。
僕もバッテリーを忘れるという致命的なミスで、富士山の星空が撮れなかったのでまた登りたいなあと思っています。
それにしても、2日間天気がよくてほんとよかったです。この日の前後はけっこう天気も不安定だったみたいですし、山の神さまに感謝です。