本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

白鳥の流し撮りをしてきたので設定とかの備忘録を書いてみる

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白鳥流し撮り

全国1億3千万人の白鳥ファンの皆さまこんにちは。今年も僕の地元に白鳥がやってくる時期となりました。

これまでも何回か撮影したことはあるのですが今回は趣向ちょっと変えて流し撮りに初挑戦てみました。

まあまあそれっぽいのが撮れたので、どのような設定で撮影したとかどんなことに気をつけたかなど、備忘録的に書いてみようと思います。

白鳥の流し撮りの設定

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まずは白鳥を流し撮りするときの設定をチェックしておきましょう。以前に書いた備忘録もあるのでこちらも参考にしてみてください。

安来白鳥ロードで白鳥を撮ってきた!白鳥の撮り方の備忘録などを書いてみる!

シャッタースピード

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シャッタースピードはだいたい1/30秒以下で撮ったのがいい感じでした。

個人的な好みとしてはできれば1/15秒以下、1/8秒くらいがお気に入りの写真が撮影できました。とはいえ、歩留まりとしてはやはり秒数が短いほうがいいのも事実でして、このへんは「たくさん撮って奇跡の1枚をゲットする」「数少ないチャンスをしっかりものにする」かで変わってくるのかなと思いました。

羽が上下する様子を撮れるのが1/15秒以下

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こちらの写真はシャッタースピード1/15秒。羽が上下に残像として残っていて、羽ばたいている感があります。

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こちらは1/30秒の写真。羽の上下の残像は見られません。このへんは個体差もあるので一概には言えないかもしれませんが羽が上下に残像として残っているものが撮りたいのならなるべく長めのシャッタースピードがいいかと思います。

白鳥流し撮り

ちなみにキャッチアイの写真であるこちらが1/8秒。しっかりと上下の残像がありますね。これくらい長いシャッタースピードがお気に入りです。

ボツ写真も量産される

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一方でシャッタースピードが遅ければ遅いほどボツ写真も量産されます。

シャッターを切る間、しっかり白鳥の動きにカメラを追従させなければいけないのですが、その時間が長ければ長くなるほどブレるリスクが高くなっていくからです。

連射回数はシャッタースピードに左右されるけど8コマ/秒くらいで

Lightroom Catalog 2 2 v12 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic ライブラリ

連写枚数は多ければ多いほど、狙い通りのショットが撮れる確率が上がる一方で、無駄なショットも増えていきます。今、僕がメインで使っているZ9はRAWで20コマ/秒撮れるんですがその連写スピードで撮れば10秒で200コマと、もうあっという間にメモリーカードがパンパンになってしまいますし、あとのセレクトも大変です。

今回はだいたい8コマ/秒くらいで撮影しました。1/8秒のシャッタースピードだと、8コマ/秒になりますね。

AFの設定

フォーカスモードはAF-C

フォーカスモードはAF-C(コンティニュアスAF)モード。シャッターボタンの半押しを続けていればフォーカスはロックされず白鳥の動きに合わせてピントを追い続けてくれます。

AFエリアモード

Z 9 のフォーカスモード AF エリアモードについて Q A よくあるご質問 サポート ニコンイメージング

最初は3Dトラッキングで狙っていたのですが、動き出す前からフォーカスさせていないといけないため、急な動き出しに対応しにくい気がしたので途中からダイナミックAFに変更しました。

ダイナミックAFだとある程度広いフォーカスエリアのなかに白鳥を入れてしまえばピントが合いますし、外れても周辺のフォーカスポイントが追従し続けてくれます。これだと突然動き出した白鳥にもしっかりピントをあわせることができました。

機材はやっぱり大事…

Z9

これまではD750、Z7、そして今回Z9といろいろなカメラで撮影してきましたが、動体撮影に関しては半端な技術よりもはるかに機材の強さのほうが重要だとひしひしと感じました。

とりあえずシャッターボタンを押していればとりあえずピントが合うし、バッファが詰まることなく連写し続けられるのでシャッターチャンスを逃すこともありません。

白鳥に限らず、動き物がうまく撮れないなと感じている人はちょっといいカメラに新調してみるのもおすすめです。

レンズ

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今回はNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sを使用。寄ったり引いたりできるのでやはりズームレンズは便利でした。

開放からキレまくり!超望遠ズームレンズNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sを徹底レビュー!!

撮影

飛び始める瞬間の癖を覚えておく

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白鳥は大きな鳥なので飛び立つのに助走が必要になります。走りながら羽ばたき、その後空に飛んでいきます。

飛び立つまえにはちょっとクセがあり、頭を少し上下にゆらし短く鳴きはじめます。1匹で飛ぶことはあまりなく2〜5羽くらいがグループで飛んでいくので、それぞれが合図を送り合っているのかもしれません。

個人的には飲みすぎたおじさんがゲロを吐くときの雰囲気とそれにつられてもらいゲロしている感じによく似ていると思います。

飛ぶぞ、飛ぶぞ、みたいな感じを出している雰囲気の白鳥がいたら注意しておくといいでしょう。

助走はそれなりに長い距離を走るので、走り出してからカメラを向けてもわりと間に合うので1匹を狙いすぎず、全体の様子もうかがっておくといいと思います。

脇を締め腰を固定してぶらさず撮影する

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流し撮りは「背景は動かす」けれど「被写体は固定」しておかなければいけません。白鳥の動きにカメラをしっかりシンクロさせなければ、被写体ブレを起こしてしまいます。

なので、普段手持ちで手ブレをさせないためにやっていることを意識しておきましょう。カメラを動かすからといってブレさせていいわけではないのです。

白鳥の動きに合わせてカメラを動かすときも手で白鳥を追うのではなく上半身と手とカメラは固定したまま腰のみを動かして被写体を追いかけるときれいに撮影できました。下半身が三脚、腰が雲台のような感覚で撮ってみましょう。

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例えばこれは左から右に動かしているときに、そのスピードが変わってしまって白鳥の頭が少し前後にブレてしまっています。

シャッタースピードが長ければ長いほど、この上下左右のブレが発生しやすくなるのでしっかり固定するのは大事です。

空に上昇していくときは難しい

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白鳥は助走をつけ羽ばたく→走るのをやめ羽ばたきのみになる→そのまま空へ上昇していく、といった感じで飛んでいきます。

この上昇していくターンのときは、横の移動に加え縦の移動も加わってくるので流し撮りの難易度も一気に上がります。

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一方で助走からテイクオフの瞬間あたりはほぼ横移動がメインとなるのでカメラの追従も比較的容易になります。

こちらの写真も背景は横一直線になっていることがわかりますね。まずはテイクオフの瞬間を狙ってみると歩留まりよく撮影することができると思います。

あとはとにかくたくさん撮る

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あとはもうとにかくたくさん撮影しましょう。128GBのメモリーカードでもわりと心もとないくらいなので、予備もしっかり持っていくといいでしょう。

シャッタースピードが遅くなるほど、歩留まりも悪くなるのでそれ以上に撮影枚数が必要になると思います。

まとめ

流し撮りで撮影すると幻想的な雰囲気の写真も撮れてとても楽しいですね。なにか参考になれば幸いです。