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雪が降っている様子を白く丸い雪球にして撮影すると非常に幻想的な雰囲気になります。
今日はきれいな雪球を撮影するための設定や方法を解説していきます。
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必要なもの
ストロボ
内蔵ストロボなどでも撮れないことはないのですが、やはり外付けのストロボがあったほうが便利です。本格的に雪球を撮りたいのであれば、ひとつ買っておくといいかと思います。
一方で、風景メインであれば雪を撮るときくらいしか出番がないのであんまり高価なものを買う必要もないかなと思っています。
三脚
ストロボを当てた雪球より背景が暗い方がきれいに撮りやすいので、三脚があると非常に便利です。ストロボと三脚があればとりあえずなんとかなります。
シャッターを押したときのブレが気になるようであればレリーズもあるといいのですが、雪の降りしきるなかの撮影となるのでけっこう邪魔くさかったり、端子に差した部分から水が入りそうで怖いので、なければないでも大丈夫かなと思います。
レンズやカメラが雪に濡れたときに水滴を拭けるよう、タオルがあると便利です。
設定
ちょっと絞る
丸い雪球は雪が丸いわけではなく、ストロボを当てた雪が玉ボケしているのを撮影しています。ですので雪球を撮影するときは、玉ボケを撮影するときに注意することを意識するといいです。
玉ボケを撮影するときにはF値はなるべく小さめにするといいのですが、開放付近で撮影するとレンズの構造上、丸ではなくラグビーボールのように写ってしまうことがあります。これを口径食と呼びます。
上の写真でいうと、矢印のあたりに口径食が出てラグビーボールのようになっています。この写真はNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの開放f値であるf2.8で撮影しました。口径食は開放で撮影したとき周辺に顕著に出てきます。
f4まで絞って撮影。さっきよりも口径食が抑えられきれいな丸になってきました。開放より1段くらい絞って撮影するといい感じになると思います。
逆に絞りすぎると今度は被写界深度が深くなってしまい、玉ボケができにくくなってしまいます。
同じレンズでf8まで絞った写真、玉ボケが小さくなっているのがわかりますね。
焦点距離が長いほうが大きい雪球ができる
玉ボケを作るとき、焦点距離の長いレンズのほうが大きい玉ボケができます。それと同じで雪球も焦点距離が長いレンズを使うと大きく写すことができます。
ただ、焦点距離がながくなると風景と合わせにくくなるので、個人的には50mmくらいの焦点距離が雪球と背景のバランスがとれて好みです。
ちなみに上の写真が50mm。けっこう大きめの雪球ができていますね。
ストロボは雪にだけ当てる感じで
ストロボの光は直接当ててしまうと、いかにもストロボ使いました!みたいな写真になります。こちらの写真もストロボからの距離が近すぎて不自然な感じになってしまっています。
被写体自体とは少し距離を開けて、手前に降っている雪にだけストロボの光を当てる感じで撮ると自然な雰囲気となります。
背景が暗く写る場合は、ストロボの光で露光を上げるのでなくシャッタースピードやISOで調整するといいでしょう。
レタッチで雪を白く仕上げる
ホワイトバランスによっては雪がこのように青く写ってしまうことがあります。
白くなるようにと、雪のほうにホワイトバランスを合わせると今度は背景側が黄色かぶりしてしまいました。
こういうときは現像で雪の色を調整しましょう。
まずは背景側を好みのホワイトバランスに設定します。この状態だと雪が青くなっています。
HSLの彩度でブルーの彩度をさげます。雪の青の彩度が少なくなり白っぽくなりました。
ブルーの彩度が減っているのでグレーっぽくなったのが、周りと比べると白っぽく見えている状態です。
もともとブルーの成分があったピクセルが白っぽいグレーになっていますが、それの輝度を上げることでさらに白に近づきます。
HSLの彩度・輝度を使うことでブルーの成分だけ色の変化を与えることができます。ブルーの輝度を上げて雪の白い雰囲気に近づけましょう。
まとめ
夜に降る雪にストロボを当てるだけで非常に幻想的な雰囲気の写真を撮ることができます。
カメラの防水、自分の防寒をしっかりして冬だけの素敵な写真を撮りに行ってみましょう。