この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
全国1億3千万人のフィルター芸人のみなさんこんにちは。
K&F ConceptさんからNDフィルターを提供していただけたので試してきてみました。今回いただいたのは「Nano−Xフィルター」のND1000。
NDのスローシャッターはいつもとはちがった幻想的な光景が撮れるので楽しいですよね。ただ、レンズの前によけいなものを入れることになるので、どうしても画質の劣化が気になるところ、何枚か試し撮りをしてきました。
NDフィルターとはなんぞやというかたはこちらもどうぞ
[blogcard url=”https://logcamera.com/nd/″]
目次 非表示
Nano−Xフィルター
フィルターの形状
NDフィルターはもう1枚KenkoのPRO NDのND1000を持っているので比べてみます。Kenkoのがレンズ径77mm、K&Fのが67mm。
ND1000くらいだとけっこうフィルター自体に厚みがあるのですが、K&Fはかなり薄いのでびっくりしました。Kenkoのと並べてみてますが、その差がわかるでしょうか?
レンズの前によけいなものを何枚も入れないほうがいいので、できればNDフィルターを使う時はプロテクトフィルターなんかも外してやるほうがいいのですが、やっぱりたまに横着してプロテクトフィルターの上からNDつけたりしませんか?
そういった時、ND1000くらいの厚みだとフィルターが画角に写りこんでしまい、ケラれてしまうようなこともあります。実際Kenkoのフィルターは、プロテクトフィルターの上からNDつけるとケラレちゃいます。
こんだけ薄いNDフィルターだと、そういった心配もないので、例えばNDフィルターの重ね付けなんかもやりやすいと思います。あと、NDとPLの重ね付けとかね。
フィルター枠は金属製
フィルターの枠は金属でできているので、安っぽさもありません。レンズに装着するときも、スッと入っていきます。
もしもカメラを転倒させてしまったときなども、ダメージが少ないかもしれません。
実際に撮り比べてみた
というわけで、フィルターを外に持ち出して撮影してみました。
今回使ったのはD750。レンズはK&FのほうをSIGMAのArt 35mm、KenkoのほうをArt50mmで撮影。レンズによる差はあるかもしれませんが、同じSIGMAのArtラインなのでその差は少ないかと思います。というわけでちょっと見てみましょう。
色かぶり
NDフィルターで長時間露光すると、どうしても色かぶりが発生してしまいます。どれくらいの色の変化がおこるか見てみましょう。
どちらも設定は「F11 ISO100 ホワイトバランス:晴れ」シャッタースピードはフィルターなしで1/30、フィルターありで30秒で計算上の露出はあわせてあります。
Kenko:フィルターなし
kenko:フィルターあり
全体的に黄色っぽく色かぶりしているのがわかります。
K&F:フィルターなし
K&F:フィルターあり
こちらは紫に色かぶりしていますね。
NDフィルターというのは、理屈のうえでは発色に影響なく光を吸収するものではあるんですが、ND1000くらいの濃いNDフィルターではやはりどうしても色かぶりしてしまいます。
黄色に転ぶか、紫にころぶかも、このへんは好みですし、これくらいの色かぶりであればRAWで撮影しておいてあとからの補正も十分に可能です。NiSiなんかもけっこう紫かぶりの
傾向がありますね。
解像感
NDフィルターを装着したときに気になるもののひとつが解像感の消失。50mmと35mmの画角の違いがありますが、等倍を切り出してみます。左がフィルターなし、右がフィルター装着です。屋外にて三脚をたてて撮影しています。
Kenko
若干の解像感の消失はあるものの、気になるほどの低下ではありません。等倍にしてまじまじと比べてみるわかるぐらいではないでしょうか。
K&F
こちらもKenkoのフィルター同様、解像感の低下がないとは言えませんが、気になるほどではないです。
個人的には充分に使えるレベルの解像感です。
逆光性能
逆光時に変なフレアやらゴーストやらもないかチェックしてみました。逆光で岩の部分がつぶれたので+50ほどそれぞれシャドウを上げています。
Kenko:フィルターなし
Kenko:フィルターあり
特別気になるようなフレアやゴーストは発生せず。色の変化もほとんどありません。
K&F:フィルターなし
K&F:フィルターあり
こちらも気になるフレアやゴーストはありません。ただやはりK&Fのほうは紫かぶりの傾向にありますね。
まとめ
ということで、2つのフィルターをいろいろと比べてみましたが、両方ともかなりいいフィルターなのではないかというのが結論です。
NDの濃さによりますが、ND1000くらいになるとどうしても色かぶりしやすくなります。Kenkoさんは黄色に、K&Fさんは紫にかぶる傾向がみてとれました。この辺は補正も可能ですし、好みにもよりますね。
一番気になるのが解像感の低下だったんですが、こちらも予想以上につかえそうな感じでした。K&Fさんのフィルターは価格もかなりお手頃なのでNDフィルターでのスローシャッター撮影にチャレンジしてみたいかたにもぴったりだと思います。