本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

「カラー版 世界写真史」で写真の歴史をあらためて勉強してみた!!

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最近はマイケルフリーマンの本が好きでいろいろと買っていたのですが、先日読んだ「PHOTOGRAPHER’S MIND」という本の中では写真の考え方というテーマで書かれていました。

マイケルフリーマン個人の考え方もそうですが、近代のPhotographerたちがどのように写真というものに向き合ってきたか、そしてどのように考えてきたのかが書かれておりまして。

そういえば、写真史というものにじっくりと向き合ったことがなかったのということに気づいたわけです。ということで買ってみたのがこちらの「カラー版 世界写真史」

いい写真の条件とは?「PHOTOGRAPHER’S MIND」を読んでいろいろと考えてみた

世界写真史

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表紙がけっこうおどろおどろしいのでてっきり古い本かと思っていたのですが初版は2004年とわりかし新しめの本でした。表紙で損しているような気がします。

こちら世界写真史は写真の誕生から写真の現在まで取り扱っています。カメラ・オブスクラから始まった写真の歴史がどのように変遷していったか。

写真機材の進化の過程だけでなく、思想や考え方の移り変わりなど書いてありとても勉強になりました。

なんとなくの知識しかなかったのですが、写真そのものが世界の歴史そのものにも影響を受けていたのとかすごくおもしろかったです。

いかに既存のものを打ち壊していくか

写真に限らず、絵画などの歴史なんかも勉強してみると、時代を牽引するような人が流行を作り出し、それが普遍的になってくるとそれに対するカウンターカルチャーが生まれ時代がうねっていくという印象を受けました。

このようなうねりというのは多かれ少なかれ、いつの時代もあるものなんだなあと思いましたし、僕自身がやっている表現自体も写真を始めたばかりの若い人たちからすると古臭くなってしまうんだろうなと感じました。

ここ数年の身の回りの写真の流行りすたりなんかも、ちょっと前まではフィルム時代からデジタルに移行してきた人たちの写真の撮り方に対抗するかのように、明暗差が少なくコントラストが高めのものが流行っていた気がするのですが、さらに最近はそれとは違った表現をもとめてコントラストも抑えめのものが流行りだしているように思います。

それこそ、僕の観測範囲だけのことなので、写真の世界ではもっといろんな表現の移り変わりというのがあるんでしょうね。

有名な写真家がどのような時代に生きたのか

アンセル・アダムス、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ・ブレッソン…

名前だけはよく聞く写真家たちなんですが、実際にどんな時代に生き、どんな偉業を達成したから今でも語り継がれているのか?ということは実際よく理解していませんでした。

そんな有名な写真家の名前も、その歴史と共に紹介されています。写真史の一部だけなので全てを語り尽くされているとはいえませんが、それでも彼らの写真と合わせて学ぶことができ、個々人の写真集を見てみたいなと思いました。

写真がたくさんのっている

この手の文字量の多い本だと、実際の写真が少なかったりするのですが、この世界写真史は実際の写真がたくさん掲載されているので、その雰囲気をしっかりと掴むことができました。さきほども言いましたが、気になった写真家の写真集を買ってみたいなと思うくらい。

ちょっと残念なところ

全体をとおして非常におもしろかったのですが、各章ごとに執筆者の変わる本書。ほんとは一番おもしろいであろう1980年から20世紀にかけての章が、いわゆる頭がいい人が書いたような文章で非常に読みづらかったです。専門書や論文ならいいんでしょうけど、写真史の入門書のような本なのでもう少し噛み砕いて書いてあったらよかったなと思いました。

ニコンフォトコンテストで受賞している写真の何がいいのか理解したい

[blogcard url=”https://www.nikon-photocontest.com/jp/″]

Nikonが開催している「ニコンフォトコンテスト」というのがあります。1969年から開催され世界最大規模の国際コンテストなのですが、ほんと悪気はないんですがその写真が何がいいのかまったくわからないのです。

これはもう完全に僕の教養が足りていないので理解ができていないだけなのですが、まあわからないのです。

ちょっと前まではよくわかんねえな。くらいに思っていたのですが、ずっと写真を続けている中、これが理解できないのはちょっともったいないんじゃないだろうかと思うようになりました。

僕は僕の撮る写真が好きだし、僕が撮っているような写真を撮るフォトグラファーの写真が好きだったりするんですが、それはホント小さいコミュニティーにすぎないわけです。

フォトコンテストで受賞するような写真を見てよくわかんねえって言ってるだけなのは、井戸を出てみれば大きな海が広がっているのによくわからないからといって、その井戸の中から丸い空だけを見て満足している蛙みたいではないかと。

そして、それが理解できないというのは繰り返しますが完全に僕の教養が足りていないからだと思うわけです。

これまでの写真の歴史に限らず、芸術というものがどのような歴史を経て今に至っているのか。そして、その中で今どのようなのものが評価されているのか。最先端の芸術家というのがどのような表現をしているのか。そんなことがちょっとでも理解できるようになったら、今よりまたちょっと写真が楽しめそうじゃないですか?

ということで、歴史とか芸術とかの勉強をまたちょっとしてみたいなと思いました。

まとめ

特に近代写真史の理解を深めるのにはモダニズムやポストモダニズムのことをもうちょっと勉強してみると楽しそうだなと思っているので次の本を探しています。