本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

セスナで東京の夜景を空撮してきたので、その撮り方とか設定を書いてみる!

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東京 夜景 空撮 スカイツリー

全国1億3千万人の空撮夜景のファンのみなさまこんばんは。

わたくしsaizou、島根の片田舎に住んでおるのですが、先日なんと東京に行く機会がございまして。こんな田舎に住んでいると、東京の夜景なんかは非常にフォトジェニックに感じるのですが、せっかくの機会、よっしゃめっちゃいい夜景撮ったろ、と思ったのでございます。

ということで、セスナをチャーターし、空から東京の夜景を空撮してきましたので、撮影の仕方やら撮った写真なんかをのせてみたいと思います。



東京の夜景を空撮してきた

東京夜景空撮

本田航空のセスナの遊覧飛行

都内からヘリで遊覧飛行ということもできるようなんですが、今回は人数や予算を考え、セスナをチャーターしました。

今回利用させてもらったのは埼玉県にある本田航空株式会社。こちらは遊覧飛行の他にも、操縦訓練だったり、スカイダイビングなんかもやっていらっしゃるようです。

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予約の仕方

上記のHPに専用の予約フォームがあるので、そちらから申し込みます。遊覧飛行には

  • 大宮コース(昼:20分)
  • 東京タワーコース(昼:40分)
  • スターライトフライトコース(夜:40分)

の3つのコースがあるのですが、今回は夜景が撮りたかったのでスターライトフライトコースを選択。

料金

セスナを1台チャーター。スターライトフライトコースでは1機貸し切りで62040円(税込み)セスナにはパイロットを覗いて3名搭乗できるので、その3人で頭割りすればひとり約2万くらい。他に当日500円または1000円の障害保険に加入することになります。

40分2万円払うだけで「セスナをチャーターして空撮してきた」なんてバブリーなセリフを吐くことができるわけですよ。お安いと思いませんか?今回の記事でも露骨にセスナをチャーターしたという言葉を使っていきたいと思います。



空撮夜景の撮り方やカメラの設定

東京 夜景 空撮

空撮なんて、一度も経験の無い僕なんですが、今回は空撮の帝王で有名な藤さん(@Takahiro Toh)とご一緒できる機会がございまして、一から十までいろんなことを教えてもらいました!

空撮なんてやったことない人がほとんどだと思うので、藤さんに教えてもらったことや、実際自分が撮ってみて気づいたことなどをまとめてみたいと思います。

最優先するべきことはブレない写真を撮ること

振動の多いセスナ、狭い機内での手持ち撮影、夜景という暗い被写体。もう、写真を撮るうえでこんなに劣悪な環境というのはなかなかないものです。三脚の偉大さをひしひしと感じます。

どうやったってブレちゃうような環境ですので、夜景空撮でもっとも大事なのはまずブレない写真を撮ることです。

連写性能はかなり大事

セスナは遊覧飛行のコースにそってあっという間に動くので、ボヤボヤしていたらシャッターチャンスを逃します。もうとにかく連写、連写、連写。カメラの連写性能はかなり大事でした。

また、手ブレもガンガンにするのですが、シャッターを押しっぱなしにすることで、いくらか歩留まりが向上します。何百枚と撮ったなかから、奇跡的にブレてない写真を探す、という感じでした。

適正露出ギリギリで、ブレないシャッタースピードを探し出す

夜景は非常にくらいので、適正露出にするのにはけっこう明るく撮ってやる必要があります。絞りは開放、ブレないギリギリのシャッタースピード、それでいてきちんと明るく撮れるギリギリのところを探し出します。必然的にISO感度はガンガンにあげることになります

RAWで撮るかjpgで撮るか

RAWで撮影しておけば、多少暗めに撮っていたとしてもあとから暗部を持ち上げることができます。また、ホワイトバランスなんかも後から自由が効くので、撮影に集中することができます。

ですが、RAWで撮影するとどうしても途中でバッファが切れてしまいます。これは連写が命な空撮では致命的。少ないシャッターチャンスを逃してしまうことになります。

jpgで撮影すれば連写枚数が増えるものの、撮影時にカッチリと仕上げておく必要があります。あとから暗部を無理に持ち上げるとノイズが出てきてしまいますからね。このへんがかなり悩ましいところです。

[blogcard url=”https://logcamera.com/baffer/″]

画角は標準でよかった

どんな焦点距離で撮ったらいいか迷ったんですが、標準域のレンズで問題ありませんでした。望遠系ではブレが目立ってしまいますし、広角系では小さく写りすぎてしまいます。



というわけで実際に撮影したときの機材や設定

東京夜景空撮

というわけで、今回僕が撮影した時の装備や設定を書いてみます。

カメラは2台体制!RAWで撮影!

α7Ⅱ

RAWで撮ったらバッファが切れてしまうし、jpgだと撮影時にきっちりと撮っておかないといけない。とはいえ、はじめての空撮、セスナの中でわちゃわちゃしながらカッチリ撮れる自信がなかったのでやっぱりRAWがいいなあと。

ということで、今回はD750と先日購入したα7Ⅱの2台体制でいどむことにしました。D750には24−70mmf2.8、α7Ⅱには50mmf1.8を装着。1台がバッファが切れると、もう1台で連写開始という感じで撮影に挑みます。途中でどちらのバッファも詰まることがあったものの、それでもシャッターチャンスを逃すことなく撮影することができました。

藤さんはD4sに24−70mmf2.8、jpgでカッチリ仕上げながらマシンガンのような連写をされていました。このへんは手持ちの機材と経験、技術によっていろいろな選択肢がありそうです。

シャッタースピードは1/100〜1/160くらい。ISOは出し惜しみしない

最優先事項はブレない写真を持って帰ること。今回のレンズは24−70mmがf2.8、50mmがf1.8でしたが、どちらも開放で撮影。開放だとディティールが甘くなるんですが、それでもブレてしまってはもともこもありません

シャッタースピード1/100〜1/160くらいまであげます。1/80くらいまでいけるかな〜という感じでしたが、保険をかけておきました。連写しまくってわりと歩留まりいい感じで撮影することはできました。

ISO感度もガンガンにあげます。D750・24−70mmf2.8のほうはISO8000、α7Ⅱ・50mmf1.8のほうはISO2000〜4000。通常では扱わないようなISO感度にドキドキしました。α7Ⅱのほうが明るいレンズ、手ブレ補正が付いているのでISO的にはちょっと余裕があった印象。

このへんはカメラとレンズを見ながら。

ノイズ処理をめちゃくちゃがんばる

空撮夜景ノイズ処理

さて、ISOガンガンにあげた写真なんてものは、そらもうノイズまみれなわけです。左がノイズ処理後、右が処理前です。ガビガビなのがわかりますか?RAWで撮影しているので、ここからノイズ除去の処理をしてきます。

jpgであれば、カメラ本体のノイズ除去性能に頼ることになるので、ノイズ処理のうまいカメラを使うほうがよさそうです。

Lightroomのノイズ除去を使ってもいいんですが、ノイズ除去っていうのは、かければかけるほどのっぺりしてきます。夜景写真の美しさというのは、カリカリ感も大事だと思うのでこのへんの落とし所が難しいものです。Lightroomではこの落とし所がうまいこといかず、どうしてものっぺりしたのでパス

今回はGoogleが出しているNIKコレクションのDfineを使用。これ、かなりいい感じにディティールを残しながらノイズを除去してくれます。これが無料なんてすごいですね。

[blogcard url=”https://www.google.com/intl/ja/nikcollection/″]

ブログに乗せている写真は小さくてわかりにくいかもしれませんが、等倍でもお見せできるくらいにはカリカリに追い込みました。あたい、がんばりました。

まとめ

というわけで、夜景を空撮という、とてもいい経験をすることができました。

いつもなら三脚すえて、のんびり撮るんですが、こんなふうにカメラを使うのもおもしろいもんだなと感じました。

また東京に行った際は空撮に挑戦してみたいなと思います(*´ω`*)

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