この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
風景や星景を撮っていると欲しくなるのがやっぱり広角レンズ。
いろんな選択肢があって悩ましいところですが、僕はTAMRON(タムロン)の広角レンズSP 15-30mm F/2.8 Di VC USDを使っているので紹介してみます(๑´ڡ`๑)
目次 非表示
なぜ、TAMRONにしたのか?
via:TAMRON | SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
広角レンズはいろんな良いレンズが出てます。特にNikonには神レンズともよばれるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDがありますね。
個人的にはNikonの至宝だと思っていますし、これがあるからNikonでよかったと思えるほど素晴らしいレンズ。レビューを見ても賛辞の声がやみません。
そんな中、TAMRONの15−35mmにしたのはいくつか理由がありました。
神レンズに並ぶほどの解像感
15mm f11 iso125 SS1/320
TAMRONの15−30mmはサードパーティながら、Nikonの14−24mmに並ぶほどの解像感があると、様々なレビューサイトや口コミサイトで取り上げられています。
もちろん、レンズの性能は一概にチャート紙を撮影して解像感だけで語られるものではないですが、それでも比較検証サイトなどで撮影された写真を見る限り、格段の性能の差は見られませんでした。
14−24mmが設計から何年もたっているかなり古いレンズなので、新設計のレンズと比べても遜色がないというのもまたすごい話なのですが、それでも憧れの神レンズ並に解像するというのはかなり胸アツです。
約2倍の価格差
そんな、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDなみの解像感をもったSP 15-30mm F/2.8 Di VC USDなのですが、その価格差は約2倍近くになります。14−24mmが約20万、15−30mmが約10万。
こちらも広角端の焦点距離が1mm違っていたりするので一概に比べるわけにはいかない部分はたくさんあるのですが、それでもこの価格差は圧倒的です。
次期AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの影
さきほど、14−24mmの設計が古いと書きました。ということは14−24mmの次世代機が、もしかしたらそのうち出るのかもしれないのです。
オリンピックイヤーを目前にNikonのフラッグシップは刷新され、大三元レンズの標準域も手振れ補正を搭載して新たにリリースされました。僕が大三元買った途端、レンズがモデルチェンジしたのは記憶に新しいところです。
本当はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDが欲しかったのですが、ちょっと決断しにくい。それでも広角レンズがいる。というとことにドンピシャでコスパのいいTAMRONの15−30mmが選択肢に上がったわけです。
今ではほぼ主力のレンズに
風景・星景がメインの被写体なので、このSP 15-30mm F/2.8 Di VC USDmmは今ではほぼ主力のレンズになりました。
f2.8の明るさは天の川撮影に威力を発揮!
18mm f2.8 iso2500 ss20sec
いくらフルサイズカメラだからと言っても、天の川の撮影ではISO感度を上げざるをえません。そうなるとやっぱり明るいレンズが欲しくなります。
この15−30mmは大三元の14−24mmと同じくf2.8通しの広角ズーム。もうめっちゃ明るいわけです。
単焦点レンズであればf1.4やf1.8のものもありますが、広角域でこの明るさを実現しているものはけっこう少なめ。SIGMAの20mmf1.4mmやNikonの20mmf1.8、くらいでしょうか?
15mmの広角なので天の川がすっぽり入る
20mmの単焦点レンズが明るいとはいえ、天の川全体を写し、さらに前景をいれようと思うと、ちょっと窮屈です。
15−30mmなら広角端が15mmまであるので前景を入れ、なおかつ天の川の先までしっかり写せるほど広く写せるので作品作りの幅が広がります。
実際、昨年北アルプスに天の川を撮影に行った時にはその雄大な穂高連峰とそそり立つような天の川を撮影することができました。
いざ北アルプス!涸沢カールで紅葉を撮ってきた!!その3〜涸沢の夜〜 – ログカメラ
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDも持って行ったのですが、ほぼ出番は無く、これ1本で良かったんじゃないかと思うほど15−30mm無双でした。
大三元に勝る解像力
旧大三元レンズであるAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを持っているので、以前比較テストをしたことがあるのですが、シチュエーションによっては24−70mmを超える解像感があります。
上の写真、左が24−70mm、右が15−30mm。設定は28mm f2.8。全景、レンズ中央、レンズ周辺の作例になっています。ちょっとブログ用で縮小しているので少し見にくいかもですが、レンズの粗が出やすい周辺部ではわずかに15−30mmのほうが解像している印象を受けました。こちらも約2倍の価格差があるんですけどね。
風景でもばっちり
22mm f16 iso100 ss2sec
手前のピントを合わせた紫陽花はもちろん、遠くに見える小さな紫陽花までしっかり解像しています。ただ、D750はローパスフィルターがあるので、まだまだこのレンズの真髄は出せてないかもしれません。ローパスレス機ならもっと細かいところまで解像するんではないでしょうか。
この遠近感ある写真は広角レンズならではの魅力ですよね。
逆光には弱いけれども、充分に健闘!
15mm f11 iso4000
このレンズ、いわゆる「出目金レンズ」というやつでして、前玉が前に大きくせり出しています。Nikonの14−24mmなんかもそうですね。
こういった出目金レンズの宿命として、逆光に弱いというのがあげられます。この写真も下の建物の照明からの光がレンズに入ってきてだいぶゴーストがでています。
とはいえ、Nikonの14−24mmでもこういった逆光には弱いですし、他のメーカーのレンズの出目金レンズはもっと派手にでることもあります。このタイプのレンズとしてはかなり健闘しているのではないでしょうか。
やっぱり便利な手振れ補正
15mm f4 iso800 ss1/13
京都のお寺のライトアップなど、夜間でも三脚不可の場所ってけっこうあります。そういった場所でやっぱり有効なのが手振れ補正機構「VC(Vibration Compensation)」
この京都の竹林の写真もシャッター速度は1/13秒なのですが、ブレることなくパキっと写っています。広角レンズはもともと手振れに強いので、このVCと組み合わせればいろんなところで活躍しそうです。
星撮影時の周辺もなかなか
レンズの性能は、星を赤道儀で撮ってみるとあらたな発見があります。
テストで赤道儀を載せてとってみました。周辺を等倍で切り出してみます。
f2.8では若干の流れと、コマ収差が見られます。とはいえ、f2.8では多かれ少なかれこんなふうになるもの。けっこう優秀なほうではないでしょうか。
f4くらいまで絞るとだいぶ改善されます。赤道儀に載せる時はもちろんなんですが、ワンショットの星景などでも活躍してくれます。
15−30mmという使いやすい画角
ライバルになるNikonの大三元の焦点距離が14−24mmと広角に寄っているのに対して、こちらは15−30mm。わずか6mmですが、30mmまであるとやっぱりいろんなシチュエーションで使え非常に重宝します。
とはいえ、広角の1mmは血の1mmという言葉もありますし、14mmというのは非常にアドバンテージがあるのも事実。
外観
それでは気になる外観を見ていきましょう。
サイズ
レンズ先端からマウント面までは142.5mm。重量は1100gと、見事に1kg超えwけっこうな重量級レンズです。Nikonの14−24mmよりも重たいです。
かなりフロントヘビーになるので、それなりにボディの重量が無いと手で持った時のバランスが悪いです。なので僕はいつもバッテリーグリップをつけています。
D750のバッテリーグリップ「MB-D16」を購入!! – ログカメラ
出目金レンズ
先ほども言いましたが、このレンズは前玉がせりだした、いわゆる出目金レンズです。プロテクトフィルターを初め、前玉に装着するタイプの各種フィルターが付けられないのはちょっと痛いですが、nisiなどの角形フィルタータイプであればNDやハーフNDを効かすことも可能です。
レンズキャップから外して持ち歩くのは多少気を使いますが、これは出目金に限ったことではないのですね。
プロテクトフィルターをしているからといって、レンズキャップをせずにカバンの中につっこんでいたこともあったのですが、プロテクトフィルターってけっこう傷つきやすく、そこから解像感が低下したり、よけいなゴーストが写りこむ原因にもなるので最近はきちんとレンズキャップをするよう心がけています。
レンズフードは一体型
レンズフードは一体型。ズーム時は内部でレンズが伸縮する設計です。
ピントリング・ズームリングの操作感
ズームリングはちょっと重め、ピントリングはぬるっとした感じ。軽すぎたり、重すぎたりせずちょうどいい感じ。丁寧な作りです。
サイズ感や出目金はそこまでデメリットにはならない
出目金だから、とか重いから、と敬遠するかたもいるかもしれませんが、個人的にはこれらはあまりデメリットに感じません。
多かれ少なかれ、良いレンズというのは重い物ですし、それを上回るようないい絵を撮ってくれます。出目金も最初は不安でしたが、丁寧にレンズを扱うのは撮影の背筋を正されるようで案外いい感じです。
デメリット
いいことばっか書いててもあれなので、ちょいデメリットも書いときましょう。先ほども言いましたが、重さ、出目金は僕にとってはデメリットにはなりませんでしたが、人によっては苦手なかたもいるかもしれません。
カメラとの相性はやっぱりサード
これは15−30mmに限らずサードパーティ製レンズ全般に言えることですが、やっぱりカメラとの相性は純正に劣ります。このへん、個体差があるかもしれないので僕の持っているものは、という限定で書きますね。
突然、謎のエラーが出て撮影できなかったりします。これは電源を入れなおせば治るのですが、シャッターチャンスなんて一瞬ですからね。
あと、オートフォーカスがやっぱり微妙です。遅いというわけではないんですが、Nikon機では感じなかった野暮ったさがあります。僕は風景がメインなのでそこまで支障はないのですが、それでもちょっと気になります。
三脚に載せた時VCをつけっぱなしだとブレる
まあ、これは切っとけばいい話なんですが、手ぶれ補正のVCをつけたまま三脚に載せてシャッターを切るとブレます。シャッタースピード長めだとより顕著ですね。
これ、最初なんでこんなにブレるんだろうと軽くパニックになりました。
レンズの個体差がある
これも今まで純正ではしなかった経験ですが、僕の持っている15−30mmは片ボケしていました。開放時の解像感ないな〜と思っていたんですが、完全にボケてました。まあ、それを半年くらい気付かなかった僕もだいぶボケてるのですが。
1年以内なら保障も効くので、15−30mmに限らずレンズを購入したらピントのチェックをしておいたほうがいいですね。
まとめ
サードということをきちんと理解しておけば、かなり使えるレンズです。もちろんコストパフォーマンスも充分。14−24mm並みのレンズが半額の価格で買えるっていうのはやっぱりすごいことです。
総合点で見ればこのTAMRONのSP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは今発売されている広角ズームレンズの中ではトップクラスなのではないでしょうか。
広角レンズで悩んでいるかたは、ぜひ選択肢に入れてみてほしいです。
[amazonjs asin=”B00R5S60P4″ locale=”JP” title=”TAMRON 大口径超広角ズームレンズ SP 15-30mm F2.8 Di VC USD ニコン用 フルサイズ対応 A012N”]