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ちょっといいカメラを買うとやたらダイヤルが多くて萎えてしまいませんか?
特にカメラの一番目立つところにある「P・A・S・M」の4文字のアルファベット。なんのアルファベットか謎ですよね。
なんだか難しそう!なんて思っているあなた、あれ実はとても便利な撮影モードなんです。
いつもはオートやシーンモードで撮ってるけどちょっと勉強してみたい!そんなあなたに今日はなるべくわかりやすく解説してみますね。
いきなりですが写真はオートで撮りましょう
いやいや、おまえさっきちょっとわかりやすく解説するっていったやんけ…などと思わず少し聞いてくださいよ。
ちょっといいカメラを買った人はなぜか「マニュアルで撮らなければいけない」という強迫観念に襲われます。ダイヤルをカチカチ回してピントを合わせてみたいな。
もしかしたらカメラの解説本やちょっとうまい人なんかが「マニュアルで撮るべし」みたいなこと書いたり言ってるしてるのかもしれません。
当ブログ、ログカメラ のコンセプトは「てっとり早くそれっぽく」なのでまずあなたにお伝えしたいのは写真はオートで撮りましょうということ。
みんなオートで撮っている
もちろん最終的にはマニュアルも使えるようになるといいのですが、それでも写真を撮っているほとんどの人はオートで撮っています。
僕もよっぽどのことがない限りオートで撮ってます。 カメラがうまく動かなかったような時代ならまだしも、各メーカーがしのぎを削って素晴らしい製品を開発してきた現在、カメラのオート機能というのは非常に精度の高いものになっています。
文明は快く享受する。これ写真を楽しくやる秘訣のひとつです。
P・A・Sはオートモードのひとつ
今回解説するうちMはマニュアルの略です。 これがいわゆるマニュアルモードですね。
それ以外のP・A・Sはオートモードのひとつなんです。そう、なんだか小難しそうな気がするこのアルファベット、実は簡単なオートモードなんです!なんや!君らオートやったんかい!
しかも、この簡単なオートモードを使い分けることができると、写真の幅が広がるので使わない手はないわけですちょっと興味がわいてきましたね!
カメラがオートで撮っているもの
実際に各モードがどんな機能なのか解説する前に、カメラがオートで撮ってるものにどんなものがあるか理解しておきましょう。
例えばあなたがスマホなどで撮影する場合、基本的にフルオートですよね?そんなに弄ることもないと思います。 ちょっといいカメラにも、AUTOモードってついてると思います。これもあんまり弄ることないですね。
じゃあ、どんな機能をオートで撮っているかはいまいち分かってないかも知れません。自覚してないだけでいろんな機能がオートで動いているのです。
各項目の後に関連記事もつけておくのでそちらも参考にしてみてください。
絞り
レンズには絞りというものが付いています。 動画を貼っておくのでこんなものなのか、と理解しておいてください。動画中、動いている部分が絞りです。
この絞りの空き方を調節することによって、光の入ってくる量を調節します。 オートの時はカメラがいい感じの絞りになるようにしてくれます。
[blogcard url=”https://logcamera.com/shibori/″]
シャッタースピード
写真を撮るとカシャッて音がしますね。あれはシャッターが開閉している音です。 シャッターはセンサーの前についています。この図でいうと②の部分。これが空いている間、センサーは光を取り込むんですね。 これも普段は手ブレしないようにカメラが適切なシャッタースピードにしてくれます。
[blogcard url=”https://logcamera.com/ss/″]
ISO
音はマイクとアンプを通してデジタル的に大きくしますね。
カメラにも似たような機能があります。 それをISOといい、取り込んだ光が小さかった時にデジタル的に大きくします。
小さい音を大きくしすぎると音が割れちゃうように、光も無理やり大きくしすぎるとノイズが出てしまいます。 こちらも普段はオートでなるべくノイズが出ないよう、しかししっかりとした光の量になるようオートでコントロールされています。
[blogcard url=”https://logcamera.com/iso/″]
露出 (写真の明るさ)
写真の明るさというのは先ほどあげた、f値、シャッタースピード、lSOの組み合わせで決まります。ただ、あなたが日頃撮影しているときにはそんなことを意識することもあまりないと思います。
この写真の明るさもカメラがオートで光を測ってちょうどいい感じにしてくれるからです。
[blogcard url=”https://logcamera.com/roshutu/″]
ホワイトバランス
光は同じように見えて様々な色をしています。そのままだと、光の色で色かぶりしてしまうので目で見たままに写せるようホワイトバランスがオートで調整されています。
[blogcard url=”https://logcamera.com/wb/″]
ピント
被写体にピントを合わせるのもオートですね。オートフォーカス(AF)と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
いろんなものがオートになっている
普段は何気なく撮影していますが、いろんなものをオートで撮っているんだということがご理解いただけたでしょうか?
フルオートにしておけば、これらをひとつひとつ設定したりなど煩わしいことがなくしかもキレイに撮れるわけなのです。
オートに自分の意思を少し付け加える
さて、オートモードがいかに便利かお分かりいただけたと思うのですがいかがでしょう。
しかしですね、そんな便利なオートで撮っていても、やはり時にカメラとの意見の食い違いみたいなのが出てくるわけです。
- 「もっとボケたらいいのにな」
- 「ちょっとブレちゃうな」
- 「なんだかノイズがおおい」
- 「もう少し明るくしたいな」
- 「色をもう少し変えたいな」
などなどなど。
そんな時に、普段オートにしてしまっている部分を自分で調整してみる。今までカメラ任せだった部分に対して少し「自分の意思」を伝えてやると、あなたの写真はさらに表現力が増えますし楽しくなるというわけです!
そう!そんなカメラ任せになっている中の一部分を自分で設定する。 それが今回ご紹介するP・A・Sの各モードなのです。 では、実際に各モードでどんなことをやるのか見てみましょう。
ちなみに僕はNIKONのカメラしかもってないので、もしかしたら他のメーカーで若干、仕様が異なっているかもしれません。他のメーカーのかたはNIKONに買い換えるか、ふんわりと全容をつかんでみてください。まあ、そんなに変わらんと思いますが。
フルオート
まずはフルオートがどうなってるか見てみましょう。各メーカーや機種によって違うとは思いますがだいたいこんな感じ。
- f値-オート
- シャッタースピード-オート
- ISO-オート
- ホワイトバランス-オート
- 露出-オート
もう完全にカメラにお任せ!といった感じですね。初心者のうちはまずは難しいこと考えずに楽しく撮るのが一番だと思うので、まずはこれで楽しくパシャパシャ撮りましょう。
Pモード(プログラムオート)
Pモードはプログラムオートともいいます。programのPという意味なんですね。
ここからはフルオートから少し設定できる項目が増えます。ただ慣れないうちはオートのままにしておくのもありです。
- f値-オート
- シャッタースピード-オート
- ISO-変えられる(オートも可)
- ホワイトバランス-変えられる(オートも可)
- 露出-変えられる
プログラムオートとフルオートの一番の違いは露出が変えられるという点。 これは簡単にいうと「明るくしたり、暗くしたり」できるということです。
日常のなかスマホなどで撮っててもあると思いますが、逆光で黒くなっちゃったり、黒猫を撮ろうと思ったら明るくなりすぎたり、カメラと自分の意図することが違うことってけっこうありますよね。
プログラムオートではこの明るさを自由に変えることができます。
ISOも自由に変えることができます。ISOを上げすぎるとノイズが出てくるのでなるべく低くしたいところですが、これが低いと手ブレなどの原因にもなるので難しいところ。 慣れないうちはオートにしておいてもいいでしょう。
プログラムシフト
f値やシャッタースピードは基本固定ですが、ダイヤルを回すことでf値やシャッタースピードを、露出を一定にしたまま変えることができます。これをプログラムシフトと呼びます。
Aモード(絞り優先オート)
プログラムオートからさらに絞りを自由に変更できるようにするのがAモード(絞り優先モード)。AモードのAはAperture。Apertureは絞りという意味です。
このモードでは
- f値-変えられる
- シャッタースピード-オート
- ISO-変えられる(オートも可)
- ホワイトバランス-変えられる(オートも可)
- 露出-変えられる
f値を自由に変えられるようになるのがAモード。f値を変えたときにいちばん分かりやすい変化がボケです。
ボケた写真ってなんだかいい雰囲気になるので撮ってて楽しいですよね。フルオートからちょっとステップアップして各モード使ってみたいという方には、このボケの量が操れるAモードというのは非常におすすめです。
Sモード(シャッター優先オート)
こちらはシャッタースピードを自由に変更できるモード。Shutter speedのSなのでわかりやすいですね。メーカーによってはTvモード(Time Value)と呼びます。
このモードでは
- f値-オート
- シャッタースピード-変えられる
- ISO-変えられる(オートも可)
- ホワイトバランス-変えられる(オートも可)
- 露出-変えられる
シャッタースピードを自由に変えられるのがSモードです。
手持ちで撮影する場合、シャッタースピードが遅いと手ブレしてしまいます。
最適なシャッタースピードはレンズや被写体によって変わりますが、このSモードでシャッタースピードを設定してやることで手ブレを軽減させることができますね。
また、シャッタースピードを遅くすることでの表現方もあります。そんなときもこのSモードを使うといいでしょう。
Mモード(マニュアル)
そして最後に紹介するのがM(マニュアル)。
このマニュアルというのは、絞りもシャッタースピードも自分で決めなければいけないシチュエーションの時に使います。
逆に言えばどうにもそういう時以外はオートで撮ればいいわけです。僕も基本的にはマニュアルで撮ることはほとんどありません。
このモードでは
- f値-変えられる
- シャッタースピード-変えられる
- ISO-変えられる(オートも可)
- ホワイトバランス-変えられる(オートも可)
- 露出-変えられる
と、全ての項目を基本自分で決めるようになります。
星の撮影や長時間露光などはf値とシャッタースピードを細かく調整する必要があるのでマニュアルで撮るほうが便利ですね。
ISOをオートにするという裏技
マニュアルは全部自分で決めないといけない、と書きましたが実はISOをオートにすることができます。
露出を決める3要素が絞り・シャッタースピード・ISOなのですが、マニュアルモードにしてISOをオートにするという裏技っぽいのがあります。
絞りとシャッタースピードを固定したい!って時がけっこうあるのです。例えば動物などを撮る時、シャッタースピードを1/1000に固定したいけどボケさせたくないので絞りはf8で固定したいなんて時。
ただ、そうなると露出を決めるのが難しくなりますよね。そんなときMモードにしてISOをオートにしておいてやると露出はオートながら絞りとシャッタースピードは固定で撮影することができます。
まとめ
カメラについているP・A・S・M、難しそうにみえて実はほとんどがオートモードの種類なんですね。
そして、これらをうまく使えるようになると自分がしたい表現や撮影ができるようになるはずです。
個人的におすすめなのはAモードなので、今までフルオートだったあなたも少しチャレンジしてみてくださいね。