この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
全国1億2千万のAppleファンのみなさまこんにちは。
今回、ダイブコンピューターとしてApple Watch Ultraを購入してみました。
ダイブコンピューター(ダイコン)として使えるというApple Watch Ultraですが、実際の使用感などを書いてみます。
ダイブコンピューターとは
ダイブコンピューターは、ダイビング中の安全を確保するために使用される重要なデバイスで主に以下のような機能を持っています。
- 無減圧限界:ダイバーが安全に浮上できる時間を計算し、減圧症のリスクを軽減
- 深度:現在の深度をリアルタイムで表示
- 時間管理:潜水時間を記録し、ダイバーが水中でどれだけの時間を過ごしているかを把握
- 水温計:周囲の水温を測定し、ダイビング環境を記録
- アラート機能:設定した深度や潜水時間に達した際にアラームを発し、ダイバーに注意を促す
ダイビングではその水深に何分潜っていられるかという時間(無減圧限界)が決まっており、それを超えないように把握しておく必要があります。それを自動的に計算してくれるのがダイブコンピューターなんですね。
ですので、ダイビングをするならダイブコンピューターは必須アイテムといえるわけです。
インストラクターのかたは必ず着けており、僕らゲストがその無減圧限界を超えないよう、余裕のあるダイビングプランで潜らせてくれるので、これまでは着けずに潜っていましたが、やはり本格的にやっていくのなら持っておきたいアイテムのひとつ。
とはいえ、購入するとなると結構なお値段がするので二の足を踏んでいました
Apple Watch Ultraがダイブコンピューター代わりになるゾ!
そんな僕に朗報です。
水深計を搭載したApple Watch Ultraでは、Oceanic+という専用のアプリを使うことでダイブコンピューターとして使えるようになるというのです。
僕は普段Apple Watchを使ってはいたのですが、その普段遣いのApple Watchにダイブコンピューターの機能が搭載されるのなら一石二鳥。ということでApple Watch Ultraが出てからずっと欲しいなと思っていたのですが、今回ようやく購入にいたったというわけでございます。
Apple Watch Ultraをダイブコンピューターとして使用した感想
というわけでここからは実際にApple Watch Ultraをつけてダイビングしてみた感想を書いて見たいと思います。
まだ数本潜ってみただけですし、実際のダイブコンピューターを使ってみたこともないので「こういうもんなんだな」くらいのレビューになりますがご容赦くださいませませ。
ダイブコンピューターとしての機能
Apple Watch Ultraは、ダイビング専用のアプリ「Oceanic+」を使用することで、本格的なダイブコンピューターとして機能します。
こちらがダイブコンピューターの画面。
上から
- 水深
- 無減圧潜水可能時間
- 潜水時間
- 水面までの浮上時間
- 水温
が表示されており、ダイビングで必要な情報をしっかりと確認することができます。
Apple Watch Ultraは最大輝度が3000ニトと非常に明るく、水中の暗い中でもかなり見やすかったです。水中では赤色に近い色が吸収されてしまい、青っぽく見えるのですがApple Watch Ultraの画面はハッキリとした色で視認できました。
ディスプレイも普通のApple Watchより大きいため必要な各種数値も大きく表示されるのでいいですね。
デジタルクラウンを回すことで下半分の表示が切り替わります(水深、無減圧潜水可能時間は常時表示)
2番目の画面では
- 最大深度
- 潜水速度
- Apple Watch Ultraの残りバッテリー
が表示されます。今回グローブをして潜りましたが、グローブをつけたままでも思った通りにデジタルクラウンを操作することができました。
3番目の画面はコンパスを表示。この画面になっているときにアクションボタンを押すとヘディング(進行方向)が設定され向かいたい方向へまっすぐ進むことができます。
4番目の画面
- グラディエントファクター
- ガスの種類(エアー/ナイトロックス)
- 最大PPO2
このへんはダイブコンピューターに無減圧潜水可能時間を計算させるときに使う各種の係数です。
アラート機能
各種アラート機能も搭載されており、バイブレーションでしっかり警告してくれます。
安全停止
ダイビングではダイブ終了時、そのまますぐに水面に上がらず水深4〜5mの深度で3分間停止し、その間に体内の窒素を排出する、安全停止という時間を設けることになっています。
安全停止の水深と時間をしっかり計るのもダイビングコンピューターの大事な機能。
Apple Watch Ultraでは深度が5m以下になると自動的に安全停止のアラームモードになり、バイブレーションを始めます。
僕もそうですが、慣れないうちは一定の水深を維持するのってけっこう難しいので、ダイビングコンピューター見ながらしっかり安全停止したいですね。
安全警告
浮上速度が早すぎる場合にもバイブレーションと画面表示で警告を出してくれます。表示画面はけっこう一瞬だったので、最初はなんのバイブなのか分かりませんでした。
他にも水深40mを超えるような場合や無減圧潜水可能時間を超えそうな場合にも警告がでるようです。
バッテリーはしっかり持つ
ダイビングを3本終えてのバッテリー残は60%。Apple Watch Ultraは通常のApple Watchよりバッテリーに余裕がありますね。
とはいえ、他のダイビングコンピューターと比べるとそんなでもないような数字っぽいです。
ソーラータイプならそもそも充電が不要だったりするので、電池の持ちが気になる人はApple Watch Ultraをダイコンにするのは向いてないかもしれません。
僕は普段からApple Watch使っていますし、毎日充電するのが当たり前になっているのでこのへんにあまり不便さは感じませんが。
水中から上がっても便利な機能が
水中から上がると、自動的にダイビングモードが終了します(またはアクションボタンを押す)
陸上に上がってもいろんなデータを参照することができます。
水面休息時間や飛行機登場禁止時間、次のダイブの無減圧潜水可能時間を計算できるプランナーなどコンプリケーションとして表示させておくことができます。
アプリでログ付けもできる
ダイビングの後はログブックにその日のダイビングの記録をつけておくのですが、Apple Watch Ultraは水上から上がると自動的にダイブ情報をiPhoneに送ってくれます。
さらにアプリを立ち上げるとその情報を閲覧したり、さらに細かい情報を記載していくことができます。
エントリーした場所、エキジットした場所はGPSで自動的に記録されます。
- 深度
- 水温
- 浮上時の浮上速度
などが潜水時間ごとにわかるようになっていたり
- 潜水時間
- 最低温度
- 最大浮上速度
- 最大深度
- ダイブ設定
なども記録されています。
- タンクの種類
- タンクの容量
- 開始時・終了時の残圧
このへんはダイブ後に自分で記録しておきます。タンクの種類や容量などを記録しておくと次回のウエイトを決めるときの参考になりますし、残圧も自分の経験値として残しておくと便利です。
水中の状態もざっくり記録できます。後から思い出すときに記録しておくといいですね。
ウェイトも記録しておくことができます。僕なんかはまだぜんぜんウェイト何kgにしたらいいか迷うので。
カメラを使うのなら機材を何使ったかメモしておくのもいいかもしれませんね。
緊急事態にも対応できるのもメリット!
潜水モードのときにアクションボタンを長押しするとサイレンを鳴らしてくれます。
さらには、携帯電話通信機能が内蔵されているので、通信プランに加入すればApple Watch Ultra単体で電話やショートメッセージを送ることができます。
これ、例えば海でバディやインストラクターとはぐれてしまい、浮上したものの、どこにいるのか分からなくなってしまったようなときにすごく安全だと思います。
特にドリフトダイビングなんかは潮流に乗ってダイビングし、エアがなくなったタイミングでフロートを出して船にピックアップしてくれるんですが、万が一はぐれたときでも最悪Apple Watch Ultraで電話ができるというのはかなり安心です。
僕はdocomoのワンナンバーサービスを利用、月間550円でApple Watch Ultraから音声通話・データ通信ができるようになりなす。
気になる点
Apple Watch Ultraをダイビングコンピューターとして使ってみて気になった点をいくつかあげてみます。
いちいちアクションボタンを押さないといけない
Apple Watch Ultraをダイビングコンピューターとして使うためにいくつなの手順が必要になります。
Apple Watch Ultraの左側についているオレンジ色のアクションボタンを1回押します。するとこんな画面になりますので
さらにもう1度アクションボタンを押すとやっとダイビングコンピューターモードになります。
水中に入ったあとはまだアタフタしているので、そんなタイミングでいちいちアクションボタンを押すのはけっこう手間です。他のダイビングコンピューターは水中に入ると自動的に切り替わるのですが、このへんはApple Watch Ultraの仕様っぽくてどうにも歯がゆい感じ。
さらにやっかいなことに、Apple Watch Ultraは水中に入ったことを感知すると、画面の誤作動を防ぐために防水ロックがかかります。これは水滴や水の圧力でディスプレイが勝手に動くことを防止する機能のようですが、Apple Watch自体の操作もできなくなってしまいます。
防水ロックがかかった状態だとアクションボタン、デジタルクラウン、サイドボタンを押下する操作しかできなくなります。
ダイビングコンピューターとして使うためには、アクションボタンにダイビングを割り当て、アプリをOceanic+に設定しておかなくてはいけません。
んで、さらにやっかいなのがアクションボタンには他の機能も割り当てることができるんです。例えば登山にApple Watch Ultraを使う場合はバックトレースやウェイポイントのアクションを割り当てることになりますよね。
じゃあ先日は登山に行っていて、今日はダイビングだ!って日はどうでしょう?アクションボタンにバックトレースが割り当てられたままということも十分にありえますよね。
そしてそのまま水中に入ると防水ロックがかかってしまうわけです。
Apple Watch Ultraの設定からアクションボタンの割当は変更できるものの、これをするには一度水面まで上がり、防水ロックを解除する必要があるのです。すでにカメラとか持ったり、グローブとかつけているのにです。
もちろん事前にしっかり準備しておけばいいんですが、いつかきっとダイビングを割り当てずに潜る日がきそうで怖いです。
オーシャンバンドが汚れやすい
Apple Watchはバンドがいろいろ選べるのですが、今回はダイビング用途で使うのでフルオロエラストマーというゴムっぽい素材でできているオーシャンバンドをチョイス。
色も海で使うことだしと、ホワイトを選んだのですが、まあこれがけっこう汚れやすいわけです。とほほ。いや、白が映えてめちゃくちゃかっこいいんですけどね。
仕事に付けていったら速攻で汚れてしまったのであわてて、サードパーティ製のバンドを購入しました。ブルーとかのほうが汚れが目立たないのでいいかもしれません。
Oceanic+がサブスクリプション
ダイビングコンピューターとしても使えるし、ログ付け機能も充実しているOceanic+なんですが、サブスクリプションになっています。つまり、ダイコン機能を使おうと思ったらApple Watch Ultraの料金以外にアプリのお金も必要になってくるというわけです。
スキューバダイビングのダイコンとして使うには料金表のプレミアムにする必要があります。
1日、1ヶ月、1年のスパンで選ぶことができます。先日ダイビングに行ってきたのですが2日間のダイブだったので1ヶ月のプランを選択しました。今月、もう1回くらい潜りたいところですね。
ここでは$表示になっていますが、実際には1150円でした。このへんは為替レートでまた変わってくるかと思います。
月に1回しか潜らないようなときは1日タイプ、シーズンに何度か潜るのなら1ヶ月タイプとかで選んでいくといいですね。
普通のダイビングコンピューターは購入すれば終わりで、このように追加料金がかかることはありません。ダイブログをつけるアプリも無料な場合が多いです。
せめて買い切りにしておくれよと思わないこともないのですが、今後Apple Watch Ultraが進化していくにつれてアプリ側も便利な機能が追加されるかもしれませんし(例えばタンクの残圧も見れるようになったりとか)お布施と思って払って起きましょう。
んで、Apple Watch Ultra、ダイビングコンピューターとしてどうなのよ?
ということでApple Watch Ultra、結局ダイビングコンピューターとしてどうなのよ?ってことなんですが、個人的にはめちゃくちゃいいなと思っております。
もちろん、年がら年中ダイビングしているというベテランの方々からしたら、まだ心許ない部分もたくさんあります。ガッツリやる人はガーミンやスントとかの専用のダイビングコンピューターを購入されたほうがいいと思います。
しかし、一方でみんながみんなガッツリ潜る人ばかりではないんですよね。僕も最近はちょこちょこ潜っているとはいえ、メインのシーズンは6月〜10月くらい。年末年始に海外いければ潜るかなといったところ。回数にして10回行くかどうかという感じです。
そんな数回のダイビングのために何万もするダイビングコンピューターを用意するというのはちょっと考えるんですよね。
けれどやっぱりダイビングコンピューターはあったほうがいい
体験ダイビングや年に1回リゾート地で潜る、といったくらいならインストラクターさんのダイビングコンピューターで管理してもらってもぜんぜんいいと思います。僕もこれまではダイコンつけずに潜ってましたから。
しかし、やっぱり今のようにしっかり水中で撮影したいということであればダイコンは必須だなと。やはり自分が水中でどれくらいいれるかということがしっかり分かるのは、自分自身を守るために必要なわけです。
さらに、しっかりログをとっておくということは今後の自分の成長にもつながっていきます。最近ほんと痛感するんですが、僕自身まだまだ泳ぐのが下手くそすぎるということ。自分がどのようなダイブをしているかということを後で見返してしっかり反省して次に活かしていくにはやはりダイビングコンピューターが必須。
Apple Watchがダイコンになるのがいい
僕はどうせApple Watchを普段からつけているわけですから、ダイビングするのに必要不可欠なダイビングコンピューターの機能が普段遣いのApple Watchに搭載されているということがかなりのメリットになるのです。
細かい性能は劣るにしても、この明るく見やすいカラーの表示画面や、Bluetoothで自動的にログが同期されるなど、同じような性能のダイビングコンピューターを探してみるとやっぱり10万超えてきちゃいます。
Apple Watch Ultra本体が13万くらいで買えるので、これはつまり実質無料でダイビングコンピューターが買えるといっても過言ではないのでしょうか(白い目
ということで
- 年間に数回しか潜らない
- 普段Apple Watchをつけている
- けど、ちゃんとダイビングコンピューターをつけてしっかりダイビングをやりたい
っていう人、つまり僕にはめちゃくちゃハマってくれるのですね、このApple Watch Ultraは。
まだシーズン始まったばかりなので、またApple Watch Ultraをつけてダイビングしていきたいです。
まとめ
今年買って良かったものの中でかなり上位にきそうなApple Watch Ultra。やっぱり普段遣いできるものっていうのはちょっと高くてもお得感がありますね。ダイビング以外にも登山とかでもガンガン使えそうなのですし。
ダイビングを始めて、ダイコン欲しいなあって思っているかたはぜひ検討してみてほしいです。