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年末年始でフィリピンのセブ島にダイビングに行ってきました。 英語も喋れない僕なんですが、なんとまあ旅行中にiPhoneを紛失したことに気づきまして島中探しまわるハメになりました。 なかなか無い経験だったのでどうなったか少し語ってみたいと思います。
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フィリピンでiPhoneを無くす
時は2020年1月2日。 年末年始にかけて、フィリピンのセブ島にダイビングをするため旅行に来ておりました。
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セブ島でお世話になったダイビングショップでは、その日の参加者から希望者を募ってディナーを囲むという企画を毎晩開催されていました。
個人での旅行でしたが、ダイビングの行き帰りのボートで会話を交わし仲良くなった方たちと夜も食事がご一緒できるのですごく楽しく初日、二日目と続けて参加させていただいておりました。 そんな楽しい二日目の夕食を終えた時、事件は起こりました。
ホテルに帰るとiPhoneがない!
ダイビング終わり、夕食でお酒なんかもいただきながら良い気分でホテルに戻ります。部屋の鍵をあけるためボディバックを開くと、あれ、iPhoneが無いなと。 ズボンのポケットを調べてみても、やはりiPhoneがない。なるほどなるほど。服をひっくり返してみてもやっぱりない。なるほどなるほど。
みなさんは平常時バイアスという言葉をご存知でしょうか?
人間は予期しなできどこに対峙した時「ありえない」という先入観が働き、自分にとって都合の悪いことを無視したり過小評価してしまいます。
これを平常時バイアスと呼び、火事や災害などが起こった場合でも「大丈夫」などと思ってしまってしまうそうです。地震速報が鳴ってもすぐに行動に移さなかったりしますよね?
さて、話を戻してここはフィリピンのセブ島。
まったく英語が使えない日本人が一人で旅行中、さして知り合いもいない中、iPhoneを紛失するとどうなるか? そう、ギャンギャンに働くわけです、正常時バイアスが。
すぐに行動を移せばよかったかもしれませんが、とりあえずiPhoneを無くしてしまった僕が真っ先に選んだのは「トイレに行く」という選択肢でした。
「まあ、ゆうてあるっしょ」などと悠長にトイレから出たあと、やはりiPhoneがないことを再確認します。 この時点でもまだイマイチ危機感がありません。
ただ、そんな僕でもやはりじわじわと「あれ、これやばいんじゃね?」「個人情報全部iPhoneの中にあるよな」「明日からスマホなしで海外でどうやって情報収集とかしたらいいんだ?」「これ無くしたら後々かなりめんどうだな」などと、現実的なことが頭をよぎりはじめるわけです。
この時、スマホをなくしたとき支障が出そうなあれこれを思い描いたのですが、一番支障が出るなと思ったのか「Twitterができない」だったことも併せてお伝えしておきます。
どこで失くしたのか?どう行動すべきか?
まずどこで失くしたのか思い出してみます。
僕は立派なツイ廃なのでタクシー乗りながらTwitterしてた記憶があります。やっててよかったTwitter。
ということはどこかのお店や道で落としたわけではなさそう。はたまたスリなんていう最悪なパターンも今のところ可能性は低そうです。
ちなみにセブ島の治安なのですがそこまで悪いわけではないようなんですが、やはり中に悪い人もいるわけでスリの被害にあったなんて話も聞くことはあります。 自衛していれば問題なくても、やはり海外なので日本とは違うということを意識しておきたいものです。
タクシー会社なんてわからない
おそらくタクシーだということは分かれば、日本であればタクシー会社なり交番なりに連絡すればなんらかのリアクションがありそうですよね。
ただ、ここはフィリピンのセブ島。まず交番がどこにあるのかもわからないですし、フィリピンにあるタクシー会社なんかもまったく知らないわけです。
日本だと、タクシーも会社によって微妙に色や形が違ったりするのですが、フィリピンのタクシーは一見みんな白いおんなじような車にしか見えないのです。
もちろん現地での滞在が長ければもしかしたらその微妙な違いにも気付けるかもしれませんが、こちとらぽっとでの日本人観光客なのでまったく区別がつきません。 さて、どうしたものか。
持っててよかったiPad
さて、今回の旅で最も幸運だったことの一つ。それがiPadを持って来ていたということです。 飛行機の機内での暇つぶしだったり、現地で情報収集するためだったり、Twitterするために持って来ていたのですがこれが非常に役に立ちました。
「探す」機能
このブログをご覧の方は、iPhoneなどのApple製品を使われてないかたもいると思うのでちょっと説明しましょう。
Appleの製品には「探す」というアプリがあります。その名の通り紛失したデバイスの位置情報を地図上に表示してくれて、探すことができるアプリです。
MacやiPhone、iPadなどからアプリを立ち上げることができます。デバイスはMac、iPhone、iPadだけでなくApple WatchやAirPodsなども探せるようになっています。
iPadで「探す」アプリを立ち上げる!
たまたま持ってきていたiPadでしたが一縷の望みをかけ「探す」アプリを立ち上げます… … 反応してる!
「探す」アプリを使うと、デバイスの現在の位置情報とそこまでどこを経由して行ったかというのがわかります。 その日晩ごはんをご一緒した人たちとタクシーを乗り合わせていたんですが、その人たちのホテルに寄ってる形跡があるのでやはりタクシーに忘れていそうな雰囲気です。
iPhoneにアラームとメッセージを表示させる
「探す」アプリで「紛失としてマーク」にチェック。 iPhone側にサウンドを再生させ、通知欄にメッセージを表示させます。
セバスチャンホテルというホテルに滞在しているということと、ホテルの電話番号を拙い英語で書いて表示させてみました。 ただ、これはiPad側で操作してるので実際にどのようになっているかはこちらからは知る由もありません。とにかくタクシードライバーが気付いてくれればいいのですが。
ホテルのフロントに相談
ここまでやって、とりあえず1人でできることは限界が来ました。
ここから警察に行ったほうがいいのかツアー会社に電話すべきか。とにかくホテルの自室ではできることもないのでまずはホテルのフロントに相談しに行きました。 んで、まあ結果としてこのホテルの方々にめちゃくちゃお世話になったのでホテルの宣伝しときます。
マクタン島のセバスチャンホテルというホテルです。マクタンニューシティからも近く便利がよくダイビングでセブ島に行く方の良い拠点になるでしょう。 2階にはスパもありますし、何よりホテルの人がめっちゃ親切でした。
宣伝ここまで。
ホテルのフロントまで行き
- iPhoneをおそらくタクシーに忘れていること
- iPadを持っているので、とりあえず現在位置のトラッキングはできていること
を拙い英語で伝えます。
夜も21時を過ぎていたのですが、たくさんの人が集まってきてくれ心配とどうしたらいいかの相談をしてくれます。 とりあえず、警察?ぽいところにホテルの方から連絡を入れてもらいました。
どんなタクシーに乗ったのか?運転手の顔は覚えてないのか?など質問を受けますが、その辺のほとんどの記憶は曖昧でハッキリしていません。 その間にもiPhoneを乗せたタクシーはどんどん移動していき離れていきます。
タクシーを追いかけ島中を奔走!
そんな中、フロントの若い男性が僕に自分のiPhoneの画面を見せてきました。
「一緒にタクシーに乗って、このiPhoneを追いかけますか?」 マジで?もう夜も遅いのにそんなことしてもらっていいの??
ホテルのかたのありがたすぎる申し出に首がもげるほどうなづきます。
しかし、はたと気づいたことが。今、iPhoneをトラッキングしてるこのiPad、Wi-Fiモデルなのでホテルの外に出てしまえば電波を掴めなくなってしまうのです。
そう伝えると彼は 「私のiPhoneからテザリング(iPhoneをモデムがわりに使う機能)するといい」 と言ってくれるのです。異国で恋に落ちるかと思いました。
というわけで、早速フロントの方が持ってるiPhoneにiPadをテザリングさせてもらいホテルの前に止まっているタクシーを捕まえます。
運転手さんに事情を説明しiPadを見せながらこう言いました。
「このタクシーを追ってください!」
男子が死ぬまでに一度は言ってみたいセリフトップ10に入るこの言葉をまさか自分が言うことになるとは、しかもそれがフィリピンとか夢にも思いませんでした。
もう感無量です。 いやいや。感極まってる場合ではありません。そうこうしているうちにもiPhoneを乗せたタクシーはどんどん移動していきます。
島中をグルッと追いかけまわした
ホテルのあるマクタン島はかなり小さい島で道路もそこまで入り組んでおらず島の外周がメインです。
なのでタクシーも大体その外周のメイン道路を反時計回りにグルッっと移動しているようでした。 iPadで都度確認しながらタクシーの運転手さんに追いかけてもらいます。
まだiPhoneとiPadのバッテリーは残っていますが、切れた瞬間追跡が不能になるので気が気ではありません。 しばらく走りまわった後、とうとうタクシーが移動をやめます。
場所は「セブ・マクタン空港」空港の利用客を待つために待機しているようです!これはチャンス!!
少しばかりホッとしたのも束の間、空港に到着して見えてきたのは山のようなタクシーの数。 空港利用客目当てのタクシーがわんさかと集まっているのです。これを1台1台探すのか…。
途方にくれるそばで僕のiPhoneをのせているであろうタクシーはゆっくりとですが移動しています。こうしてはいられない。 ただ、幸いにも空港でタクシー待ちするためには駐車料金を払うシステムなのか、料金所のようなところがありました。とりあえずここで必ず止まるっぽいのでしらみつぶしに聞いていきます。
いつの間にか雨が降ってきました。南国独特のちょっと強い雨。もちろん傘なんて持ってないのですがホテルの方は雨に濡れながらも必死でタクシーのドアをノックし、僕のiPhoneがないか問いかけてくれます。もう抱かれてもいい。そんな気分でした。
iPhoneが見つかる!!!
そんなみなさんの努力の甲斐がありついに!とうとう!1台のタクシーの中から僕のiPhoneが見つかります!いやったあああああ!
iPhoneの通知には「セバスチャンホテルにいます、電話してください」と書いてたつもりなんですが僕の英語が残念なので通じていなかったようです。 とはいえ、これでようやく一安心。
日本と同じように落とし物を拾ってくれたお礼をするのが習慣なのか、iPhoneを忘れたタクシーの運転手に100ペソわたすようホテルの人に言われるので感謝を込めてお礼を渡しました。
あと、ここまで連れ添ってくれたホテルのフロントのかたにもたくさんのお礼も込めて多めにチップを払いました。
最初は遠慮されたんですがホテルの皆さんに、ということで納得してくれました。 ホテルの方もホッとしたのか「妻に送るから一緒に写真を撮ろう」と言われタクシーの中で二人で記念写真を撮りました。それがこちら(笑)
まとめ
今回、ホントよかったのがiPadを持ってきていたということ。
今後も何があるか分からないので旅先には常に持っていくようにしようと思いました。 Apple製品をお持ちのかたは、いろんなデバイスをトラッキングできるので「探す」の設定をきちんとやっておくのオススメします。
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