この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
写真を撮ってると、なんだか常識のようなことでも実際にやってみるとそうでもないな、と思うことがけっこうあります。
例えば、花を撮るならマクロレンズって、思ってません?僕もずっと花の撮影するならマクロがいるんだと思ってました。
けど、いざマクロレンズを手に入れてみると「ん?別になくてもいいんじゃね?」と感じることが何度かあったのでちょっと今日は僕なりの花=マクロレンズではないかも、という考えを書いてみたいと思います。
マクロレンズとは
そもそもマクロレンズとは「被写体を大きく写せるレンズ」のことをいいます。
どれくらい大きく写せるか、というのはそれぞれのレンズの「最大撮影倍率」によって変わってきますが、マクロレンズと呼ばれるレンズの多くはその最大撮影倍率が1倍になっています。これが0.5倍のものを「ハーフマクロ」、0.25倍のものを「クオーターマクロ」なんて呼んだりしますね。
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
[blogcard url=”https://logcamera.com/satuebairitu/″]
小さな花を大きく写したいからマクロレンズを使う
さて、被写体を大きく写せる、ということは、小さな被写体を狙うのにもってこいなわけです。
なので、花や昆虫などの小さなものをこのマクロレンズで目一杯大きく撮ってやると、いつも見ている世界をはまた違う感じになるのでおもしろいわけです。
花は動きまわったりしませんし、いつも見ているかわいらしい姿をマクロで大きく切りとると、また違った作品になるので、マクロレンズで狙いやすい被写体なわけなんですね。
というわけで、マクロレンズで手っ取り早くそれっぽい写真を撮りやすいのが花であり、そういった理由から「花を撮るならマクロ」みたいな感じになってるわけです。
マクロってけっこう難しい
被写界深度が浅い
僕が下手なのもあるんですが、マクロってあれですよね、けっこう難しいんですよね。
マクロレンズでとった写真って、なんかめっちゃボケててかっこいいとか思いません?あれ、ピントの合う面がすごく狭い(被写界深度が浅い)のでとろけるような美しいボケになるんですが、逆を返せば、ちょっと動けばまったくピントが合わないんですよね。
完全に静止してくれてたらいいんですが、屋外で撮影しているとちょっとした風でゆらゆらと動くのでなかなかバチッとピントが合いません。三脚は必須の被写体といえるかもしれません。
主題ばかりになりやすい
んまあ、写真なんてのは好きに撮ったらいいんですが、それでも主題と副題をちょっと意識すると、なんかそれっぽいのが撮れたりします。
例えば、富士山を撮ろう!って思ったら主題は富士山なわけです。んで、富士山の手前に花をいれたり、夜に星をいれたり、すごくいい形の雲をいれたりってのが副題ですね。ステキな富士山がちょっと工夫するだけでまたさらにステキになるわけですな。
マクロレンズで花を撮ろう!ってなったとき、もちろん主題は花ですよね。ほいで、マクロレンズって小さいものを大きく写すんですが、目一杯大きくした花ってなかなか副題を入れづらいのですよ。
僕の貧困な想像力では水滴ぐらいしか思いつかず撮ったのが上の写真です。あとはどんなの入れたらいいのかしら。
もちろん主題の切り取り方が上手ければ、主題だけでも成立しうるんですが、僕はセンスが皆無なのでかなり四苦八苦するんですよね。
マクロじゃなくっても花は撮影できる
さてさて。
じゃあ、マクロレンズじゃないと花は撮影できないのか?というと、そんなこともないんですよね。
特に、中望遠や望遠レンズなどのレンズは最大撮影倍率がけっこう大きめのものが多いです。0.25倍でクオーターマクロと呼んだりするといいましたが、それ以上の最大撮影倍率のレンズも少なくないです。
また、前後にボケも作りやすく「なんちゃってマクロ」みたいな撮影もできるんですね。上の写真は135mmでのなんちゃってマクロ撮影です。
被写界深度も目一杯よったマクロよりはシビアでもありませんし、ちょっと離れて撮影するぶん副題も絡めやすいです。トンボ見える?
花がどんなカタチか分からないくらい接写するのも楽しいですが、これがなんの花を撮っているのか、っていうのがわかるくらいの距離間の撮影をするのであればマクロレンズにこだわる必要もありません。
大きめの花なら「なんちゃってマクロ」もやりやすいです。僕もマクロレンズを手にするまでは、最大撮影倍率大きめの望遠で「なんちゃってマクロ写真」ばかり撮っていました。
とはいえ、マクロレンズは花を撮るのに使いやすい焦点距離が多い
最大撮影倍率が大きめで焦点距離が長いものは「それっぽい花の写真」を撮りやすいです。
なので、望遠レンズや中望遠の単焦点が使いやすいんですが、マクロレンズはそういった焦点距離のレンズが多いですね。マクロレンズに多いのが35mm換算で100mm近辺。
上の写真は100mmのハーフマクロで撮影した写真ですが、あれですね、それっぽいですね。
接写撮影するだけがマクロレンズではありません。「なんちゃってマクロ」でやってたことを中望遠のマクロレンズでやればいいわけです。絞れば風景にだって使えます。
[blogcard url=”https://logcamera.com/macro-gokai/″]
接写もできるし、前ボケ後ボケいかしたふわふわした写真も撮れるし、パリッとしたのも撮れる。花にいろんなアプローチをしたいのならマクロレンズってやっぱり便利なわけです。
ちょっと話はそれますが、別に中望遠でなくても広角や魚眼だって花はとれます。
ガッツリ撮るなら1本ほしいけど、花を撮影するのマクロレンズにこだわる必要はない
なんか全然とっちらかって、まとまった気がしないのですが、結論です。
もし、あなたが花の撮影をしたい!と思っているとき、マクロレンズに「こだわりすぎる」必要はないのかなと今日はちょっと書きたかったのです。
マクロレンズじゃなくても花の撮影はできますし、他のレンズと比べてできることっていうのは「大きく写す」ことなんですね。等倍で切りとる世界を撮りたいのなら必要ですが、前述したようにけっこう難しく、そしてわりと飽きやすいです(笑)
ただ、マクロ撮影以外にもマクロレンズはもちろん使えますし、中望遠のレンズを1本買っておくと花の撮影の幅は広がるのかなーとも思います。
やっぱり1本は欲しいマクロレンズ。けれど、あれこれ必要なレンズ選び。このへんのバランスが人によって違うので一概には言えませんが、接写しないならばマクロレンズではない選択というのもアリですよーと思うのです。
花の撮影=マクロレンズ、ではなく、あなたがイメージしている撮りたい花の写真がいったいどんなものかというのをしっかり考えてみると、もしかしたら今必要なのはマクロではないのかもしれません。
まとめ
最近、花が撮りたくてマクロにするか、他のレンズにするか迷っています、というご質問をよく受けるのでちょっと書いてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。
そして、僕から申し上げる大正解は「全部、買いましょう」です。ここテストに出るのでよろしくお願いします。