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全国1億2千万人のダイビングファンのみなさんこんにちは。saizou(@saizou4)です。
先日、念願のハウジング機材を一式揃えました。というわけで早速、ダイビングの予約をし初撮影へと行ってきたのでその感想やら反省やらを書いてみたいと思います。
一眼カメラのハウジングやストロボを迷いに迷った結果、SEA&SEAのZ7用のものを大人買いしてきました初の水中マクロ撮影
早速出発なんですが、みんなハウジングの機材ってどうやって持ち運ぶんですかね。なんか現地でいちいち組み立てるのも邪魔くさいなと思って車の中に裸で突っ込んでもっていきましたが正解なのか不安なところです。
今回はボートダイビング3本
なるべく人が少なそうな平日に予約。今回はボートで3本にしました。
当日は目論見どおり僕ともうひとりのお客さんしかおらずのんびりとダイビングできそうです。
いきなりのトラブル…。ストロボがつかない
現地でセッティングするのは邪魔くさいので、家で全部やっていきました。
アームやストロボの組み立てをし、ハウジングの中にカメラを入れます。
その後、外部のストロボとカメラを同期させる光コンバーターのスイッチをON。この段階でストロボが発光するかもチェックします。
無事に発光するのを確認できたのでカメラを入れた後、リークアラームユニットをONにします。
カメラ内部を陰圧にすることで圧力変化をモニタリング。内部に浸水したらLEDインジケーターが赤色に変化して警告してくれる
手動ポンプを使ってハウジングの中の空気を吸い出し、内部を真空状態にして準備完了!のはずでした。
しかし、いざ海に入ってシャッターを切ってみるも、ストロボが発光しない…。
ストロボの電源もONにしているし、朝準備したときには発光したのに、なぜ…。
光コンバーターは1時間で自動パワーオフになる
完全に仕様です。ありがとうございました。
連続使用時間が15時間なので、そら自動でオフにならんとあっという間に電池がなくなってしまいますね。
え…。じゃあどうやって光コンバーターのスイッチONにしたらいいのん…。
などと、途方にくれておりましたら。
あれ、なんかハウジングの外側のそれらしきところにスイッチがある…。
これが光コンバーターのスイッチにだーーーーーー!!!!
てっきり光コンバーターのスイッチは内部にあって、それをONにするもんだとばかり思っていたんですね。だっていかにもなスイッチ感出してますでしょ、光コンバーターちゃん。
そらね、僕もこれ中にスイッチあったらハウジングしたあと操作できんやん、とか思ってはいたんですけど、まあ無知とはおそろしいものですね。
というわけで1本目はストロボが光らないことに焦っているだけであっという間に終わってしまいました。
撮っている暇がない問題
さらに問題がひとつ。
今回は僕ともうひとりとはいえ、複数人が海の中に潜っているわけです。なのでインストラクターの人もみんなが楽しめるようなコースをとってくれるのですね。
となると、水中マクロをじっくり撮る、という時間ってけっこう限られるんです。
潜水時間も限られている
そもそも陸の撮影と違って、水中撮影は酸素ボンベを背負っての撮影になります。となると、そのボンベの中の空気がもつ時間しか撮影できないんですね。
水深やダイビングの技術で酸素がもつ時間は変わってくるのですが、だいたい1本で30〜45分くらいが一般的。
ですので、その40分くらいの間に生き物を見つけてさらに撮影も終わらせないといけないのです。
これまではコンデジでパシャパシャ記念撮影的に撮っていたのであんまり感じなかったのですが、一眼カメラで腰を据えて撮影となると、これかなり時間との勝負となるということに気づきました。
2本目へ
というわけで1本目は手も足も出ない感じで終わってしまいました。
陸上である程度操作のシミュレーションなんかもしていたんですが、実際に潜って写真を撮ってみるとまあうまくいきませんね。
水中でカメラの重量を感じなくていいように、浮力のあるフロートをつけるんですがこれもまたなんか思ったよりもふわふわして変な感じ。
ただ、傍から見ていたよりも、ハウジングを持って泳ぐのはそんなに大変でもなかったので一安心でした。
なんだか機材がゴツくて重そうなので、これ持って泳ぐのってすごく大変そうな気がしていたんですが水中でストンと落ちていくようなこともないんですね。
1本目と2本目の間に光コンバーターのスイッチのつけかたも理解したので2本目ではようやくそれなりにカメラでの撮影ができました。
アカホシカクレエビ
さて、2本目で撮れたのがこちらのアカホシカクレエビ。
なんか僕もこれのどこが頭でどこが体なのかイマイチ分かってないのですが、おそらく手前の紫色のがお手々でその上にあるのが頭です。
全体的に透明で左右に体をふりふりしていて、とてもかわいかったです。
着底して撮影するとけっこう楽だった
このエビですが砂地の海底にぽつんとサンゴっぽいのがあった上にふわふわしていたんですね。
なので完全に体を海底につけ、横たわりながら撮影をしました。腹ばいで撮影する感じですね。この体勢だと体を固定することができて、うまいこと撮影に集中することができました。
けどやっぱり時間が足りないし、レンズ交換もできない
それでも10分くらい撮影させてもらえたのですが、ここでは他のダイバーのかたもいらっしゃるのでマクロばっかり撮ってるわけにはいかないので、ポイントを移動しました。
2本目はわりと地形のダイナミックな場所を潜ったのですが、マクロレンズをつけているんですよね。
もちろん水中のなかではレンズ交換なんてできませんからダイナミックな地形を撮影することもできず、ただ眺めているだけでした。
平日の人の少ない日だからいいものを、これが人がたくさんいるような曜日や場所だとちょっと考えて行かないと、撮りたいものも撮れないなと思いました。
3本目
お昼休憩をはさんで3本目。午前中ご一緒したかたは2本で終了だったので3本目は僕ひとりで潜ることができました。
ガイドのかたに「ちょっと浅いところでがっつり写真撮りましょう」と言ってもらえたので思う存分撮影することができました。
コケギンポ
3本目に撮影したのがこちらのコケギンポ。
ギンポという種類の魚がいて、このギンポは頭のうえの部分が苔のようになっていることからコケギンポといいます。もう、そのまんまのなんのひねりもない名前ですね。
このギンポという種類の魚は穴の中でじっとしていることが多く、マクロ撮影の練習するのにぴったりの魚。
3本目1時間くらい潜ってこのコケギンポだけを撮影していたのですが、ずっと付き合ってくれました。
岩壁にいたので撮るのは結構大変だった
さきほどのアカホシカクレエビは海底のサンゴについていたので着底してゆっくり撮れたのでそこまで問題なかったのですが、このコケギンポは岩壁の横穴から顔を出していました。
なので片手で岩壁をつかみ体を固定しながら、もう片手で撮影、といった感じだったんですが、海流でけっこう体がゆれるので小さいコケギンポを狙うのがかなり大変でした。
片手で撮影するとカメラが動いてしまうので左手で岩を持ちその左手の上にカメラを押し当てるように固定して撮影、といった感じで撮りました。
NIKONの105mmマクロで撮影していましたが、最短撮影距離が29cmなので、それなりにワーキングディスタンスをとらないといけないのでそれもまた難しかったです。
もっと寄って撮影できるハウジング用のクローズアップレンズも売っているみたいなので早速欲しくなっております。
Zマウント初のマイクロレンズ!NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sを徹底レビュー!!バリエーションが撮れない
なかなかうまく撮れなくてずっとこのコケギンポに張り付いていたのですが、気づけばこの子だけで1時間近く撮影しておりました。
水深の浅いところだったのでエアの消費も少なく、ガイドのかたもゆっくりつきあってくれてありがたいかぎりでした。
ただ、ダイビング1本潜ってこのワンカットだけだと、かなりコスパ悪いなあ…とも思いました。とはいえ、あれもこれもと撮っているとあっという間に時間もなくなりますし、狙った魚をガッツリ撮ったほうがいいなとは思うのですが…。
できれば1本潜っている間にそれなりのが2〜3枚撮れると嬉しいナァ…というのが素直な感想です。
景色を楽しめない
美しい水中の景色を楽しむのもダイビングの醍醐味のひとつだと思うのですが、マクロで写真を撮るのに集中していると、そんな雄大で美しい景色を楽しむことも二の次になってしまいます。
たしかに水中でしか出会えないかわいい魚の写真を撮るのもいいんですが、景色も楽しみたいなあ…というジレンマにおそわれました。
けっこう反省点はあるものの、まあまあといった感じ
と、いろいろと反省点などを書き連ねてはきましたが、とりあえず初めてハウジングをして一眼カメラで撮影した感想としては難しかったけれでも、まずは撮れたのでよかったのでまあまあかなと思っています。
まともに泳げないのではないかとか、うまく操作できないのではないかとかいろいろと不安はありましたが、やっぱりやってみないと分からないこと、やってみるとまあそれなりになんとかなるもんだなということが分かりました。
とりあえず、次回はもっとイメージを膨らませて撮りたいものを具体的にしていきたいと考えております。
まとめ
まずは第1歩という感じの水中撮影。
調べれば調べるほど、これまで知らなかった魅力的な世界が広がっており、撮りたいものばかり増えております。
一眼カメラのハウジングやストロボを迷いに迷った結果、SEA&SEAのZ7用のものを大人買いしてきました