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全国1億3000万人の涸沢ファンのみなさま、こんにちは。
昨年に続き、今年も涸沢カールへと行くことができましたので、その記録を書いてみたいと思います。
日程は2016年の9月27日から28日の1泊2日。涸沢のテント場でテント泊をしてきました。
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登山計画
登山口である上高地から涸沢までは片道6時間。と、その前に僕が住んでいる島根から長野までが10時間くらいかかるのです(白目
公共交通機関を使うとなると、朝イチ上高地に到着することができないので、昨年は2泊3日の行程となりました。
[blogcard url=”https://logcamera.com/karasawa/″]
ただ、そうなるとけっこうムダな時間ができてしまい、涸沢の紅葉を満喫できませんし、もし穂高にも挑戦しようと思うとかなりアップアップなコースタイムです。
ということで、あれですよ。行きましたよ、車で。10時間、アタイ運転頑張った!
仕事を終わらせ速攻で準備して、ほぼほぼ休憩もとらず、上高地近くの駐車場についたのが2時30分。バスの始発が5:40。準備のために5時には起きたので、約2時間半ほどの仮眠をとっての強行軍でした。良い子はマネするんじゃないZE!
関西方面からマイカーで行く場合は平湯駐車場!
涸沢への登山口となる上高地なんですが、年間を通してマイカーの乗り入れができません。ということで、近くの駐車場に車を置いておいて、そこからバスやタクシーで上高地まで行くことになります。
んで、なんか、みんなが沢渡駐車場に停めてるイメージあったんで、今回僕も沢渡の駐車場に停めたんですが、あれなんですね、関西方面からは平湯の駐車場に停めたほうが近いんですねww
ざっくりとした位置関係がこんな感じ。なので、関西方面から上高地行く人は素直に平湯の駐車場にとめましょう。勉強になったねえ。ちなみに沢渡に停める場合はかすみ沢駐車場に停めるとバスターミナルのすぐそばだよ!
コースタイム
- 5:40 沢渡バスターミナル発
- 6:10 上高地バスターミナル着
- 6:30 上高地発
- 6:40 河童橋
- 7:30 明神
- 8:30 徳沢
- 9:30 横尾
- 10:50 本谷橋
- 13:20 涸沢
- テント泊
涸沢までのコースタイムは、休憩なしでざっくり6時間。今回、前半はいいペースで歩いていけたのですが、後半になってだいぶバテてしまったのでちょっと遅めです。だいたい7時間かかったのかな?
ちなみにテント泊装備とアホみたいに重たい撮影機材を担いでいったので、お年寄りのかたはお子さまたちにもガンガン抜かれながらの山行でした( •̀ㅁ•́;)
2日目のコースタイムがないのは、雨がふってそれどころじゃなかったからです。お察しください。
いざ出発
というわけで、ゴタクはこの辺にしていざ出発です。
5:40 沢渡バスターミナル
短い仮眠のあと、いそいそと準備を整え沢渡バスターミナルへ。雨の翌日だったので、朝から霧が出てバスターミナルだけでもなんだかフォトジェニック。バスターミナルにはすでに行列ができていました。
上高地行きのバスに乗り込みます。
6:10 上高地
沢渡バスターミナルから上高地までは約30分。この間に、少しでも睡眠時間を稼ぎます。むにゃむにゃ。
1年ぶりの上高地。やっぱり気持ちがいいですなあ。ここでも朝霧がかなりいい感じです。
登山届けもキチンと出します。写真に写っているのは知らない人です。
6:30 上高地発
登山届を書いたり、トイレを済ませたりして6:30には上高地から出発!
さてさて。ここから涸沢を目指すわけですが、実は登山といっても涸沢までずっと登りっぱなしというわけではありません。ここから横尾までの3時間くらいは延々と平坦な道を歩きます。なので、普通の観光客なんかもけっこういます。
初めての涸沢なら、こういった平坦な道でも新鮮でキャッキャウフフできるんでしょうが、あれですよ、僕なんてもう2回目ですよ。ゆうたら強くてニューゲームなわけですよ。なので、こんな平坦な道なんてスッ飛ばしゾーンなわけです。ガンガンいきましょう。
そう、思っていた時期が俺にもありました。
いやいやいや。何も分かってなかった。アタイ、北アルプスたんのこと何にも分かってなかった。
前回、ここを歩いたのはお昼だったのですが、この日は早朝。まったくもって表情が違うわけです。おりしも、先日からの雨が一休みし、ようやく晴れ間が覗いたこの日はあちらこちらに朝霧が漂い、そこに差し込む光は美しい光芒を描くわけです。こんなん写真撮るしかないじゃないですか、やだー。
山の天気は変わりやすいですし、好天が続いているうちに涸沢に到着しかったので、この平坦路はガンガン行くつもりでしたが、思わずカメラを取りだしパシャパシャやってしまいました。
6:40 河童橋
河童橋に到着。ここからは雄大な穂高の山々を眺めることができます。写真では朝霧が強くてイマイチよくわかりませんが、霧の向こう、朝の光に鮮やかに照らされる穂高はもうハンパなくキレイで、テンションがモリモリあがります。
歩みをすすめるなかも、あちらこちらに素晴らしく美しい光景が。雨上がりの朝ってすごくクリアでキレイですよね。パない。北アルプス、ハンパない。
7:30 明神
写真を撮りながらですが、それでもわりといいペースで明神まで到着。ほんとならこの奥に穂高が見えるのですが、ちょっと朝霧が多くておがめず。
まだまだまだまだ序盤ですので、ガンガンいきましょう。
8:30 徳沢
さらに1時間歩くと徳沢に到着。
ここのキャンプ場や徳沢園はいつ見てもいい雰囲気ですね。クソ重たい荷物をぶん投げてここでのんびりしたい欲求にかられます。
けれど、涸沢まではまだまだ。ここもすっ飛ばしてガンガンいきます。
9:30 横尾
といわけで、上高地を出発してきっかり3時間、横尾に到着です。荷物がクソ重たいわりにはコースタイムどおりに到着ですね。ここまでほとんど休憩らしい休憩をとらずにきたので、少し腰を下ろすことにします。
横尾大橋の近くにある木は今から黄葉しだす感じ。昨年はこの木が真っ黄色だったなあ、なんて思いながら大正義スニッカーズをかじります。
さてさて。長々と平坦な道を3時間歩いてきましたが、ここからようやく本格的な登山道になっていきます。
登山靴の靴紐をもう1度しっかり締め直し、横尾大橋を越え、いよいよ涸沢へと歩みを進めていきましょう。天気がいいので、気がはやります。
10:50 本谷橋
横尾から1時間20分。さすがに山道になってきて、クソ重たい荷物が負担になってきます。なんでカメラなんて持っているんだ、三脚なんて何のために使うんだなどと自問自答をしながらも、ゆっくりゆっくり1歩ずつ歩いていきます。
本谷橋を越えると、さらに急登になり道も細くなってくるので、ここでひと休憩される登山者が多くいます。
ただ、僕は山頂がガスらないか心配だったので、ほとんど休憩することなく先を目指しました。このへんからやたら足が重くなってきた気がしてきます。
下にも歩きやすい道がありますが、せっかくなので吊橋を渡ってみましょう。ぐらんぐらん揺れます。
本谷橋を越えるといよいよ始まる急登。だいぶ勾配があるのがわかりますかね?
なんとなく変な感じはしていましたが、このあたりからその違和感はしっかりとわかるようになってきます。
「あ、バテてるわ。」
前日の無理な移動か、ほとんどない睡眠時間か、シャリバテか。いや、まあ全部なんだろうな、原因は。
わりとちょこちょこ山には登ってるつもりだったんですが、こんなにバテたのは初めてだったかもしれないです。ちょっと歩けば足を踏み出せなくなり、腰を下ろす。登山のときはゆっくりのペースで歩くかわりに、ほとんど休憩をとらないのですが、それもよくなかったのかしら。
まあ、めそめそしててもしょうがないので、いつもよりさらにゆっくりのペースで少しずつ進んでいきます。
涸沢ヒュッテ、涸沢小屋への道を指し示す道標がようやく見えました。もうちょっとの距離なんだけど、これがまあツライ。足が動かへん。
13:20 涸沢
横尾から涸沢はざっくり3時間のコースタイムですが、おおはばにオーバーの4時間くらいかけてようやく涸沢へ到着!がんばった、あたいがんばった!
写真を見てもらえばわかりますが、あんなに晴れていた青空が、いつの間にかガスって来てます。ちょっと遅かったかー(;´Д`)
去年もお昼くらいからガスりはじめてたので、涸沢でガッツリ写真を撮ろうと思ったら午前中のほうがいいのかもしれませんね。
ようやく念願の涸沢へ
とりあえず幕営
カメラやらテントやらガッツリはいったザックをようやくおろせます。まだまだめまいがしますが、それでもまずはテントを張らなくては!ピーク時の涸沢は何十張りものテントが軒を連ねます。休憩したいんですが、ぼんやりしていたらどんどんいい場所は埋まっていってしまいます。
んで、ふらふらしながら張ったテントがコレ。もう、あれですね、フライにテンションはかかってないし、無様な感じになってますね(笑)
涸沢のテン場はご覧の通りゴツゴツとした岩場になっています。なので、でっかい板(コンパネ)を借りることもできるですが、今回はしんどくてそれすらめんどうでそのまま張りました。
設営する場所が悪く、ガッツリ岩のあるところだったのでかなり居住性が悪かったです。
ヘナヘナのテントを設営してから、テン場中央にある受付で幕営料を支払います。1泊1000円なり。
涸沢名物おでんをいただきます
ヘロヘロの僕を横目にどんどんガスっていく涸沢の天気。写真撮れなくて残念ですが、ちょっとバテすぎているのでまずはなにかお腹にいれなくては!
ということで、涸沢名物の「生ビール&おでんセット」をいただきましょう。こちら6種類はいって1400円なり。
たとえガスろうが、テントが上手に張れなかろうが、ビールを飲んでいればもうハッピーですな。なんか、もうここでやりきった感があります。ムダに重たいカメラなんていらんかったんや!
写真を撮ろう!
いやいやいや。何しに来たんですか!写真とりにきたんですよ!わざわざクソ重たいカメラと三脚もってなにしにきたんですか!
ということで、ビールもいただき、おでんで小腹をみたすと、フラフラの頭もなんだかシャキッとしてきました。テントにもどり三脚とカメラを取りだします。
さて、2016年の涸沢の紅葉ですが、あれですね。他の人たちもおっしゃってますが、いまいち赤が足りませんね。
紅葉のピークで訪れることはできたんですが、ナナカマドが去年のように赤くならず、茶色いまま枯れていってました。今年は9月のほとんどが雨模様という雨続きの年でした。ほんとはもっと日に照らされないと、きれいに赤くならないでしょうねえ。
ただ、まああれだ。赤くなるならない以前に、このガスなんとかならんのかね。登ってる途中、ずっと晴れだったんすよ?神さまのバカん!
…などと思いながら、カメラを三脚に据えてぼんやりしていると
青空キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
一週間にも満たない山の紅葉。猫の目のようにコロコロと変わる天気。その美しい時に立ち会えるのって、考えてみるとほんと奇跡的なんでしょうね。そんな一瞬に幸運にも出会えることができました。
島根から10時間。ふらふらになりながら7時間。なんだか全てが報われたような気がします。
さて、そんな美しい奇跡的な一瞬ですが、この後またすぐにガスってしまうことになります。時間にして30分足らずだったでしょうか。もう、こうなるとやることもたいしてありません。
この時期の涸沢では、穂高のほうに日が沈むので16時すぎは完全に日が沈んでしまいます。山の向こうにお日様があるので、そんなに焼けもせず。
なんか、たった30分のためにきたのか。やっぱりたいして報われてもないな。などと、やけ酒を飲んでいると。
天の川もキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
日が沈むまではガンガンにガスっていた涸沢の天気でしたが、7時をこえたあたりか一気にクリアな空に。若干の雲は残念ですが、これはこれで味があっていいことにしましょう。そうしましょう。
てか、夜の7時でこんなにゴンヌズバーとしたくっきりとした天の川が見れるなんてすごくないすか?涸沢パイセンまじハンパないっす。
まっすぐ上に向かって噴き出すような天の川の星々はアーチをえがき、反対側のテント場方面まで続いています。これが肉眼ではっきりと見えるのがホントすごい。素晴らしい光景を目にすることができました。
この素晴らしい天体ショーもほんの束の間。また、ガスが出てきてしまい、8時にはすっかり星も見えなくなりました。ほんと一瞬の奇跡。
写真撮りに来たのに、ガスが出てくるとできることはないですね。となるとやることは一つ。ビールをいただきます。
秋の涸沢、去年はけっこう寒かった気がするのですが、今年はかなり暖かかったです。
雨の下山
雨がテントを叩く音で目が覚めます。
天気予報では、下り坂ではあるものの、下山まではもつのかなといった感じでしたが、予報より早く雨が振り始めました。モルゲンロートまで見れれば役満だったんですが、1泊ではなかなか難しいもんですね。
雨の山行というのは今まで経験がありません。雨の中、テント撤収なんてのも、初体験。どうやったらいいのかわかりませんが、とりあえずレインウェアを着て、できるだけさっさとテントを撤収します。
写真すら撮らずに下山
もうね、雨の登山なんてなんもおもしろくもなんともないので、できるだけ勘弁願いたいと痛感いたしました。ゴアテックスだなんだといったって、やっぱり蒸れまくってビショビショになるし、登山靴の中も浸水してくるし、まあ大変でした。
こんな雨の中、登って来る人もいるので、すごいなと思いながら、ただひたすらに下山していきます。前日、バテまくったので下りではしっかりとご飯を食べ、きちんとペースを守っての下山です。
だいたいコースタイムどおりに下山、ビショビショの荷物や服にうんざりしながらも、上高地近くの温泉で一息つき、再び10時間、島根へのドライブでした。
まとめ
ほんとは2泊3日のつもりでいたのですが、天気とうまく折り合いがつかず。今年は中止しようかなとも考えましたが、1泊2日でも行ってよかったなと思いました。
青空の紅葉、天の川と紅葉、この2枚だけでも撮れたのでなんとか報われた気がしてます。雨の山行はしばらくごめんですが(笑)
しかし、やっぱり山の写真はいいですね。今後も力を入れて撮っていきたいテーマです。
今年も北アルプスのピークにタッチしたいという願いが叶わず。こちらもまた来年へと持ち越しです。