本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

マイナス30度でも耐えられる靴下はどれだ!?アウトドアブランドの靴下を吐き比べてみた!

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

アウトドア靴下

防寒具を揃えるときに一番悩ましいのが足元の防寒。いまだにこの部分の防寒対策に正解が出ておらず、悩ましい日々を過ごしているsaizouです。こんにちは。

先日ですがオーロラを見にカナダに行ったり、冬の北海道に行ったりと寒い場所で撮影をする機会がありました。

せっかくだしということでアウトドアブランドの暖かい靴下をいくつか履き比べてみたので、それについて書いてみようと思います。



防寒のキモは足元

大山 冬 登山 自撮り

いくらたくさん着込んでいようと、体の中で一箇所でも防寒対策していない場所があればそこから一気に冷えてしまいます。まるで耳にお経を書きそこねてしまった耳なし芳一のように。

なので防寒で必要なのは全身くまなく対策してあげることです。

[blogcard url=”https://logcamera.com/boukan/″]

基本的にはモコモコさせておけばいいのですが、一番やっかいなのが足

足は地面から一番近いので冷えがきやすいですし、心臓から離れているので血液であたたまりにくい。さらには靴を暖かくしようとしても、歩かないといけないのであんまりモコモコさせられないのです。

さらには、体の中で一番汗をかきやすい場所で汗冷えしやすく、さらには靴という汗が蒸発しにくいものなかに足をつっこんでいるという、まあとにかく対策しにくい場所なわけです。

分厚くてデカイ靴を買ってみたりといろいろしてみたんですが、最近思ったんです。これもしかしたら靴下が重要ではないかと。

汗冷えがかなり体温を奪う

汗をかいている人

足はとにかく冷えやすいのでいつもしっかりと防寒対策しているつもりだったんですが、けっこう汗をかいていることに気づきました

もちろん寒いんですが、汗をかくんです。そして、この汗が冷えてしまうことでまっさきに足から冷えているのではないかと。

そうなると対策として考えられるのは「汗をすばやく吸水し、ドライに保ってくれる靴下」が必要になってくるわけです。

スマートウール信者なので、今まではスマートウールの靴下一択だったんですが今回いろいろ試してみることにしました。



アウトドアブランドの靴下を履き比べてみた

アウトドア靴下

とはいっても、靴下もわりとお高いものですので今回はき比べてみたのはこの3種類。

左から

  • smartwool マウンテニアリング
  • mont-bell エクスペディションソックス
  • finetrack メリノスピンソックスEXP+スキンメッシュソックス

finetrackは靴下をレイヤリングする、という提案をしていたので厚手のメリノスピンソックスに撥水性の高いスキンメッシュソックスを重ねて試してみました。

カナダのイエローナイフでのオーロラ撮影と北海道での撮影で使用してみたのでまだそんなに使ってませんが、ファーストインプレッション的に書いてみたいと思います。

これはあくまで個人的な感想なので、みんなに共通するわけではないかと思いますが足元の防寒で悩んでいるかたのなにかしらの参考になればと思います。

マウンテニアリング

ソレル 靴下

smartwool(スマートウール)の中でも最厚手のメリノウール製の靴下がこちらのマウンテニアリング

初めて登山用の靴下を買ったのがsmartwoolのハイクミディアムで、それからずっとsmartwool信者なのです。

smartwoolの一番の良さは履き心地。足を入れたときに立体的を感じるような編み方。中はパイル地になっているので非常にふわふわとして気持ちがいいのです。

まるで絨毯の上をあるいているような感覚で山道を歩ける、そんな逸品。

メリノウールもふんだんに使われているので非常に暖かく、僕の厳寒期撮影のエースで4番のようなポジションにいます。

ふんわりとした履き心地なので、ゆるい靴で履いているとずれることもあるかもしれません。普通の登山靴やスノーブーツであればそこまでひどくずれることはありませんが、人によってこのふんわり感は好き嫌いあるかもしれません。

あまり締め付けが強いと、ただ単に防寒という点からいうと血流を悪くしてしまうので、個人的にはこれくらいのふんわり感が好きです。

ただ、かなり暖かい分、汗もすぐにかきやすく、それがなかなか乾かず汗冷えもしてしまうのが悩みどころでした。

[itemlink post_id=”9786″]

エクスペディションソックス

mont-bell エクスペディションソックス

mont-bell(モンベル)の最厚手のソックスがこのエクスペディションソックス

これまでずっとsmartwool信者だったのですが、このエクスペディションソックスが思いのほかよかったです。メリノウールをたっぷり使っているので保温性はもちろんいいんですが、吸湿性がすばらしいことにびっくりしました

寒冷地でも汗をかいて足がぬるっとすることが多かったんですが、このエクスペディションソックスはかなりさらさらの状態を維持したままでした。

「汗冷えを防止する」という用途では、今回試したソックスのなかでは一番それにふさわいしのではないかなと思います。

ただ、これは買ったばかりなので今後使いこんでいってもこの吸湿性が維持できるのかもう少し試してたいです。

履き心地に関してはかなりふわふわ目。自重で伸びてしまうんではないだろうかと思うくらいかなりゆるい感じです。今回はあまり激しい運動を伴うような場面では使用しませんでしたが、例えば雪山での登山でどのような履き心地になるか試してみたいです。

人によってはこのふわふわした感じは苦手かもしれません。

[itemlink post_id=”12392″]

メリノスピンソックスEXP+スキンメッシュソックス

finetrack メリノスピンソックス

finetrack(ファイントラック)の最厚手の靴下がメリノスピンソックスEXP。finetrackは靴下のレイヤリングを提案していたので、今回はこの下にスキンメッシュソックスを履いて試してみました。

[itemlink post_id=”9787″]

finetrack スキンメッシュソックス

こちらがスキンメッシュソックス

[itemlink post_id=”9788″]

撥水性のスキンメッシュソックスで汗を逃し、肌をドライに保つ。その水分はメリノスピンソックスに吸湿性発散される、という理屈。

なるほど、理にかなっている。とけっこう期待していたのですが、スキンメッシュソックスが思ったほど汗を吸ってくれなかったというのが正直な感想でした。

個人差ももちろんあると思うのですが、僕の使用したかぎりだと汗が残ってしまう感じ。

また、finetrackの中で最厚手のソックスになるメリノスピンソックスEXPですが、メリノスピンというメリノウールとポリエステルのハイブリッドの素材を使っていて保温性と調湿、吸汗拡散性を最大限に引き出しているとのこと。

逆に言えばメリノウールをたくさん使っているソックスと保温性だけ比べると少し見劣りしてしまいます。もちろん、登山などのアクティビティをメインに作られているものなので、今回の保温性だけを比べるのも酷な話かもしれません。

履き心地は今回試した3種類の中で一番硬め。しっかりとしたホールド感を感じたいかたにはおすすめです。ただ、スキンメッシュソックスと重ね履きをするという構造上、2つのソックスが微妙にずれてしまう感じもあって、個人的にはあんまり履き心地はよく感じませんでした。

こちらも、登山などのアクティビティに使うとまた印象が変わりそうなので試してみたいです。

比べてみた感想

イエローナイフ ティーピー

というわけで3種類履き比べてみたんですが、アウトドアブランドの靴下といってもメーカーごとに全然違うのだというのがよくわかりました。

今回は「厳寒地での写真撮影でどれくらい耐えられるか?」というのがメインの比較だったのですが、これが寒冷地でのアクティビティを伴うものだとまた違った感想が得られそうなのでいろいろと試してみたいところです。

汗冷えせずドライさをいちばん維持できたのがmont-bellのエクスペディションソックス。保温性もしっかりしているので写真撮影をするならこれが一番いいかもしれません。

smartwoolのマウンテニアリングは保温性がすばらしいのですが、吸湿性が若干エクスペディションソックスに劣る感じ。ただ、履き心地は一番自分好みなのでオールラウンダー的に使えそうです。

finetrackのメリノ+スキンメッシュの組み合わせは、寒冷地の撮影というよりはもう少し激しいアクティビティのときにふさわしいのかもしれません。

これらの3種類、耐久性や、使い込んでからの感想もまた変わってくると思うのでもう少し使いこんでみようと思います。

まとめ

厳冬期の撮影での足元の防寒、まだまだ正解が見つかりませんが、今回の靴下の比較でいろいろおもしろい結果がでたので、今後も機会があればいろんな靴下を試してみたいなと思います。

靴の選び方でもまた変わってきそうですね。

関連記事