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星の撮影や夜景写真などを撮っているとなんか、星の光のような点々があるのに気づきませんか?これって長時間ノイズっていうノイズが写っちゃっているんです。
小さいからほっとく人も少なくないかもしれませんが、やっぱり案外気になるものです。
今日はこの長時間ノイズが発生する原因とその対処法について書いてみます。
目次 非表示
ノイズとは
カメラに出てくるノイズには大きく分けて2種類あります。
- 高感度ノイズ
- 長時間ノイズ
この2つ、ひとことに言っても発生する原因や、症状がまったく変わってきます。ですので、対処法もそれぞれ違うので気を付けましょう。
今回はこのうちの長時間(長秒)ノイズついて解説してみます。
高感度ノイズについてはこちら。
気になるザラザラのアイツ!高感度ノイズの原因とその対処法!!
長時間(長秒)ノイズ
原因
長時間ノイズ、または長秒ノイズと呼ばれるノイズ。画面の中に星のような点が発生します。
このノイズ、シャッタースピードが長くなると発生するノイズです。長時間露光するときに出るから長時間ノイズ。わかりやすいですね。
この長時間ノイズが発生する要因は以下の2つ
- シャッターを開けている時間が長い
- 気温が高い
なので、夏の気温が高い時期などに星を撮影しに行ったりすると、けっこうな頻度でこの長時間ノイズが発生しているのに気づくと思います。気温によっては15秒くらいのシャッタースピードでも目立つ場合があり、注意が必要です。
症状
長時間ノイズはこの写真にように白、赤、青などの明るい点々が出てきます。シャッタースピードが長いほど、気温が高いほどこのノイズは増えていきます。
長時間ノイズは固定ノイズ
この長時間ノイズなんですが、どんどん増えていきますが、そのノイズ自体は同じ所に発生する固定ノイズです。なので、
- 同じISO感度
- 同じ気温
- 同じシャッタースピード
上の条件では、どんなときに撮ろうが同じ場所にノイズが出てきます。例えば、今日撮っても、明日撮ってもISOと気温とシャッタースピードが同じなら、理屈としては同じノイズの症状がでます。ちょっと覚えておきましょう。
長時間ノイズの対策
では、この長時間ノイズの対策方法を考えてみます。
1.あまり長いシャッタースピードで撮影しない
長時間、シャッターを開けることが長時間ノイズの発生の原因でした。ですので、一番てっとり早い方法はシャッタースピードを長くしすぎないことです。
じゃあ、どのくらいのシャッタースピードが適切なのか?
これはカメラによってその発生具合はまちまちです。また、気温によっても左右されるので一概には言えません。また、長時間露光ではどうしてもノイズが発生するので、ご自分がどのくらいのノイズなら許容できるのか、というのもひとつのポイントですね。
ちなみにさっき例として出したノイズの写真は5月に30秒のシャッタースピードで撮ってますが、まあ盛大に出てますね。7月ごろになると15秒くらいでも気になる時があります。
とはいえ、星などの光跡を撮影したい時は長時間露光せざるを得ません。そんな時は、シャッタースピードを短めで撮影しておいて後から比較明合成をするのがいいと思います。
比較明合成(コンポジット)の撮影方法と必要な道具〜その1「比較明合成とは」 – ログカメラ
2.熱を避ける
気温が高いと長時間ノイズが発生しやすいと言いましたが、これはセンサーが熱を持ってくるからです。ですので、熱が乗るのをさけてやると緩和されます。
冬などの気温が低い時期は30秒くらい露光していても、目立つノイズはかなり少なくなるでしょう。とはいえ、気温ばかりは、なかなか自分の思いどおりにはいかないので参考までに。
3.長秒時ノイズ低減をオンにする
カメラには長時間ノイズ低減という機能があります。各メーカーで呼称が違うので下にまとめてみます。
- Nikonー長秒時ノイズ軽減
- Canonー長秒時露光のノイズ低減
- SONYー長秒時NR(ノイズリダクション)
- PENTAXー長秒時NR(ノイズリダクション)
- OLYMPUSー長秒時ノイズ低減
- panasonicー長秒ノイズ除去
- FUJIFILMー長秒時ノイズ低減
これをオンにすることで、長時間ノイズを除去することができます。高感度ノイズの除去が全てきれいに除去できるわけでなく、ディテールが失われてしまうのに対し、こちらの長時間ノイズは画質に影響なくキレイに取り除くことができます。
そんな便利ならオンとかオフとかしないで、ずっとつけておけばいいじゃないかと思いますよね?でもこれちょっとデメリットがあるのです。
撮影時間が倍になる
この機能、実はシャッタースピードと同じ時間だけ除去する時間がかかるというデメリットがあるのです。例えば、シャッタースピードが30秒だと、除去の時間も含めて倍の1分かかってしまうんです。
シャッターを切った直後にノイズ除去が始まるので、その間カメラは動かせません。
1枚撮りとかならいいのですが、星の光跡など、連続してシャッターを切りたい時などは1回1回ノイズ除去が始まってしまうので適していません。また、ホタルの撮影など、できるだけ露光時間を稼ぎたい時も、ノイズ除去のムダな時間が発生してしまうので、悩ましいところです。
なぜ撮影時間が倍になるのか?
症状のところでも触れたように、この長時間ノイズというのは固定ノイズです。発生する場所がわかっているのなら、そこのノイズを引いてやればいいのです。
ただ、気温が変化したり、シャッタースピードが変わったりするとこの固定ノイズの発生具合が変わってしまいます。
なので、条件が変化する前に、シャッターを切った直後にカメラ内で同じ条件のままノイズだけの写真を撮影しているのです。
そうすると長時間ノイズがのっている元画像とノイズだけが写っている画像がカメラ内に記録され、元画像からノイズだけを引いてやり、ノイズの無いキレイな画像だけが残るのです。
長時間ノイズ除去の機能を使う場合は被写体や状況に応じてオン・オフを切り替えましょう。
4.いいカメラで撮影する
最近のカメラはセンサーや画像処理エンジンの性能が向上しています。
例えば僕はD750からZ7へと買い替えたのですが、長時間ノイズが出なくなったことにとてもおどろきました。
まったく出ない、というわけではありませんが、いちいち長時間ノイズを気にする必要がないくらいまでは低減されます。
ちょっと前の一眼レフなどを使って長時間ノイズに悩んでいらっしゃるなら買い替えもおすすめです。
5.ダーク減算する
ちょっと難しいテクニックになるのですが、ダーク減算という手法があります。
これは、先ほどカメラ内でやっていた、元画像の写真とノイズの写真の撮影を自分でやり、後からソフトで減算してやる方法です。
ノイズの乗った元画像は撮影してると思うので、されにそれとは別にダークフレームというものを撮ります。
ダークフレームとは
長時間ノイズの除去はノイズだけ乗った写真を撮って、元画像から引いているといいましたね。これを自分で撮影します。
具体的にはレンズにキャップをして、同じ条件(ISO、シャッタースピード、気温)で真っ黒な写真を撮影します。
すると、このような黒い背景にノイズだけが写った写真が撮れますね。このノイズだけのものを、元画像から減算します。これをダーク減算といいます。
ダーク減算には専用のソフトが必
ダーク減算にはステライメージなどの専用のソフトが必要になってきます。
また専門的な知識も必要になってくるのでいろいろと勉強して慣れてきてからでいいかと思います。
まとめ
この長時間ノイズ、わりと小さいのですが、シャッタースピードを長くする場面って暗い場所での撮影が多いので、暗い背景に明るいノイズがのってしまいけっこう目立つものです。
長時間ノイズの対処法は、それぞれ一長一短あって悩ましいところですが、きちんと対処できるようにしておきたいですね。