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マクロレンズを選ぶ時などよく見かける最大撮影倍率。
これはレンズがどれくらい大きく写せるかという尺度なんですが、ちょっとイマイチよく分からないという人もいるかと思います。
なので、最大撮影倍率についてなるべくわかりやすく書いてみます。
最大撮影倍率が大きいと大きく写る
もうすでに文字の画数が多くてやなんですが、最大撮影倍率です。
撮影倍率と略されることが多いですが、理屈を考えると最大撮影倍率のほうが正しい気がするので、ログカメラ的には最大撮影倍率で統一したいと思います。
正直な話、最大撮影倍率=1倍が一番大きく写って、その数字が小さくなるとどんどん大きく写せなくなるくらいの理解でも充分なんですが、僕みたいに理屈っぽくて意味がわからないとなんとも気持ち悪い人もいると思うので、画数多い説明文が続きますが、今日はちょっとがんばって読んでみましょう。
マクロレンズはだいたい最大撮影倍率が1倍
まずは理屈のとこはすっとばして、こういうもんだというのを覚えていきましょう。
最大撮影倍率というのは、一番近くまでよったときにどれくらいの倍率で大きく写せるかという倍率です。ん?よくわかんない?ですよね。まだ大丈夫そのまま行きましょう。たまにこれが2倍とかいう変態レンズもありますが、蛇足になるので今日は割愛。
一番近くまでよったときに最大撮影倍率が1倍だとかなり大きく写ります。ですので「マクロレンズ」と呼ばれるものの多くがこの最大撮影倍率=1倍です。このことを等倍、なんて呼んだりするので、余裕があれば覚えて帰ってください。
これが1/2倍のものだと「ハーフマクロ」、1/4のものだと「クォーターマクロ」と呼びます。
ちなみに最大撮影倍率が1倍のマクロレンズで撮ったらこれくらい大きく写ります。マクロっぽいですね!
ハーフマクロで撮るとこんな感じ。大きく写せてはいますが、上のマクロ写真と比べるといわゆるマクロっぽさは無いですね。
最大撮影倍率は大きいと便利
マクロっぽいのを撮りたければ最大撮影倍率が1倍のマクロレンズを使うにかぎります。
マクロレンズ以外にもたくさんのレンズがありますが、スペックを見た時、この最大撮影倍率が大きい方がいろんなシチュエーションで撮れるので便利です。例えば、ポートレートの撮影などしていて「あれ、もうちょっと寄りたいのにな」なんてシチュエーションもあるはずです。
最大撮影倍率が1/4以下のものもたくさんあるので、最大撮影倍率が大きいと「寄れるレンズ」なんてレビューがついていることもありますね。
少しだけここにも注意してみると、レンズ選びの際に便利かもしれません。
んで、1倍とか1/2倍とかどういうこと?
最大撮影倍率というのは、最短撮影距離の時に撮像素子に写された像の大きさと実際の大きさの比率です。
あ!ちょっとまって!大丈夫だから!わかるように説明するから!画数多いけど平気だから、もう少し読んで!!
こういうのは難しい漢字を少しずつ分かるように読んで行ったらなんとなく理解できるもんです。
最短撮影距離とは
最も短い撮影する距離、そのまんまですね。
最短撮影距離とはピントが合わせられる一番近い距離のことです。最短撮影距離が短いと被写体にレンズをかなり近づけることができます。ステキな彼女の可愛い顔のどアップを撮影したいリア充は最短撮影距離の短いレンズを買って爆発でもしてたらいいんじゃないかな。
撮像素子とは
センサーのことです。もう!なんでこんな難しい漢字使うの!
センサーはカメラによって大きさが違うのでちょっと覚えておいてください。あとでテストに出ます。
像の大きさと実際の大きさの比率とは
ここっすよ。イマイチわかんないのは。は?なにそれ?って感じじゃない?これ、めちゃくちゃ簡単だから。ちょっと説明するね。
これ、最短撮影距離(一番よれる距離)で撮った時、センサーに1cmのものが何cmに写るかってことなんですよ。
1cmのものが1cmで写ったら、倍率1倍じゃん。
2cmのものが1cmで写ったら1/2倍。わかるよね?
んで、マクロには1倍が多いし、1/2だとハーフマクロって呼ぶよねっていうのはさっきやったよね。
実際に撮ってみよう
とはいえ、数字と言葉で言っててもちんぷんかんぷんなので実際に撮ってみましょう。
ここにものさしがありますね。これをマクロレンズで撮影してみます。
さてここで問題。
D750(フルサイズ機)のセンサーは横が36mmです。では、最大撮影倍率が1倍のマクロレンズでこのものさしを最短撮影距離から撮ると何mmまで写るでしょう。
はい、正解。36mmですね。ちょっとものさしがずれてるのはご愛嬌。
1cmがセンサー上でそのまま1cmとして写るから、最大撮影倍率が1倍なわけです。センサーの端から端までが36mmなので、ものさしをドアップで写した時、そっくりそのまま写るのが撮影倍率が1倍ということなんです。
では次の問題。同じカメラで最大撮影倍率が1/2のハーフマクロレンズで撮ると何mmまで写るでしょう。
はい正解。72mmですね。
2cmのものがセンサーの中の1cmで写っているので、(センサーの中の大きさ)1cm÷(実物の大きさ)2cm=最大撮影倍率1/2。横幅36mmのセンサーであれば、ものさしは倍の72mmのところまでしか寄ることができません。
上がハーフマクロ、下が等倍の写真を比較してみました。最大撮影倍率が大きいほど、大きく写せることが理解できたでしょうか?
センサーが小さいと大きく写る
「センサーが小さいのでマクロに強い」なんてことを聞いたことありませんか?その理屈も最大撮影倍率のことを理解しておくとよくわかります。
さっきと同じ要領で、今度はD5500(APS-C)に最大撮影倍率が1倍のレンズをつけてみます。ちなみにAPS-C機のセンサーは横幅が23.6mmです(Canonは22.4mm)
さあ、もうわかりますよね?問題です。
センサーの横幅が23.6mmのAPS-C機に最大撮影倍率が1倍のマクロレンズをつけてものさしを撮ると何mmまで写るでしょう。
はい正解、23.6mmです。
最大撮影倍率というのがなんとなくわかってきたでしょうか。
最大撮影倍率が1倍で写すことのできるレンズならば、センサーサイズが小さいほうが大きく写すことができます。
まとめ
ここまで読んできても、なんかイマイチよくつかめないという人もいらっしゃるかもしれません。
要は撮影倍率が大きければ大きいほどマクロっぽい写真を撮れると思っていて差し支えないと思います。写真の用語や知識ってどうも小難しくなってしまいがちですが、とりあえず好きなように撮影して、自分が気持ちいいのが撮れたらそれがサイコーですからね。
そのうちなんか疑問にぶつかった時に、そういやこんなことも言ってたな、くらいのタイミングでまたこの記事を見返してもらえるといいかなあと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧