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お盆にテント泊で立山を縦走してきました。
健脚の方なら朝イチに室堂に入り、さーっと縦走することができるんでしょうが、撮影がメインで朝焼け撮りたかったのと、僕の歩みはかなり遅いのでテント泊にしました。
写真撮りながらかなりチンタラ歩いているので参考になるかわかりませんが、ちょっと記録を残してみたいと思います。
初日のグダグタビール飲んでいる様子はこちら
[blogcard url=”https://logcamera.com/tateyama/″]
計画とコースタイム
コースタイム
合計 9時間21分
- 2:30 雷鳥沢キャンプ場 出発
- 3:00 新室堂乗越
- 4:30 劔御前小舎
- 4:57 別山南峰
- 5:00 別山北峰
- 1時間・剱岳撮影
- 6:00 別山北峰発
- 6:10 別山南峰
- 7:20 真砂岳
- 8:20 富士ノ折立
- 9:00 大汝山
- 9:00 雄山
- 30分休憩
- 10:00 雄山発
- 11:00 一の越山荘
- 12:00 室堂
歩いたお山の地図はこんな感じ。
計画
コースタイムでは室堂が一番最後になってますが、室堂でも1時間くらいグタグタして、そこから雷鳥沢キャンプ場まで帰ってます。ぐるっと1週ですね。
今回はゆるく登るつもりで立山を選んだので、縦走するか悩んだんですが、まあせっかくなんでぐるっと縦走してみるかと。僕はだらだら歩いているので10時間以上かかってしまいましたが、地図上のコースタイムだけ見てみるとだいたい休憩なしで7時間半くらいのコースなんです。
7時間半というとけっこうきつそうな気もしたんですが、ほとんどが稜線歩きのコース。稜線歩きを経験したことがなかったので、のんびりのんびり歩くならいけるのかな?という感じ。テント泊とはいえ、すでに幕営を終え、いらない荷物は置いていけますしね。
雄山か別山か?
ぐるりと円を書くように縦走できるのですが、問題はどちらから行くか?ということ。今回はメインが撮影ですので、朝焼けをどこから撮るかが焦点になります。
縦走路の最初の山頂になるのが、
- 反時計回りなら雄山(おやま)
- 時計回りなら別山(べっさん)
になります。どちらもだいたい2時間半から3時間くらいのコースタイム。この日の日の出が5時半だったので2時半には出発したいところです。
立山というと、やはり雄山が象徴的な山です。最高地点は大汝山なんですが、雄山神社などがあったり山頂も広かったりするので。なので、当初は雄山で朝焼けを狙おうかなと思ってました。
雄山スタートであれば大汝山、富士ノ折立と歩いたあとにエスケープルートもあるので、しんどかった時にそこから下りることもできます。それだとだいたい5時間半くらいに短縮できます。
別山からだと、このエスケープルートを使うと、立山の峰々を踏むこともできません。これも、雄山スタートにしようかと思った理由のひとつでした。
ただ、仲良くなった登山者のかたに「別山から見る剱岳がめっちゃかっこよかったよ」と教えてもらい、予定を変更。今回は別山スタートの山行に。結果的には僕のなかではこのルートはかなり大正解でした。その理由はおいおい書いていきます。
立山を縦走!
2:30 雷鳥沢キャンプ場を出発
日の出が5時半だったので、それに間に合うように出発します。ということで、初日は雷鳥沢キャンプ場にすでに幕営済み。いらない荷物はテントにおいておきます。一応入り口に鍵をかけておきました。
目的地の別山までは2時間半のコースタイムなので30分のマージンをとって2:30に雷鳥沢キャンプ場を出発します。
とはいえ、あくまで平地の日の出が5時半なので、山の上では4時半くらいからブルーアワーが始まっていました。ちょっとこれは今回の反省点だったのですが、それまで考えると1時くらいに出ないといけなくなるんですよね。撮影メインなら、次回は山頂付近の山小屋を利用してもいいかなとも思いました。
前日はお昼すぎからガスが出始め、夕方にはもうガスガスでした。祈るような思いで眠りについたのが通じたのか、2時に目を覚ますときれいに立山の稜線が見えています。いそいそと登山の準備を整え、2:30に出発。
前日の様子はこちらから。
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テン場から立山の間には川が流れています。ここにかかっているのが浄土橋。手すりも何もない川なので、夜のヘッドライトだけだとかなり怖かったです。
ここから剱御前小舎まで登るルートもあるんですが、別のグループの登山者のかたに新室堂乗越(しんむろどうのっこし)まで出たほうが傾斜がゆるいよ、と教えてもらいました。ゆるい登山好きな僕としては選ばないわけがないので、そちらのルートを行くことにします。この看板でいうと、剱御前ではない方向のほうに歩いていきます。
比較的ゆるいルートとはいえ、ヘッドライトだけを頼りに歩いているとどうしてもルートから外れてしまうことがあります。2400mの室堂から高度をあげていっているので、いつもの登山にはない空気の薄さに、少し歩いただけで息がきれます。
日の出の時間も決まっているのではやる気持ちはあるのですが、オーバーペースにならないようゆっくりゆっくり歩き、ハンガーノックを防ぐために行動食をこまめに口にします。最近、休憩なしで行動食を口にせず、ハンガーノックになることがけっこうあったのでかなり気をつけました。
風の吹く音と、自分の足音と呼吸する音。
月明かりに照らされて、眼下には室堂の美しい景色が広がってきます。ただ、周りにはまだ登山者もおらず、暗い中の孤独な登り道。息があがりそうになれば立ち止まり。少し息を整え。そして、また歩きだす。
自分のペースで、自分だけの時間が流れていきます。朝、まだ目を覚ましきっていなかった体に少しづつ血が巡りはじめ、重たかった体も少しづつ動きだしはじめます。
2時間半の登り、機材のつまったザックがズッシリと重いですが、一歩一歩、雄大な立山へ向けて足を踏み出します。
4:30 剱御前小舎(つるぎこぜんごや)
立山は山々が連なっているので、登っている間はずっと壁のような景色が続きます。それは雄大で美しいのですが、ここ剱御前小舎まで来るとその稜線に出ることになり、立山の向こうの景色が一気に広がります。
そして、その立山の向こうに広がる景色というのが
剱岳です。
剱岳
「ああ、世界は美しい」
はじめてそう感じたのはいつだったでしょうか?雲海を生まれてはじめて見た時?ヒメボタルの群れが森一面を輝かせていたとき?
間違いないのはいつだって、僕の手にはカメラがありました。
そして、今日もその手にはカメラが。
辛く長い登り、壁のような立山を見ながら急に現れるその威風堂々とした姿。
「ああ、世界は美しい」
そう思った瞬間、目から涙が溢れているのに気づきました。
いままで、たくさんの素晴らしい光景に出会ってきましたが、景色を見て涙が出てくるという経験ははじめてでした。大地からマグマが吹き出してくるような真っ赤な空。とてつもなく大きな剱岳。そして、足元にはその険しい山に挑戦する人々が色とりどりのテントを幕営している様子。
感動するとかそんなヒマすらなく、目に写ったその情報が脳まで行くこと無く、脊髄反射的に涙を流させます。後追いで、その状況が理解できて自分が感動して泣いているのだということがわかりました。
この景色を見ることができてよかった。
後から、後から、川が決壊するかのようにいろんな思いが溢れ出ます。
写真を撮るために、機材を買うために、遠征費をかせぐために、日々一生懸命仕事をして、島根から寝ずに7時間かけて富山まで来て、重たい重たい機材をザックにつめて。
別に、好きでやってるので、全然苦になるわけではないですが、それでもこの瞬間、ここに立てたことで今までの全てが報われたような気がして、もう涙が止まらないんです。
とはいえ、刻一刻と日の出が近づきます。ベストなポイントをどこにするか悩みながら、涙を拭いて探しはじめました。
5:00 別山北峰
剱御前小舎から30分、別山に到着します。別山には南峰と北峰があり、北峰のほうがより剱岳に近づくことができました。ようやくザックを降ろし、三脚を立てます。ブルーアワーを少し逃してしまっているので、日の出の瞬間を狙います。
日が昇る方向に少し厚い雲があったのですが、ほんの一瞬その雄大な姿が朝日に照らされます。
山の天気は刻々と変わっていきます。さっきまで雲ひとつ無かったのに、一気にガスに巻かれました。そのガスの隙間から見える剱岳もまた非常に美しい。雲海も一気に広がってきます。
1時間ほど撮影を続けると、日もだいぶ上がってきまたので切り上げることにします。名残惜しく、何度も後ろにある剱岳を振り返りながらも、稜線歩きを始めることにしましょう。
6:10 別山南峰(べっさんなんぽう)
雲上の稜線歩きを期待していたのですが、別山南峰まで戻ってくるころにはだいぶガスが出てきます。
祠がありました。ここもガスガス。
別山の次は真砂岳(まさごだけ)を目指します。
ガスガスの中を進みます。日が昇ってきたのですが、ガスの中を進むとやっぱり寒いですね。今回、ARC’TERYX(アークテリクス)のソフトシェル「スコーミッシュフーディ」持っていったのですが、これが大活躍してくれました。
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天候がコロコロ変わる中、体温調節がしやすく風も防いでくれかなりよかったです。かなりの大ヒットでした。いい買い物した。
さて、ガスガスな天気でしたがすこしづつ晴れ間が見えてきました。日が昇って気温が上がってきたからですかね。
はえー、めっちゃきれいですね。
憧れの稜線歩きです。多少のアップダウンはあるものの、山頂からの風景をずーっと見渡しながら歩くこの感じはめっちゃたのしかったです。
ガスが晴れたばかりなので、雲海のようになっています。雲上の稜線歩き最高です。夏だというのにまだまだ雪が残っているのがすごいですよね。
7:30 真砂岳(まさごだけ)
真砂岳(まさごだけ)に到着。わりと緩い稜線上にあるので、あんまり山頂感がありませんでした。あれ、着いたの?みたいな(笑)
とはいえ、かなり高度感が増してきました。さすが2861m。遥か眼下に雷鳥沢キャンプ場の色とりどりのテントが見えますね。
さて、ここから少し行くと
このような看板が見えます。ここが立山縦走のエスケープルートの分かれ道になるんですね。今回は別山のほうから登ってきましたのでエスケープするほど疲れてないんですが、雄山から大汝山、富士ノ折立と立山を縦走して、別山や真砂岳まで行く元気がない人はここから下りていってもいいかもしれません。
大走りと呼ばれるくらいなので、けっこうな急坂のようです。山と高原地図を見ると、ところどころ注意するべきポイントも書いてありますね。今回僕は利用しなかったんですが、登山届を提出したときに相談したところ、気をつけていれば大丈夫だと言われたので、途中で力尽きていたらこちらのルートを利用するつもりでした。
まだ体力にも余裕があるので次の山、富士ノ折立を目指しましょう。
内蔵助カール(くらのすけかーる)
真砂岳から富士ノ折立の途中には内蔵助(くらのすけ)カールがあります。カールというのは氷河の侵食によってお椀の底のような窪地になっているところをいいます。涸沢カールなんかが有名ですね。
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ここ内蔵助カールも非常に美しい光景でした。めっちゃ雪が残ってますね。
8:20 富士ノ折立(ふじのおりたて)
富士ノ折立(ふじのおりたて)に到着。というか、富士ノ折立って山頂のひとつだということを知ったのが下山してからだったのでスルーしてました。ぐう無能。
いやいや、だって別山、真砂岳ときて、いきなり富士ノ折立とか言われても、登山ルート中の名称のひとつだと思うでしょ!富士ノ折立山とかにしてくれたら、おお、これが富士ノ折立山か、と足を止めるのに!以上、言い訳でした。
山頂(らしきもの)はけっこう狭く、他の登山者がキャッキャウフフしてたので写真も撮りませんでした。
富士ノ折立からしばらく行ったところを振り返ると奥に剱岳が見えててキレイだったので、剱タンはあはあ、言いながら撮ったのが上の写真でして、奥が剱岳たん、その手前の山が富士ノ折立タンです。
9:00 大汝山(おおなんじやま)
富士ノ折立からさらに40分歩くと立山の最高峰である大汝山(おおなんじやま)に到着!富士ノ折立が2999mギリギリ3000mに届かないのですが、こちらは3015m!
なんどか北アルプスに来たことはあるんですが、実はいつも涸沢どまりでして、北アルプスのピークにたったのは立山が初めてだったりします。ピークを目前に、届きそうで手が届かないその山々を見ていたので、非常に感慨深かったです。
3000mクラスも以前に一度富士山に登ったっきりだったのですが、やっぱり3000mを越えると見える景色が違いますね。ここが同じ日本なんだろうかという、素晴らしい景観でした。
[blogcard url=”https://logcamera.com/fuji-tozan/″]
大汝山の山頂も、かなり狭いのでササーッと写真だけ撮ります。近くには大汝休憩所もあります。
さて、次はいよいよ雄山へと向かっていきます。次の山頂の先っちょあたりに祠のようなものが見えますね。
9:30 雄山(おやま)
9:30、いよいよ雄山(おやま)に到着!標高3003mと、大汝山よりちょっと低いのですが、雄山神社があったり、室堂から最初に登れる山がここ雄山ということもあり、登山者の数が爆発的に増えます。
この鳥居の向こうに…
神社があって、500円払うとご祈祷していただくことができます。
三角点も踏んでおきましょう。
さて、だいぶ長いこと歩いてきました。すでに登山をはじめて7時間。さすがにちょっと休憩したいですね。眺めもいいですしね。
そうなると、まあこうなって
こうなりますわな。
こちらはすべて雄山の山頂で売っていました。ちょっとお金はかかるものの、暖かいお湯も入れてもらえるし、冷たいビールは飲めるし、ゴミもとってもらえるのでゆる登山家の僕としては活用しないほかないわけです。冷たいビール最高ですね。
3000m級から見下ろした景色がこうです。もうなんか、絶景すぎて日本じゃないみたいですよね。室堂から雄山だと2時間くらいでこの景色が見れるわけです。稜線歩きもできる、テント泊もできる、日帰り登山もできるのでもう立山さいこうですね。
10:00 雄山出発
さて、30分くらいダラダラしたらいざ下山です。
この雄山は室堂からアクセスがいいので、たくさんの登山客が訪れます。これまで縦走してきてほとんど他の登山者がいなかったのですが、ここから一気に増えます。
しかも僕が下山を初めたのは10:00からということで、一般の登山者がガンガン登ってくる時間帯でした。
朝、劔岳を撮影するなら別山スタートの時計回りのコースがいいと、個人的には思うんですが、この雄山からの下りだけはちょっとキツかったです。特に写真撮影にこだわらず、縦走、ピークハントだけがメインであれば雄山スタートで別山まで抜けたほうがこの渋滞に巻き込まれなくて済むのでいいかもしれません。大走りからのエスケープルートもありますし。
渋滞でヒイヒイいいながら、ようやく一の越山荘(いちのこしさんそう)が見えてきました。
11:00 一の越山荘(いちのこしさんそう)
11:00に一の越山荘(いちのこしさんそう)へ到着。一の越山荘〜雄山の間が岩が多いルートで登山道もせまいのですが、ここまで来るとちょっと道も広くなり人もまばらになります。渋滞で時間はかかったものの、そんなにきつい下りでもなかったので休憩せずに先にすすみましょう。
一の越山荘からは石畳がしいてあり、かなり歩きやすい道となります。
とはいえ、途中雪渓もあるので注意が必要です。僕、初めて雪渓を歩いたんですが、これけっこう怖いですよね。かなり滑りやすくなっているので注意しないと滑落しそうです。
12:00 室堂(むろどう)
だらだらと歩いて、12:00に室堂(むろどう)に到着です!もうここまで来ると普通の観光客のかたとかもたくさんですね。今回の縦走では胃腸のコンディションもよく、たくさんエネルギーも消耗したということもあり、すぐにお腹が減ってくるのがわかりました。
空腹感を感じたらすぐに行動食を口にしながら歩いていたので、シャリバテもしませんでした。雄山ではカップラーメンも食べてますしね。やっぱり食料の補給は大切だなと痛感しました。
室堂までたどり着くとやっぱりお腹が減ってきているのがわかったので
室堂にあるホテル立山のカフェに寄って肉を食うことにします。山行中にカフェがあって肉が食えるとか最高ですね。
そうなるとやっぱりビールを頼まざるを得ないわけです。これは世界の真理なのでしかたがないことなのです。
やっぱりまたダラダラとしながら、もう何時になったかもよくわからないんですが、雷鳥沢キャンプ場へ向けて出発します。途中、みくりが池もあるんですが、たいしてリフレクションもしてなかったのでスルー。このへんの道のりは1日目と一緒なのですっとばします。気になる人はこちらを読んでみましょう。
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1:30 雷鳥沢キャンプ場
というわけで、1:30に雷鳥沢キャンプ場へと帰ってきましたー!おつかれさまでしたー。
縦走後
ロッジ立山連峰でお風呂
さてさて、結局帰ってきたのが1:30と、11時間くらい活動してきたのでだいぶくたびれましたね。そんなくたびれたあなたも大丈夫!ここ立山ではお風呂に入ることができるんですね。すばらしいですね。
今回はロッジ立山連峰でお風呂をいただいてきましたが、近くの雷鳥沢ヒュッテでも入れます。
お風呂に入ってさっぱりしてやることといったら、やっぱりビールですよね。これは世界の真理なので、いたしかたないのです。
このあと、テントでゴロゴロしてたら、Twitterのフォロワーさんがたまたま立山入りしているとのことだったので、ご挨拶させてもらいました。
お会いしてお話していると、立山の地ビールをいただきました。なぜビールだったのか不思議なのですが、ビールをいただいたなら飲まないといけませんね。まさか僕がいつもビールばかり飲んでいるアル中のように見えたのでしょうか。不思議ですね。
立山の地ビールを飲むのに一番適しているのは立山で建てたテントにきまっているわけです。これは礼儀なのでしかたがないのです。
そうこうしていると、ガスっていた立山が一瞬晴れたので、あとは飲んで寝ようかと思っていたので慌てて三脚を立てます。
テントに入りながら、夕焼けを狙えるなんて最高ですね。そうなるとやっぱりビールを開けないといけないわけです。きれいな夕焼けを見るためにはビールが必要なわけです。ちなみに立山は焼けませんでした。
慌てて三脚を立てたんですが、残念ですね、そんな僕を癒やしてくれるのは伸びたラーメンとぬるくなったビールだけです。
ちなみにテントサイトは整地されてないところがけっこうあって、ビールをひっくり返しやすくなります。そんな時にビールをひっくり返さず置いておけるビール置きというライフハックを見つけたのでみんなにシェアしておきますね。マネしていいですよ。
あたりが暗くなってきたのでランタンに灯りをつけましょう。僕が使っているのはモンベルのクラッシャブルランタンシェードです。本格的なランタンはどうしても荷物になってしまうので、ソロのテント泊くらいだとこれがめっちゃ使いやすいです。
[blogcard url=”https://logcamera.com/lanthanum/″]
静かに更けていく立山の夜、淡いランタンの光。いただきものの立山の地ビールをいただきます。なんだか、こう見ると、僕が飲んでばかりのアル中のようですが、全部立山のせいですからね。立山の魅力にあらがえないわけです。いたしかたないですよね。
3日目、下山
朝です。ガスガスですね。前日にお会いしたフォロワーさんはこの朝、雄山に登られていたのですがきれいな雲海を撮られていたので、僕たちが雲海成分になっていたのでしょうね。
滞在しているところがガスだからといって、山頂までガスというわけではないという知見が得られました。
とはいえ、今から山に登るわけでもなく、ガスであるという現実は変えられないのでさっさとテントを撤収することにします。フライがビショビショなので、ビニール袋に突っ込んで他に浸水しないようにします。
お隣でテントを張っていた方とも仲良くなったんですが、その人はジップロックにフライを突っ込んでいたので勉強になりました。グラウンドシートも一緒にその中に入れていたので、撤収しやすそうでいいなと思いました。
グラウンドシートは荷物が増えることになるので、買うか悩んでいたんですが、山の朝って朝露やガスで濡れやすいので、追加してもいいかもなーと思いました。
帰り際にみくりが池が爆裂リフっていたのであわてて1枚ゲットして、あとは室堂を目指します。雷鳥沢キャンプ場から室堂は地味に登りになるので、濡れたテント類が重たいです。
立山高原バスを乗り継ぎ、再びケーブルカーに乗り継ぎ
立山駅まで帰ってきました−。おつかれさまでしたー。
立山から車を走らせ、富山市内でお風呂をいただきます。今回訪れたのは「満点の湯」。半露天みたいになってるとこがあって、影があって気持ちがよかったです。
汗をかいたので塩分を補給しましょう。
富山のラーメンといったら富山ブラックですね。こちらもTwitterでフォロワーさんに教えてもらいました。すごくしょっぱいですよ、と言われたのでビビりながら食べたんですが、すごくしょっぱかったです。初見殺しですね。
もともと汗をかく肉体労働者が塩分を補給するため、またお腹いっぱい食べられるためというのがルーツっぽいので、ご飯を添えるのがいいみたいです。というか、ご飯なしだとけっこうしょっぱいと思います。
味については好みがあるとは思いますが、ラーメンと思って食べるより富山ブラックという食べ物と思って食べたほうがびっくりしなくてすむと思います。
まとめ
ということで、立山を満喫しまくって、島根への7時間の帰路へとつきました。
何度も触れていますが、立山は室堂まではかなり楽にいけますし、室堂ですでに絶景なのです。観光でもいいし、ハイキングでもいいし、日帰りのトレッキング、テント場でのキャンプ、山小屋に泊まってもいいし、縦走だってできる、あこがれの剱岳にも挑戦できる、という非常にすばらしい場所でした。
秋になると紅葉がキレイですし、GWぐらいには雪の中でのキャンプもできそうです。いっぺんに大好きになったので、ぜひまた訪れたいと思います。
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