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全国1億3千万のNikon好きのみなさまこんにちは。
標準レンズ、望遠レンズと今までご紹介してきましたが、今回は広角レンズです!
他のレンズと比べるといかんせん地味な印象が拭い切れない広角レンズ。
広く写るっていうのはなんとなくわかるけれども、それでいったい何撮るの?って思うかたいませんか?僕も実際使ってみるまではそうでした。
AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
僕が持っているのは「AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED」。
NikonのDXフォーマットの広角レンズになります。35mm換算にすると 15mm〜36mmのズームレンズになりますね。
広角レンズの画角って数字が小さいせいか、何が違うのかよくわからないことないですか?
NikonのエントリーモデルのD5300やD3300のキットレンズのズーム域は18mmからはじまっています。
つまりこの広角レンズを買っても18mm〜24mmの画角の部分は標準のズームレンズでも写せるわけです。
なのでその写せない10〜18mmの間になにがあるのか!たった8mmの画角がそんなに違うのか!!という話になるのですが……
ぜんぜん違うんです!
これは実際に広角レンズのファインダーを覗いてみてもらわないとなかなか理解しにくいとは思うのですが、今まで普通に見ていた自分の視界が「グワッ」っと広がる感覚。
それにともなって生み出される遠近感。想像している以上に「広角レンズでしか見ることのできない風景」というやつがあるのです。
広角レンズの特徴
パンフォーカス
パンフォーカスというのは手前から奥まで、写真全体にピントが合っている状態のことをいいます。この状態のことを「被写界深度が深い」といいますね。
前に50mmのレンズの時に撮り比べてみましたが(【機材紹介】Nikonの50mmが好きすぎるのでその愛を語ってみる【AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G】)この写真のようにピントが合っている部分がダンボーの目だけであとはボケているのを「被写界深度が浅い」といいます。
被写界深度は絞りを絞ってやることでコントロールできます。f8まで絞ってやるとだんだんピントが合う面積が増えてきました。
ダンボーやポートレートなどを撮るときにはちょっと背景がボケていたほうがよかったりするのですが、これが風景の写真や集合写真とかだったらどうでしょう?
意図的にボカすのもいいですが、できれば風景の写真は全体にピントを合わせた写真にしたいし、集合写真の誰かさんだけピントがあってなかったらちょっとヤな感じですよね。
これは尾道にラバーダックが来てた時の写真です。隅々までピントがあっているのがわかりますか?
このような状態をパンフォーカスといいます。この被写界深度が深く隅々までピントが合うパンフォーカスの状態の写真を撮りやすいのが広角レンズです。
逆に広角レンズでは背景がボケた写真を撮るのは比較的苦手だといえます(f値の小さい明るいレンズと使ったり、被写体に近寄ることでぼかすこともできますが)
これは屋久島のもののけの森。
ここでもなるべく葉っぱの1枚1枚が写って欲しかったので広角レンズで撮りました。
手前に睡蓮、奥に桜を配したこの構図。
普通のレンズを使えばどちらかのピントが合わないのですが、このレンズを使えばパンフォーカスの状態で写すことができます。
僕はボケた写真を撮ることが好きなのですが、それでもパンフォーカスが欲しい時があるので広角レンズはいつも持って歩いてます。
エグいくらいのパースペクティブ
なんか固い専門用語ばかりで小難しくなってますが、パースペクティブとは「遠近感」のことです。パースをとる、とかいったりしますね。
じゃあ、遠近感ってなんだって話です。
遠近感があるとは「近いものはより近く、遠くのものはより遠く」ということなのです。まだよくわかりにくいですね。
例えば望遠レンズでとったのがこの写真。規則正しく橋桁が並んでいます。
これを同じ場所から広角レンズで撮ったらこんな感じに。手前の橋桁がグッと近づき、奥の橋桁はよくわからないくらい奥に小さくなっています。
この特性をうまく使ってやることで迫力あふれる写真が撮れちゃうのですよ!
建造物
灯台など下から煽って撮ると根本が大きく先が小さく写るためこのように天に向けて伸びていくような写真になります。
建造物を端に寄せるとまるで倒れこむかのように写ります。
この独特の歪みをうまく使いこなせると非常に迫力あふれる建造物の写真が撮れるようになります。
巨木
僕はデカい木を撮るのが大好きなのですが、その雄大な姿を写す時にもこのAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDが大活躍します。
隠岐の島にあるかぶら杉。
根本の方から出来る限り広角で煽って、撮ることでグワーーーっと木が伸びている感じが出ます。僕は露出高めで空を白とびさせる感じにするのが神々しくて好きです。
広島県八栄神社の大ヒノキ。これも空に向かってニョキニョキしてる感じがして好きな写真です。
手前から奥に向かって
角島の橋。この他線路なんかもはるか遠くに感じられる写真が撮れておもしろいデス。
暗いところでもブレにくい
写真に大敵な手ブレ。広角レンズは比較的ブレに強いレンズです。手持ち撮影では『1/焦点距離』のシャッタースピードで手ブレが発生しやすくなるといいます。
例えば300mmの望遠レンズで取る場合はシャッタースピードは「1/300秒」より早くしていないとブレてしまうのですね。
同じように考えれば10mmでとれば「1/10秒」まではブレが少ない写真が撮れるということになります。
室内のようなちょっと暗い所でも案外シャッタースピードって稼げないものです。泣く泣くISO感度を上げてノイズの乗った写真を撮ることになることも少なくないのでは?
そういった時でも広角レンズをつけておけば感度を上げずに撮ることもできます。絞りを大きく開けても被写界深度が深いので極端にボケることもなく撮ることができます。
水族館は「暗い・三脚使えない・被写体はやたら動く」と、かなりの悪条件がズラリと勢揃いしているのですがこのレンズをつけておけばブレのない写真を撮ることができます。大きな水槽とそれを見る人々のシルエットの写真、ベタっちゃあベタですが好きな構図です。
被写体に寄れば寄るほどおもしろい
その強烈なパースペクティブと、遠くのもの近くのものにばっちりピントを合わせてくれるパンフォーカス。そんな特性のあるAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDは被写体に寄れば寄るほどおもしろい写真がとれます。
広角レンズで寄って撮るとおもしろいのがひまわりの花畑。青い空と一面のひまわり、広がりが感じられて好きです。
アクアリウムの金魚の水槽。目一杯寄って撮ることで金魚が飛び出してきそうな感じがします。
なんの変哲もないススキですが、下から煽ってめいいっぱい寄って撮ることで、青空にぎゅーんと伸びてる印象が出てきます。
まとめ
なんにも考えずに撮るとつまらない写真になりがちなこのレンズですが、それでも要所要所でいい働きをしてくれるいぶし銀なAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED。
いっつもつけておくわけではないけど、カメラバックからは外せない1本になってます。
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