この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
すばらしい写真であるもっとも大きな要素のひとつに構図があります。
んで、最近気づいたんです。構図の完成形がこの世にはすでにあるではないか。
そう、それが絵画です。
では、その絵画をどのように読み解いていくか?そんなことをわかりやすく解説してあるのが本書「絵を見る技術〜名画の構造を読み解く」
目次 非表示
構図の完成形は絵画
写真を撮る時に大事なのは構図。今までもいろんな写真を見たり本を読んでみたりしていろいろと考えてきました。
しかし、写真というのは実際に目の前にある瞬間を構図上に当てはめていく作業になわけで、いろいろと制約があったりします。
んで、じゃあ構図の正解、ぼくがかんがえたさいきょうの構図ってなんだ?と考えたところ、自分の中に浮かんだのが「絵画」なわけです。
自由に配置できる絵画なら構図さいきょうじゃね?
写真はどうしても目の前にあるものをフレームに入れる作業となります。
しかし、絵画というのはどんなものでも自由に配置できる。となると、優れた名画というのは構図として完成されていなければならないわけです。だって、自由に書けるんだから。
名画=構図力最高!ということは逆に考えれば名画を読みといていけばどのような構図を作れば名画を名画たらしめているかわかるというわけです。
パターンがわかれば応用ができる
例えば三分割構図のように、パターンがわかってくればいろんなところに応用が効きます。
写真の本やサイトで学ぶ構図にもいろいろとありますが、けっこう表面的なことしかやってないことが多いんですが、実は構図はもっと奥が深いものだと考えています。
[blogcard url=”https://logcamera.com/kozu100/″]
名画はまじで名画だった
名画はよくわからない
構図の完成形が絵画、というのはなんとなくあたりがついたのですが、まあ、ねえ。名画ねえ…
ぶっちゃけわかんなくないスカ?
もちろん、僕の学がないのが悪いのは百も承知なんですが、ねえ、ピカソとか見せられても落書きにしか見えないし、ルネッサンスだ印象派だと言われても、やたら絵が古臭くて、こんなんならドラゴンボールとかワンピースのほうがすげえわと思うわけです。
そう、僕らはいくらこれがすばらしい名画だよって言われても、なにがすごいのかわからないわけです。
というわけで、構図の完成形である名画を読みとくためにと思って購入したのが「絵を見る技術〜名画の構造を読み解く」という本でした。
名画マジすごすぎはんぱねえ
絵画の本なんですが、今まで美術の勉強なんてひとつもしてこなかった僕。難しかったらどうしようかと思っていたんですが、すごく読みやすくてあっという間に読了しました。
僕でも知っているような名画をとりあげながら、この名画たちがいかにすばらしいか解説してあるんですが、まあひとこと
名画マジすごすぎ
びっくりしました。
この絵はこことこの線がつながっているようにかいてあって、ここがこういう意図で、そして色はこういう考えて塗ってある、みたいなことを書いてあるんです。
最初は「これ後付じゃねえの?」みたいにうがって読んでいたんですが、いや、もうそんな浅はかな自分をハリセンではたいてやりたい。
緻密に計算されつくしてある名画
名画と呼ばれるものはそれらは、1枚のキャンバスのなかに、緻密に計算されつくしてさまざまな要素が詰め込まれてるのがわかりました。
一見するとなんてこのないように見えるんですが、それらを読み解いていくと「なるほど、書き手はここにこんな意図をこめているのか」とまあびっくりすることばかり目からウロコが落ちまくってバーゲンセールができそうなくらいです。
「古臭いし、美術なんて興味ない」なんて思ってたんですが、好きな画家を見つけて美術館めぐりしたい欲求がふつふつとわいてくる。そんな1冊になっています。
1枚の絵から見えることもたくさんあるのですが、歴史や時代背景、モチーフがもつ意味などを知ればもっと楽しく絵画を鑑賞できるようになることがよくわかってきました。
絵画がもつ構図力を写真に活かす
そんな素晴らしい絵画の構造や構成、構図を垣間見たあと、自分の写真を見返してみるとまあうすっぺらいなと分かるわけです。
今までなんとなく構図の勉強をしてきたつもりだったし、リーディングラインなんかも考えていたつもりだったんですが、いやいや、まだまだやれることはあるなと思ったしだいです。
写真は実際にあるものを写すので、絵画のようには自由にはいかないかもしれませんが、それでも名画がもつ緻密に計算されつくした構図のように、自分の写真にも、もっときちんとした意図を落とし込めるのではないかと感じました。
もちろん、計算されているからいいとか、隠されたストーリーがあるからいい、というわけでもないかもしれませんが
「この写真を見てすばらしいと思う」ということをきちんと言語化していくことって大事だなとあらためてわかったわけです。
まとめ
つい昨日まで、ほんと美術のことなんてまったくわからない無知の塊だし興味もなかった僕でしたが、この本に出会えることができて一気に美術や絵画に対する考えが変わりました。
名画という、こんなにすばらしい作品をいままでさらっと見て終わりにしていたのはもったいないなと思うくらいです。
そして、本書を通して学んだ名画のすばらしい構造力を今後の撮影にも活かしていけると感じています。