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僕が今使っているボディはD5100なのですが、毎年のように新製品が発売され、いつの間にか二世代も前の機種となってしまいました。
まだまだ現役で全然使えるD5100ではありますが、久しぶりに今のAPS-C機を見比べてみると結構物欲が刺激されてしまったので今日はNikonのAPS-C機3機種の比較をしてみたいと思います。
目次 非表示
NikonのAPS-C機比較表
というわけで各機種のスペック比較表です。
製品名 | D7100 | D5300 | D3300 |
---|---|---|---|
発売時の価格 | \138,000 | \90,000 | \65,000 |
発売日 | 2013年03月14日 | 2013年11月14日 | 2014年02月06日 |
注目機能 | ローパスフィルターレス仕様有効画素数2410万対DX1.3×クロップRGBW配列、約122.9万ドット、強化ガラス採用の3.2型液晶モニター暗闇に強いf/8対応のAF | 新画像処理エンジン『EXPEED4』ボディにカーボン・モノコック構造を採用ローパスフィルターレス通常感度ISO12800対応フルHD 60pWifi、GPS搭載 | 画像処理エンジン『EXPEED4』ボディにカーボン・モノコック構造を採用前モデルから45g軽い410gローパスフィルターレス通常感度ISO12800対応視野角 0.85倍(35mm換算 0.57倍) |
マウント | ニコンFマウント | ニコンFマウント | ニコンFマウント |
ボディ外装 | マグネシウム合金 | カーボン強化プラスチック モノコック構造 | カーボン強化プラスチック モノコック構造 |
画像処理エンジン | EXPEED 3 | EXPEED 4 | EXPEED 4 |
画素数 有効画素数 | 2,471 万画素 有効 2,410 万画素 | 2,478 万画素 有効 2,416 万画素 | 2,478 万画素 有効 2,416 万画素 |
映像素子:企画 映像素子:サイズ 映像素子:種類 | APS-C 23.5 ~ 15.6 CMOS | APS-C 23.5 ~ 15.6 CMOS | APS-C 23.5 ~ 15.6 CMOS |
画素ピッチ | 3.9 μm | 3.9 μm | 3.9 μm |
ローパスレス | ○ | ○ | ○ |
ISO感度 | 100 ~ 6400 [拡張感度 : 100 ~ 25600] [ISOオート : 100 ~ 25600] | 100 ~ 12800 [拡張感度 : 100 ~ 25600] [ISOオート : 100 ~ 25600] | 100 ~ 12800 [拡張感度 : 100 ~ 25600] [ISOオート : 100 ~ 25600] |
連射性能 | 7.0 | 5.0 | 5.0 |
連続撮影コマ数 | RAW : 7~ JPEG : 33~ | RAW : 6~13 JPG : 100 | RAW : 11 JPG : 100 RAW+JPG : 6 |
シャッタースピード | 1/8000 ~ 30 | 1/4000 ~ 30 | 1/4000 ~ 30 |
モニタサイズ | 3.2 inch 123 万ドット | 3.2 inch 104 万ドット | 3.0 inch 92 万ドット |
AF方式 | 位相差AF | 位相差AF | 位相差AF |
AFセンサー | アドバンストマルチCAM 3500DX | マルチCAM 4800DX | マルチ CAM 1000 |
AF測距点数 | 51点 (クロスタイプ 15点) | 39点 (クロスタイプ 9点) | 11点 (クロスタイプ 1点) |
AF輝度検出範囲 | -2.0 ~ 19.0 | -1.0 ~ 19.0 | -1.0 ~ 19.0 |
AFエリア | シングルポイントAF ダイナミックAF(9点、21点、51点) 3D-トラッキング オートエリアAF | シングルポイントAF ダイナミックAF(9点、21点、39点) オートエリアAF 3D-トラッキング | シングルポイントAF ダイナミックAF オートエリアAF 3D-トラッキング(11点) |
AFモード | オートフォーカス(AF) シングルAFサーボ(AF-S) コンティニュアスAFサーボ(AF-C) AFサーボモード自動切り換え(AF-A) マニュアルフォーカス(M) | ・ オートフォーカス(AF): シングルAFサーボ(AF-S) コンティニュアスAFサーボ(AF-C) AFサーボモード自動切り換え(AF-A)を選択可能 被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行 ・ マニュアルフォーカス(MF): フォーカスエイド可能 | ・オートフォーカス(AF): シングルAFサーボ(AF-S) コンティニュアスAFサーボ(AF-C) AFサーボモード自動切り換え(AF-A)を選択可能 被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行 ・マニュアルフォーカス(MF): フォーカスエイド可能 |
AFその他機能 | AF微調節可能 | – | – |
測光方式 | 2016分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式 | 2016分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式 | 420分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式 |
測光モード | マルチパターン測光 中央部重点測光: φ8mm φ6mm φ10mm φ13mm スポット測光: 約φ3.5mm相当 フォーカスポイントに連動して測光位置可動 | ・ マルチパターン測光: 3D-RGBマルチパターン測光II(G、E、またはDタイプレンズ使用時) RGBマルチパターン測光II(その他のCPUレンズ使用時) ・ 中央部重点測光: φ8mm相当を測 | ・マルチパターン測光: 3D-RGBマルチパターン測光Ⅱ(G、E、またはDタイプレンズ使用時) RGBマルチパターン測光Ⅱ(その他のCPUレンズ使用時) ・中央部重点測光: φ8mm相当を測光(中央部 |
測光範囲 | マルチパターン測光 中央部重点測光: 0~20 EV スポット測光: 2~20 EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃) | ・ マルチパターン測光 中央部重点測光:0~20EV ・ スポット測光: 2~20EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃) | ・マルチパターン測光 中央部重点測光: 0~20 EV ・スポット測光: 2~20 EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃) |
露出補正 | P、S、A、Mモード時に設定可能、範囲:±5段、補正ステップ:1/3、1/2ステップに変更可能 | P、S、A、M モード時に設定可能 範囲: ±5段 補正ステップ: 1/3、1/2ステップに変更可能 | P、S、A、Mモード時に設定可能 範囲: ±5段 補正ステップ: 1/3ステップ |
ファインダー形式 | ペンタプリズム | ペンタミラー | ペンタミラー |
ファインダー視野率(上下/左右) | 100 x 100 | 95 x 95 | 95 x 95 |
ファインダー倍率 (35mm換算) | 0.94 (0.63) | 0.82 (0.55) | 0.85 (0.57) |
EVF | – | – | – |
防塵/防滴 | ○ | – | – |
バリアングル | – | ○ | – |
クロップモード | x1.3 | – | – |
Wi-Fi | – | ○ | – |
サイズ(幅x高さx奥行き) | 136 x 107 x 76 | 125 x 98 x 76 | 124 x 98 x 76 |
重さ | 675 g | 480 g | 410 g |
それでは1個ずつ見て行きましょう。
ボディ外装
マグネシウム合金を使っているのはD7100だけですね。金属のほうが高級感があるかもしれませんが、僕はプラでもそんなに気になりません。
画像処理エンジン
D7100はEXPEED3、に対してD5300、D3300は最新のEXPEED4です。発売時期などの関係でけっこうこういった「下克上」が発生するのがおもしろいですね。この画像処理エンジンの違いによって高感度性能などが違ってきます。
画素数
画素数はそれぞれ
- D7100ー2471万画素
- D5300ー2478万画素
- D3300ー2478万画素
となっています。ここでも若干ではありますが、後発の2機種のほうが画素数が多いという結果になっていますね。
ただ、フラッグシップ機のD4sは1661万画素数と、画素数の高さが必ずしも写真の善し悪しに関わるとは限りません。僕自信もそんなに写真を大きく引き伸ばすことは少ないし、あんまり画素数が多いとファイルサイズがどんどん大きくなるのでそんなに必要ないかなあと思っています。
映像素子、画素ピッチ、ローパスレス
映像素子がなにか、ざっくり解説するとデカいほうが画質のよい写真がとれるみたいです。
参考:デジカメの選び方 | 画質でカメラを選ぶなら撮像素子(CMOS/CCD)の大きさを見る – デジカメの教科書
そんでおもしろいのは、現行のNikonのAPS-C機のセンサーサイズって全部大きさが同じなのですよね。おまけにノイズの乗り方を左右する画素ピッチ、解像間に影響するローパスレスの有無もいっしょ。
D5300とD3300は同じ最新のセンサーを搭載しているみたいなので幾ばくかは違いがあるかもしれませんが、基本的には各3機種が出す絵はそこまで遜色ないものと思われます。
ISO感度
画像処理エンジンの違いによってISO常用感度が違います。これも後発の2機種が常用12800とかなり暗い場所に強いようですね。
連写性能、連続撮影コマ数
連写性能はD7100が1秒間に最大7コマと他の2機種を上回っていますね。動きの早い被写体をバシバシ連写するのにはD7100がよさそうです。
シャッタースピード
シャッタースピードもD7100だけが1/8000までのスピードで撮影することができます。晴天の日に明るいレンズをつけると、光量が多すぎて1/4000だと撮れないといった場面もよくありますね。
モニタサイズ
モニタサイズもD7100が一番大きく高解像度です。撮った写真をチェックるするときのモニタは大きければ大きいほどいいですね。
AFセンサー、AF測距点数
AFセンサーはD7100がアドバンストマルチCAM3500DXを採用しています。これはD4に採用されている優秀なAFセンサーをDXフォーマットに最適化してもってきたものです。
測距点も
- D7100ー51点
- D5300ー39点
- D3300ー11点
と、速写性能とあわせ、D7100が動体にもかなり強いボディだと言えますね。
測光方式
測光方式はD7100とD5300が同じものを使用しています。
ファインダー形式、視野率、倍率
ファインダーの見え方はD5300とD3300が同じ。D7100が視野率100です。これ比べてみるとけっこうびっくりするぐらい違うんですよね。よく見えるファインダーは幸せになります。
防塵・防滴
防塵・防滴仕様になっているのはD7100だけです。写真を撮りに行くとけっこうハードに使う場面も多いのでこの仕様は嬉しいですよね。ただ、DXフォーマットのレンズで防塵・防滴仕様になっているのはそんなに多くない気がします。
バリアングル
液晶画面を自由に動かすことのできるバリアングルモニタはD5000シリーズの代名詞ですね。僕の使っているD5100もそうなんですが、やっぱりバリアングルモニタは便利です。
Wi-Fi、GPS
D5300で初めて内蔵されたWi-Fi、GPS機能。スマホを意識しての仕様ですが、やはりあると便利ですよね。特にGPSがあればApertureで見た時撮った場所にピンが立つので眺めてても楽しいです。
サイズ、重さ
これはD3300が一番小型で最軽量ですね。なんだかんだでデカい一眼レフを持ち歩くのって億劫なので小さくて軽いことはいいことです。
まとめ
各機種値段が違う分、いろんなところで機能が違っていて一長一短ですね。
動体に強いD7100、GPS、Wi-Fiを搭載したD5300、最小最軽量最安値にも関わらず最新機ならではのハイスペックD3300と非常に迷うところです。
自分の撮りたい被写体と予算に応じて選択するのがいいとは思いますが、今僕がAPS-C機を選ぶなら絶対D5300だなーと思います。
Wi-Fiはともかく、GPS機能はかなり欲しい機能なんですよね。撮った場所をきちんと残せるのってかなり楽しいです。
また、レンズキットで買うかどうかという選択肢もありますね。
僕はキットレンズよりも単焦点レンズのほうが写真撮るのが楽しいと思うのですが、最近発売された18-55mmはコスパがめちゃくちゃいいみたいですね。追い銭5000円程度でそれなりのズームレンズが1本あるなら、それはそれでありだなあと思っています。
しかし、カメラボディの進歩は日進月歩、次々と新しい機種が出てきますねー。