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カメラを買っていつか撮りたいもののひとつに星があります。満点の星空をうまく写真にできるというのはほんとに楽しいもの。
とはいえ、星の撮影ってなんだか小難しいイメージがあるのも事実ですよね。ただ、思っているよりは星の撮影って簡単なんです。
まずはとにかく撮ってみる!今日は初心者でもてっとり早く星を撮影する方法を書いてみますね。
今回はこれまで星を撮影したことのない人向けに、ほんとてっとり早く撮る方法なので、だいぶハショッてます。が、まあとりあえず撮ってみましょう!家で星の撮り方を勉強してるヒマがあったら、少ない知識でも実践したほうがはるかに身になります!!
場所はどこがいいの?時間帯は?
星を撮るには、空一面が星で覆われているような真っ暗な場所で撮るのが一番いいです。なので、街明かりの影響が少なかったり、月の満ち欠けが新月に近かったりしたほうがいいんですが、まあ、あれですよ。そんなんでタイミング見計らっていたらいつまでたっても撮りにいかないです。
ということで!今夜!てっとり早くそのへんで撮りましょうwww
とはいえ、田舎者の僕が住んでいる島根と、都会の街明かりが煌々としているところでは星の見え方がちょっと違うかもしれません。できたら田舎のほうまで足を伸ばしてみましょう。
こちらの光害マップでお近くの星がどれくらいよく見えるか確認してみましょう。満月の時は星が見えにくく、新月に向かうにしたがって空が暗くなるので撮影には向いているのですが、まあ満月だろうといけますヘーキヘーキ。肉眼で星が見えてれば何かしら写ります!今夜行きましょう!
必要なもの
こちらも揃えだしたらキリがないのでとりあえず2つだけ!
シャッタースピードを調整できるカメラ
星の撮影ではたくさん光を取り込むために、数秒間シャッターを開ける必要があります。ということでシャッタースピードを調節できるカメラが必要。どんなカメラがシャッタースピードを調節できるタイプなの?と疑問になりますね。
一眼レフカメラ、ミラーレスカメラであればほとんどはシャッタースピードを調節できると思います。コンパクトデジタルカメラでは、高級コンデジと呼ばれるようなちょっと高いものだといけますが、シャッタースピード調節できないものが多いかもしれません。
説明書をみてバルブ撮影機能やシャッタースピードが30秒あるようなものを選びましょう。
三脚
夜景を手持ちで撮ってブレまくった経験はありませんか?星はもっと暗いのできちんと固定して撮りましょう。
三脚でも安いのけっこうありますし、エントリーモデルの一眼レフやミラーレス、コンデジならそこまで大げさなものでなくても撮れると思います。とはいえ、のちのち不満が出てくるのも三脚のお約束のひとつなので、そのへんはお財布と相談してみてください。
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僕が一番初めにかった三脚はコチラ。フルサイズに移行するまではエントリーモデルのD5100でバシバシ星を撮っていました。
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撮影の手順
僕が持っているのは一眼レフカメラなので、それで説明をしてみたいと思います。ミラーレスやコンデジにも似たような機能があると思いますので、こちらも説明書を見ながら。
ちょっと難しそうに見えますが、ここだけやっちゃえば後は簡単なので、ヘーキヘーキ。
カメラの事前の設定
カメラのモードはM(マニュアル)に
カメラの撮影モードを設定するとこにM・A・S・Pなんてアルファベットがあると思います。その中のM(マニュアル)モードを選択。
このMモードなんですが、カメラの設定を自分自身で行うことができます。と言うとなんか難しそうですが、とりあえずどういう設定をするかまで説明したいと思いますので、まずは書いてあるとおりやってみましょう。
長秒時ノイズ低減をOFFに
カメラのメニューから「長秒ノイズ低減」を選択しOFFにしておきます。
長い時間シャッターを開けているとノイズが乗ることがあるんですが、撮影後にそのノイズを除去するためしばらく撮影ができなくなります。今回の方法ではほとんどノイズ乗らないと思うので切っておきましょう。
くわしくはコチラ。
バルブ撮影や長時間露光のあとに書き込みが遅い!?長時間ノイズ軽減の機能がONになってるかも! – ログカメラ
高感度ノイズ低減はONにしておく
似たような機能に高感度ノイズ低減というのがあります。これは今回ONにしておきましょう。低減度合いを選べるカメラもあります。とりあえず普通(NORM)で行きましょうか。
オートフォーカスもマニュアルに・手振れ補正はきっておく
星はかなり光が弱いのでオートフォーカスは効きません。後述するピント合わせでは多少使う場合がありますが、その後オートフォーカスをオンにしたままだと、レンズが動いてまたピントが外れてしまいます。オートフォーカスはマニュアルにしておきましょう。
手振れ補正ができるカメラやレンズがあります。これ、手持ちで撮る時は非常に便利ですが、三脚につけて撮影する場合、誤作動をおこし写真がブレてしまうことがあります。
これも忘れずに切っときましょう。
構図を決める
構図を決めるなんて偉そうなこと書いてますが、あれです、上に向けるだけです。まずはとにかく星だけ撮ってみましょう。他にもいろいろ入れたいかもしれませんが、そのへんは慣れてからでも大丈夫。
ひとつだけ気を付けるなら、月や街明かりのほうは狙わないのが無難です。さっきも言ったとおり、わりとあいつらは明るいので星の光がかき消されます。目でみても暗いところを狙いましょう。
あと、何をあたりまえのことをと思うかもしれませんが、星って思っているより上を見上げたとこにあるんです。なので、三脚を使うさい、いつもよりカメラを上向きにしないといけないことがあります。
んで、そうするとここが干渉して、思った空の位置に向けられないことがあります。
そういうときはいつもと逆にカメラをセッティングしてやると
こんな風に、三脚に干渉させず上を向けることができます。
自由雲台なら、こんなふうにミゾが掘ってあるので空を狙うのにも楽チンです。実際星を撮る人は自由雲台使っていることが多いですね。
ちなみに、わかりやすいよう真上を向けてますが、星が写っていればいいので、ここまでしなくても大丈夫。あまり傾けすぎるとバランスが悪くなり、転倒の恐れもあるので注意してくださいね。
ピントを合わせよう
星のピント合わせって、ほんとにバシーーってやろうと思うと結構難しいんです。とはいえ、今日はてっとり早くがテーマなので、それなりにきちんと合わせられて、それでいて手っ取り早い方法をご紹介。
遠くの月や街明かりにオートフォーカスで合わせる
さっき月や街明かりを避けて構図作れっていったばかりで申し訳ないですが、ピント合わせはこいつらを使いましょう。
繰り返しになりますが、月や街明かりは結構明るいのできちんとオートフォーカスが効きます。んで、星のピントってある程度遠くの物に合わせておくと支障が無いくらいには合うもんです。
ピントを合わせたら、狙いたい所に構図を合わせ直し、せっかく合わせたピントがズレないようにオートフォーカスを切っておきましょう。
レンズの無限遠に合わせる
場所によっては月や街明かりが無いような場所もあります。そんな時はレンズを無限遠に合わせます。
多くのレンズには、こんな風にピントの距離が書いてあるものがあります。そんなかの「∞」っていうのが無限遠というマークです。この無限遠っていうのはめっちゃ遠くにピントが合っているということなんですね。なので星を撮る時はピントは無限遠にあっています。
実際にはびっみょーにピントが合わないんですが、今日はまあ細かい所は気にせずにとにかく撮ってみましょう。細かいこと気にしだすと、めんどくさくなりますから。
レンズをマニュアルフォーカスにしておいて、ピントリングを無限遠のマークに合わせましょう。
気合で合わせる
月や街明かりがない上に、レンズの中には(キットレンズなど)この距離の目盛がないものもあります。そんなときは、もう気合です。
ISO感度をめっちゃ上げておいて、星にピントが合うまで微調整しましょう。なんとかなります。
きっちり合わせたいなら
もっときっちりやりたい!って人はこちらに詳しくのせてますのでぜひ参照してみてください。ちゃんと星を撮ろうと思うと、やっぱりピント合わせは大事です。このへんはあなたがめんどくさくない範囲で。
初心者でも大丈夫!星にピントを合わせる4つの方法! – ログカメラ
撮影時の設定
さて、うまいことピントがあったら星が写るように、撮影の設定をします。レンズのf値が小さいほうが撮りやすいのは撮りやすいんですが、キットレンズの多くはf3.5のものが多いと思うのでそれで説明してみます。
f3.5 シャッタースピード30秒 ISO800〜6400
星の明かりはか細いので、とにかく明るく撮れる設定にしましょう。
レンズは開放。キットレンズならf3.5が開放ですね。シャッタースピードは多くのカメラが30秒まで設定できると思います。
ISO感度はけっこう悩みどころなんですが、空の明るさ次第でいろいろ変えてみましょう。とはいえ、800を越えたあたりからけっこうノイズが出てくるのできちんと明るく撮れるけども、いい感じでISO低めで撮れるように。
あとはシャッターを押すだけ!
というわけで、あとはシャッターを押すだけです!はい!ポン!!
どうです?めっちゃ撮れてません??
この写真、実は僕が生まれて初めて撮った星の写真です。久しぶりにHDDの中からこれを掘りかえしてみましたが、まあひどいひどいw
ノイズは乗りまくってるし、構図は適当だし、ホワイトバランスは適当だしwwww
けどね、今日いちばん伝えたかったのがここなのでちょっと聞いてほしいんですが、僕ね、この時めちゃくちゃ感動したんです。
ある程度暗い場所で星はたくさん見える場所でしたが、それ以上に肉眼では見えないような星々がカメラの液晶モニターに写しだされた時にはおもわず声が出ました。いつも何気なく見ている空には、ほんとはこんなにたくさんの星が輝いているのか、カメラってこんなにすごいのか。
なんも知識も無く、ほんとテキトーに三脚に載せてとっただけで、こんなに感動できるのかと思いました。
そうなんです、そこなんです。
カメラの知識って、すごく小難しくて敷居が高いのもよくわかります。けれど、とにかくてっとり早く撮ってみること。そして、今まで見たことの無いような世界を実際に自分の手で切り取れることに感動すること。これが一番大事だと、僕は思います。
はじめから高いハードルを設けてしまうと、高いばっかりでそれを超える努力なんてしたくなります。めんどくさい。
とにかく自分のとった写真に1回1回、感動しましょう。自分が見たことのないものが撮れることを楽しみましょう。その感動体験、成功体験がきっと次に繋がります。こないだはここまで撮れたから、次はもっとピントをきちんとあわせてみよう、ノイズが出ないように工夫してみよう、星が流れないようにするにはどうしたらいいんだろう??
楽しかった思い出があるから、次ちょっとめんどくさいことにも挑戦できるようになります。そして、星の撮影ってやってみると絶対感動できます。いつかはきっと素晴らしい星の写真が撮れるようになります。大事なのは機材や技術や知識じゃない、あなたが楽しいと思うその気持ち。
今回紹介した方法は星の撮影の基本のキすらやっていません。だけど、いいんです。まずはとにかくてっとり早く撮ってみましょう。
家でする何時間もの勉強よりも、星の下で30秒間シャッターを切るほうが何倍も得られるものが多いはずです。
まとめ
さていかがだったでしょうか?
さっきもいいましたが今回の撮影方法は基本のキのことすらやってませんので何度か撮っていると、きっといろんな粗が見えてくるはずです。
機会を設けて、もっとキレイに星が撮れる方法も解説できたらいいなと思っています。とはいえ、まずはとにかく撮ってみましょう。そこから、足りない知識、技術、機材を少しづつ増やしていけばいいのです。
星の世界は奥が深いですが、きっとあなたにもいつか美しい天の川や満点の星空の写真を撮れる日が来ますよん(๑´ڡ`๑)
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