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【簡単3ステップ!】てっとり早くかっこいいシルエット写真を撮影する方法!!

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シルエットアイキャッチ

切り絵のようなシルエット写真。とてもドラマチックで幻想的な雰囲気に仕上げることができます。

今日はそんなシルエット写真をてっとり早くかっこよく撮影するための方法を3ステップで解説していきます。

STEP.1
逆光を捉える

奥が明るく手前のものとの明暗差が大きいとシルエット写真になります。

逆光を見つけて撮影しましょう。

STEP.2
露出補正はマイナスで調整してみる

シルエットにしたい部分が黒く潰れるまで露出補正はマイナスに調整します。

STEP.3
人や動物を入れるとよりドラマチックに

ウユニ塩湖

人や動物などを入れるとてっとり早くいい感じになります。

 

完成!
 



シルエットを撮影するための3ステップ

それでは具体的に3つのSTEPを見ていきましょう!

STEP.1 逆光を捉える

シルエット写真を撮るには明暗差が大きいタイミングを狙いましょう!

Summarit 50mm/f1.5 シルエット

記念撮影をしたとき、逆光で人物が黒くなってしまったことってありませんか?よくある失敗写真なんですが、これってよく見たらシルエット写真になっていますよね?

そう、シルエット写真というのは明暗差が大きくカメラが写せる範囲を越えてしまった時に奥が明るく手前が暗く潰れてしまったときに撮れるんです。

MEMO

カメラが写せる明るさの範囲のことをダイナミックレンジといいます。




カメラのダイナミックレンジとは?

なので、てっとり早くシルエット写真を撮影するためには逆光のシチュエーションを探すところから始めます。

マジックアワーの時間帯

白鳥

一番簡単なのは日の出や日没時のマジックアワーの時間帯に太陽をバックに被写体を狙う方法です。太陽はとても強い光源なので、手前に被写体があると非常に強い明暗差を生みます。

さらにマジックアワーの時間帯は太陽を真正面に捉えることができます。日中だと太陽が頭上にあるため、うまく被写体と絡めづらくなってしまいます。

注意

ファインダーで直接太陽を除くと目を痛める危険性があるので注意。ミラーレスカメラのEVFや背面の液晶モニターで確認しましょう。




どんなものでもキレイに写る魔法の時間!マジックアワーを逃さず撮影しよう!!

室内から外を撮る

千畳閣 イチョウ シルエット

普段見ているとあまり気づきませんが、室内というのは思ったよりも暗く外との明暗差はけっこうあるものです。

室内に前景を入れて外を撮影することでシルエットにすることもできます。

ライトアップを利用する

安国寺のドウダンツツジ

夜間、ライトアップされていると明暗差が生まれやすいですね。こういったシチュエーションでもシルエットを狙うことができます。

STEP.2 露出補正はマイナスで調整してみる

露出補正ボタン

シルエット写真を撮るときは露出補正を少しマイナスにしてやるといい感じに撮れるようになります。

露出補正をしてない場合

露出補正なし

カメラというのはいい感じに明るくなるようになるよう、明るさを調整してくれます。例えばこのダンボーの写真、しっかりダンボーの姿が明るく写っていますね。

ダンボーをちゃんとを写すためにはこれが正解なんですが、今日はシルエット写真が撮りたいのでカメラと意思疎通がちょっとうまくいっていません。

露出補正をマイナスにする

露出補正マイナス1.3EV

そんなときは露出補正を使って自分の意図した明るさに調整することができます。マイナスにするとその分だけ暗めに写ります。

今回は露出補正を「−1.3EV」に設定。そうすることで手前が暗くなりシルエットが出てきましたね。

カメラの設定やピントの位置などで変わってきますが、シルエットを狙いたい場合は露出補正をマイナスにしてみるとうまくいくことが多いです。液晶モニターを見ながら調整してみましょう。




露出補正とは?使いこなして明るさを操ろう!!

STEP.3 人や動物を入れるとよりドラマチックに

水族館

シルエット写真は手前の被写体が黒く塗りつぶされるという非常にシンプルな構図になります。一方で、見えないからこそ想像力がかきたてられる撮影方法ともいえます。

手前に配置する被写体は人や動物などを入れるとよりドラマチックになり、見ている人にいろんな物語を連想させることができるのです。

土谷棚田

ぽつんと人を入れることでまるで切り絵の絵本のような世界感になります。

ウユニ塩湖

シルエットで余計な情報がないからこそ、そこに物語を感じてしまいます。これがシルエットでなければまた少し違った印象を受けるはずです。

紅葉

スナップでは肖像権が気になるところですが、シルエット写真では真っ黒に塗りつぶしてしまうので比較的に撮影しやすいのもメリットです。



もう一手間加えてもっといい感じにしてみる!

ここからはもう一手間加えて、シルエット写真をもっといい感じにする方法を見ていきましょう。

Lightroomでコントラストを調整する

Lightroom Catalog 2 2 v10 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic 現像

明暗差がはっきりしているのがシルエット写真の特徴でした。現像でさらにその明暗差をはっきりとさせていきましょう。

スクリーンショット 2021 09 19 22 08

Lightroomのでコントラストの値を+78。これでかなりくっきりしてきますが、さらにシャドウや黒レベルを下げることでシルエットの部分を黒く塗りつぶしていきます。

明瞭度やかすみの除去なども使うとさらに強調されます。

Lightroom Catalog 2 2 v10 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic 現像

くらいところはしっかり黒く、切り絵のようなシルエットになりました。

ホワイトバランスや彩度で色を調整

スクリーンショット 2021 09 19 22 12

切り絵の絵本のように仕上げるために色も調整していきましょう。ホワイトバランスや彩度を使うことでマジックアワーの暖かい雰囲気を出していきます。

色の出方を見ながら、露光量やハイライトも微調整します。

Lightroom Catalog 2 2 v10 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic 現像

円形フィルターで周辺の光量を少し落とす

Lightroom Catalog 2 2 v10 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic 現像

スクリーンショット 2021 09 19 22 17

円形フィルターを使って少し周辺の光量を落とすことで視線が中央に集まり、いい感じの雰囲気になります。

まとめ

シルエット写真をてっとり早く撮影する方法のご紹介でした。夕方などはシルエットが撮りやすい時間帯ですのでいろいろとチャレンジしてみてください。

非常に簡単ですが、それっぽい写真が撮れるのでおすすめです。