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写真を撮っている時、思った通りの明るさにならなかったことありませんか?逆光で撮影して真っ暗に撮れちゃったり、クロネコを撮ろうとして明るくなりすぎてしまったり。
最近のカメラは非常に性能がいいのでなんも考えなくてもキレイに撮ってくれるんですが、それでも時に意図しない明るさの写真になってしまうことがあります。 そんな時に使うのが露出補正。
今日は露出補正を勉強して自分のイメージ通りの明るさにできるようになりましょう。
露出補正とは
露出補正とは、その名の通り露出の補正をすることです。
カメラにこのような「+/−」のダイアルや+ーに数字が振ってあるダイアルがあると思います。これが露出補正ダイアルです。これを動かすことで露出を補正するんですね。 露出についてはこちらで詳しく説明してるのでご覧になってみてください。
[blogcard url=”https://logcamera.com/roshutu/″]
露出ってなに?ってかたもいると思うので、今日は「写真の明るさ」くらいで覚えておきましょう。
写真の明るさはカメラが決めてくれる
普段はオートで撮ってる方が多いと思うのですが、写真の明るさ(露出)もカメラが被写体の明るさを測って決めてくれています。 カメラの中にある測光センサーが画面内のいろんな部分の明るさを測って「一番良さそうな明るさ」になるようにしてくれるのです。
カメラ任せなので意図しない明るさになることも
センサーが明るさを測ってくれるとこちらは何もしなくてよくて非常に便利です。しかし、一方でカメラ任せになってしまうと自分の意図とカメラが測る明るさが一致しないことがあったりします。
例えばこの写真。逆光で黒く潰れてしまっていますね。ほんとなら手前を明るくしたかったのですが、カメラは奥が白飛びしてしまうといけないから全体的に暗くしてしまってるのです。
このクロネコの写真は逆にカメラが明るくしようとしてしまい、シャッタースピードが長くなったことでブレてしまいました。黒猫撮るときよくあります(笑)
全体的にも、もうちょっと暗くてもいいかなという状況ですね。
このようにカメラ任せだと、シチュエーションによってこちらが意図しない明るさになることがあります。
明るさを調整するのが露出補正
自分の思い通りの明るさにするために、撮り手である自分がカメラに教えてあげる必要があります。「もう少し明るくしてね」「もっと暗いほうがいいな」これをやるのが露出補正です。
具体的は先ほど紹介した「露出補正ダイヤル」を 明るくしたければ+に 暗くしたければ−に 動かしてやればいいのです。
この露出補正の時に「+1EV」などとカメラに表示されたりします。 EVというのは「Exposure value」の短縮で直訳すると露出値。 「段」とも呼ばれることがあります。「+1EV」というのは「1段明るく」 詳しくはこちらもご覧になってみてください。
[blogcard url=”https://logcamera.com/dan/″]
露出補正することでイメージ通りの雰囲気に
同じシチュエーションを切り取っても、明るさが違うだけで受け取る印象というのは全く変わってきます。
ふんわりとした雰囲気に撮りたい、ちょっとクールでカッコよく撮りたいなど、自分のイメージがあればそれに合った露出補正をしてみるといいでしょう。
露出補正をプラスに
↓
露出補正をプラスにすることで明るくなります。
光がキレイに差し込んでいるところは白飛びするくらいまで明るくしてみてもおもしろです。
↓
明るさが違うだけで印象が変わってきますね。
露出補正をマイナスに
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露出補正をマイナスにすると暗くなります。暗くなると重い雰囲気になったり重厚感が増してくるのでそういう表現をしたいときに。シルエットを狙うときにも有効ですね。
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暗くすることで余計な情報が少なくなり、自分がフォーカスしたいものに目を向けることができます。
ソフトで現像することを考えて露出補正する
jpgで撮影する場合は液晶画面を見て自分の思い通りのイメージになっているか確認しながらになります。
ヒストグラムを見ながら撮影しておくと、家に帰って確認してみたら失敗してたみたいなことを防ぐことができます。
[blogcard url=”https://logcamera.com/histogram/″]
rawで撮影している方は、現像時のことまで考えて露出補正しておくと柔軟に対応することができます。
現像ソフトを使う場合は後処理を考える
パッと見、ちょっと暗かったり明るかったりする場合でもrawにはたくさんのデータが残っているので、後で補正が可能です。
逆にいえば、撮影時には後から補正することまで考えで撮っておくことが大事になってきます。
[blogcard url=”https://logcamera.com/raw-jpg/″]
白飛び・黒つぶれがないよう撮影する
ヒストグラムを見たときに明暗、どちらかにはりついてしまっているようなデータがあります。
- 明るすぎる場合を白飛び
- 暗すぎる場合を黒つぶれ
と呼ぶのですが、こうなってしまった場合、そこから補正できるほどのデータが残ってない場合がほとんどです。無理矢理に補正できたとしてもノイズが出たり階調が飛んだりといいことがありません。
とにかく、撮影時には白飛び・黒つぶれしてないか確認しておくことが大切になります。 例えばちょっと暗いかな、なんでシチュエーションでもハイライトが白飛びしている場合は多少暗いほうのデータが黒つぶれしてなければそこを持ち上げたほうがうまくいく場合がおおいです。
[blogcard url=”https://logcamera.com/sirotobi/″]
[blogcard url=”https://logcamera.com/kurotubure/″]
白飛び・黒つぶれが絶対悪いわけではない
データが残っていると現像はやりやすくなります。
しかし、白飛び・黒つぶれがなんでもかんでも悪いかというとそうではありません。表現として明るく白を飛ばしたり、ローキーな雰囲気を出すために黒く潰すことはぜんぜんありですよね。
結局は自分がイメージしている最終的なアウトプットがどんなものか、そして、それに向けた現像のための撮影をしておくといいでしょう。
まとめ
明るさが変わるだけで写真の印象というのは一変します。
露出補正を使いこなしていろんな写真の表現にチャレンジしてみてくださいね。