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スマホから写真を撮りだして、そろそろいいカメラにステップアップしたい人の多くが「背景がボケた写真が撮りたい」と思っているのではないでしょうか。
最近ではスマホでもポートレートモードなどが搭載されているので、それっぽく背景をボカすことができるのですが、やはりまだまだ不自然な感じがするのは否めません。
そんなボケのある写真なんですが一眼カメラを使うとすごく簡単に撮影できます。
今日は初心者でも簡単に背景をボケさせるための5つのコツを紹介します。
たくさんボカすための5つコツ
それでは、たくさんボカすため5つのコツをチェックしていきましょう。
1.センサーの大きなカメラをつかう
いちばん大切なのがセンサーサイズの大きさです。 ボケる、と聞いてパッと思い浮かぶのは一眼カメラだと思うのですが、スマホとカメラの1番の違いはこのセンサーの大きさなんですね。
一眼カメラのセンサーのサイズはスマホの何倍もあります。
いろんな方法でもボカすことができますが、いろいろと制限が出てきます。 どんな場面でもボカしやすいというのが大きいセンサーを使うメリットの一つです。
スマホなんかでは作るのが難しいボケも一眼カメラなら簡単に作ることができるのです。
センサーのサイズにはいろいろありますが、ボケが大きくなる順に並べるとこんな感じです。
中判>フルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズ
ちなみに、センサーが大きければ値段も高くなります。
2.f値の小さなレンズをつかう
レンズには絞りというものがついています。この 絞りの開き方で取り込まれる光の量が変わってきますが、それを数値化したものがf値です。
レンズにはそれぞれ最小・最大f値が決まっており、最小f値が小さいレンズがボケやすくなっています。
単焦点レンズはよくボケるといいますが、単焦点レンズはズームレンズに比べf値の小さい、明るいレンズが多いからなのです。
f1.4〜f2.8くらいのレンズを使うと思ったとおりにしっかりボケた写真を撮影することができます。
単焦点レンズとは 絞り3.焦点距離の長いレンズをつかう
レンズにはそれぞれ焦点距離というものが決まっています。
例えば「AF-S NIKKOR 24mm 1.4G ED」と、名前の中に書いてあります。 カメラのセンサーサイズによって違ってきますが、焦点距離が短かいほど広角、長いほど望遠となります。
この焦点距離が長ければ長いほど、背景がボケやすくなっていきます。
4.被写体と背景をできるだけ離す
被写体と背景をできるだけ離すことで、より大きなボケが得られます。
ボケというのは、つまりピントが合ってない部分なんです。なので、被写体と背景が離れれば、背景にピントが合わない度合が大きくなるのです。 例えば手のひらを目の前に置いた時に背景が遠ければ遠いほどピントがあわずボヤッとしますよね?それと同じことがカメラにも言えるわけです。
5.被写体にできるだけ近づく
マクロレンズってすごくボケた写真が撮れる、というイメージありませんか?これはマクロレンズが被写体にものすごく近寄れるレンズだからなんです。
被写体に近づけば近づくほど背景はたくさんボケていきます。
レンズにはそれぞれ最短撮影距離というのが決まっており、これが短いほうが被写体に近い位置で撮影できるのでボケた写真も撮りやすくなります。
マクロレンズ以外でもハーフマクロ、クォーターマクロなどと呼ばれるレンズは最短撮影距離が短めなので、近よってボケた写真を撮ることができます。
最短撮影距離とはなぜボケるといい雰囲気の写真になるのか?
さて、ではここではなんでボケるといい雰囲気の写真になるのか?ということを考えてみます。
あなたが見せたいものにフォーカスできる
写真というのはあなたが「何を見せたいのか?」ということが大事になります。
目で見ていると自分の見たいものに意識が集中しています。しかし、カメラというのは良くも悪くも、そのとおりに写すもの。なので、写真にしてみると「実際、何が見せたかったのか?」が分かりづらくなるものなのです。
ボケた写真、というのは被写体にはピントが合い、背景などそれ以外の部分がボケていますよね。 つまり、あなたが見つめていたもの写したいと思っているものがよく分かるようになるわけです。
ボカすことで視線を誘導することができる
すばらしい写真の定義はなかなか難しいものですが、人は興味がある写真は長く視線をとどめあちこちを見ることが知られています。
逆に言えば、視線を誘導される写真というのは、長く視線をとどめ、あちこちに目を向ける効果があるのです。
前ボケからなだらかにピントが合っていき、そしてゆっくりとアウトフォーカスしていくといくボケた写真というのは特に遠近の視線誘導に一役買ってくれます。
なぜ構図の中に視線誘導は必要か?視線誘導の重要性について考えてみた柔らかくな雰囲気を演出できる
レンズというのはf5.6あたりからしっかりと解像するような仕組みになっています。
逆に開放付近というのはカリカリに解像せず、ちょっとゆるい描写となります。 もちろんボケてピントが合ってない部分もフワッとした雰囲気ですよね。 なので、全体的にやわらかい雰囲気を作ることができます。
最近のレンズは開放からしっかり解像するものも多いですが、その分ボケの描写もよくなっているのでやはり柔らかい雰囲気に仕上げることができます。
なんだかいい気分、なのでもうそれだけでも撮る理由になる
長々とそれっぽい理屈をこねてきましたけど、結局あれじゃないですか?なんかボケてるとやっぱり撮ってて気持ちがいいわけです。
写真撮るのにこういう感覚って大事だと思ってて、なんかいいと感じたらしのごの言わずに撮ったらいいのです。 もう、ガンガン撮りましょう。
ボケの種類
一言でボケと言っても、レンズによって様々なクセがあります。 いろんな種類のボケを覚えておいてうまく使いこなしてみましょう。
背景ボケ
一般的にボケと呼んでるのがこの背景ボケ。 言葉どおり背景がボケている様子を指します。
レンズには被写界深度(ひしゃかいしんど)というピントがあう範囲があります。ここから外れていくとピントが合わずちょっとずつボケていってしまうんですね。
これを利用したのが背景ボケや前ボケです。
前ボケ
背景に対して、被写体の前の物がボケているものを前ボケといいます。
この前ボケ、焦点距離の長いレンズの方が作りやすいです。 前ボケと同時に背景もボケるので被写体を中心に周りをボケでつつまれるような表現ができソフトでふんわりした雰囲気を作りやすいボケです。
レンズの仕組み上、前ボケがキレイなものは背景ボケがそんなにキレイでなかったりします(逆もしかり)
丸ボケ
背景の中に電球や照明などの光源がある場合、それらがボケて丸い形になります。 きれいな丸の形になると写真の中で良いアクセントになるので、光源を見つけたら狙ってみるといいでしょう。
この丸ボケ、実は絞りの形によって描写が変わります。 絞り羽根が多いほど、絞りの形は丸くなるのでキレイな丸ボケに。
一方、絞り羽根の少ないレンズは絞りが角ばった形になるので、ボケもカクカクした形になります。 キレイな丸ボケを作りたいときは、絞り羽根が多くキレイな丸になるような絞りのレンズを使うといいでしょう。
グルグルボケ
背景のボケがグルグルと渦巻いてるようなものをグルグルボケと言ったりします。 オールドレンズのような昔のレンズに出やすいこのボケ。
光が滲んでしまうことで出てしまうこの現象は収差と言って本来はあまりよろしくないのですが、なんか雰囲気いいよね と結果オーライ的にみんなに愛されるボケになりました。
二線ボケ
ボケがキレイにボケきらず、1本の線が2本に見えるようなボケ方を二線ボケと呼びます。 森など細かい樹々が密集してるところなど、この二線ボケが発生しやすいです。 これもレンズによって出やすいもの出にくいものあるのですが、ボケがガチャガチャした感じになるのであまり好まれません。
まとめ
とりあえずボケてるだけで、なんだか写真を撮るのが楽しくなります。スマホだとなかなかできないボケの表現。 いろいろと試してみてくださいね。