本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

絶対に勝てる風景写真の撮り方!覚えておきたい6つのコト!!

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

唐松岳

こんにちはsaizouです。突然ですが、みなさん勝ってますか?

ありがたいことに写真を撮りに行くと割と天気に恵まれることが多いのですが、これ特に引きが強いとか持ってる、とかではなくある程度狙って行ってるんですね。

今日は風景写真で大勝利するために僕がいつもどのようなことをしているのか書いてみようと思います。

これさえ読めばあなたも明日から勝ちまくりモテまくりです。



必ず勝てる風景写真の撮り方

1.撮りたいものを決めない

立山とチングルマ

風景で撮りたいものが撮れないのは、あなたがそれを撮りたいと思っているからです。初っ端から禅問答のようですね。

例えば、今度の日曜日、ちょうど紅葉が見頃なのでどこそこの朝焼けが撮りたい。できたら雲海を借景に撮りたい。なんて考えますよね。もうすでにこの瞬間、勝てない。

なぜなら、そんな条件、ちょっと天気がブレてしまえば撮れないからです。

いいですか?風景を自分の予定に合わせようというのがまずおこがましいのです。風景に自分の予定を合わせるのです。わかるでしょうか?

今度の日曜日が休日なら、そのタイミングで撮れそうなあらゆる可能性を探すわけです。そして、撮れそうな場所へ行く。

逆に言えば、撮れそうな可能性がないのなら寝ておけばいいわけです。

これを「予定を立てちゃったし、今年あそこ行けるのはこのタイミングしかないし、行ってみなきゃわからないし…」という感じで無理矢理に出かけてしまうから、思ったような天候やシチュエーションに出会うことができなくなるのです。

2.場所を決めない

備中国分寺 赤米

先ほどの話の続きのようになりますが、撮影ポイントの場所をあらかじめ決めてしまわないのも大事です。

日本は東西に長く、天気とは概ね西から東へと変わっていくものです。あなたがお住まいの場所が天気が悪くても、場所を変えてみるとカラッと晴れてるなんてなのはザラにあります。

僕はタイミングにはよりますが、だいたい片道7時間くらいであれば1日の休みで出かけます。夜に出発すれば朝焼けには間に合うからです。

今、島根に住んでるのですが、片道7時間というと西は九州、東は北陸や中部まで網羅します。西日本はほぼ撮影範囲になりますね。

これだけの選択肢があればどこかしら晴れているし、どこかしらで何かが見頃を迎えているので、いろんな撮影をすることができるようになります。

天気予報は概ね変化していきます。最終決定は前日ぎりぎりまで待つくらいの気持ちでいるといいでしょう。

3.天気を決めない

白ひげ神社

ここまで、どのように晴れている場所へ行くべきか書いてきましたが、いやいや、もう少し考えてみましょう。

晴れて焼けるだけが風景写真でしょうか?曇りには曇りの、雨には雨の自然の美しさがあると思いませんか?

そう、自分の思い通りの天気を撮影しようというのがおこがましいのです。天気のほうに我々が合わせるべきなのてす。

曇りの撮影については以前にも記事にしてるのでこちらも参考にしてみてください。曇りが撮れるようになるとかなり撮影の幅が広がります。

[blogcard url=”https://logcamera.com/kumori/″]

雨が降れば天霧が狙えたり、水たまりを活用してリフレクションなども撮影できます。

あらゆる天気でも撮影できるよう、自分の引き出しを増やしておきましょう。

4.機材に妥協しない

カメラ機材

写真は機材ではない、との意見もあるかと思いますが、残念ながら技術だけではどうにもならない部分があるのもこれまた真実です。

レンズ類は、広角、標準、望遠、マクロ、魚眼などに分けられます。風景という様々なシチュエーションを前にした時、切り取りかたも千差万別。広角では冴えなかったのに、望遠で切り取ると表情が様変わりした、なんてことはよくあることです。

レンズを魚眼にしてみるだけで、見えなかった光景が見えてくるかもしれません。

カメラも、いいカメラになればなるほど、いろんな場面に対応できるようになります。できることが増えれば増えるほど、あなたの勝率も上がっていくわけです。

一瞬のシャッターチャンスを逃さないために、できる準備はしておきましょう。シャッターチャンスは時の偶然が必要になりますが、機材はお金さえあれば揃えられます。お金で解決できることは解決しておきましょう。

そして、機材に妥協しないことの大きなメリットは、自分自身に妥協しなくなることです。

自分が求める機材をしっかり揃えてしまうと「ここまでの機材なのだから、あとの結果は自分の技術次第だ」と思えるようになります。これ、けっこうプレッシャーになるかもしれませんが、そういうプレッシャーを自分にかけることで大きな成長の糧となるはずです。

自分自身が成長することは、勝率をググっと上げてくれます。

5.現像・レタッチをしっかり勉強する

Photoshopの画面

LightroomはもちろんPhotoshopもしっかり勉強しましょう。

「フォトショは難しくてちょっと…」という人も少なくないかもしれませんね。特に強制はしませんが、今あなたは勝ちたいのでここを見ているのですよね?言い訳ばかりしているから勝てるものも勝てないのではないでしょうか。

機材に関してもそうですが、やれることをやれるまでとことんやってないのに言い訳をするのはよくないなと思っています。もちろん趣味なので強制はしませんが、言い訳が多い人に限って愚痴も多いような気がします。

Lightroomでも今はかなりできることが多くなりましたが、やはりPhotoshopまで使えるようにしておくと表現の幅がグッと広がります

表現の幅が広がるということは、自分のイメージ次第で様々な写真を持って帰れる、つまり勝率が上がっていくというわけです。



6.風景写真で勝つためにもっとも重要なこと

オーロラ イエローナイフ

さて、いろいろと書いてきましたが、ここまではいわば前置き。

今から語ることが、風景撮影で勝利を収めるために最も重要な、いわば真髄のようなものになります。ですので、ぜひ一度姿勢を正し目を見開いて読み進めていただければと思います。

風景写真で絶対に勝つために必要なこと

 

 

それは、、

 

 

 

 

負けたと思わないことです!(ドン!!

 

 

 

 

いやいやいや、大丈夫!もうちょっと!もうちょっとガマンして読んで!大丈夫だから!ブラウザ閉じないで!!

大丈夫!だいじょうぶ!!ね?落ち着いて!ハウス!ハウス!

 

 

いやね、あのですね、そもそもあなたは誰と勝負しているんですか?という話なのですよ。

目の前にある美しい風景を写真に切り取るという行為に勝つも負けるもありますか?それは勝ち負けを超えて、美しく素晴らしいものです。

08054612

他の誰かよりいいねがつく写真が撮りたい、フォトコンで良い賞を獲りたい、確かに気持ちはわかります。

僕だってたくさんいいねが欲しい!

 

 

インスタでたくさんフォロワー獲得して時計がもらいたい!!

 

 

ちやほやされたい!!!

 

 

…煩悩がこぼれ出てしまいましたね、ほんと申し訳ないです。…えーっと何だったっけ。

 

そうそう。

 

確かに素晴らしい写真を撮って、自分以外の他者に評価してもらうということは嬉しいものです。

けどね、そうじゃないんだって。

初めて雲海を見たときの感動、美しい光が差し込む秋の午後3時、視界を埋め尽くすような蛍の光。

あなたが写真をはじめた本当のきっかけ、あなたが写真を続ける本当の動機。それは目の前にもある光景があまりにも美しいからでしょう?寒い朝、手をかじかませながら切るシャッターの音が心地いいからでしょう?

風景はあらゆる人に平等ですよ。いつだってどんな天気だってどんな場所だって美しい。そこでまず勝つべきなのは、己自身。そう思いませんか?

僕はね、この数年間、1回も負けたなんて思ったことありません。だって、いつだって自然は美しいし、写真を撮ることは楽しいもの。

風景写真においてあなたが負けたと思った瞬間が負けだし、諦めず活路を見出してさえいれば、自然は必ずあなたの方に微笑んでくれます。今回書いた大部分は「自分に負けないため」に大事なことだったりもします。諦めたらそこで試合終了って安西先生もおっしゃってましたね。

他人からの評価をもらいたい。たしかにわかります。けれど、自分自身が感動できない写真が他人を感動させることなんてできないでしょ?

負けと思った瞬間、それは目の前にある自然風景への裏切りになります。今日は60点だな、なんて絶対に言うんじゃないぜ?オレが100点にしてやるぜ、そんな気持ちでいたらいいのです。

絶対に勝てる風景写真は、自分に負けず、妥協せず、そしてどんな風景でも美しく切り取るんだというあなたの気持ち次第で必ず得られます。そんな気持ちで撮った写真、自分で勝ったって思った写真は最高です。人がなんて言おうが関係ないんです。あなたが最高だと思っていれば、それは間違いなく傑作なんですよ。

まとめ

というわけでいかがだったでしょうか。絶対に勝てるという大見得を切ったタイトルながら、屁理屈をこねてまあまあうまく着地できたのではないでしょうか。

冒頭では勝ちまくりモテまくりと書きましたが、モテはしませんね。訂正してお詫びします。