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適正露出を得るためには「絞り・シャッタースピード・ISO感度」を正しく設定する必要があります。
今回はこの中の「ISO感度」について詳しく説明します。
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ISO感度
写真を撮影するとき光は絞りとシャッタースピードで取り込む量をコントロールします。。
この時点で適正露出になっていればいいのですが、例えば「絞りを絞って全体にピントをあわせつつも、シャッタースピードを早くして被写体を止めたい」なんてときがあるわけです。
絞りを絞る=取り込む光が少なくなる
シャッタースピードを早くする=取り込む光が少なくなる
こういった場合、全体的に取り込む光が少なくなり適正露出が得られず暗い写真になることが考えられます。
そんなときに使うのが今回説明するISO。
読み方はけっこう人それぞれで「イソ」と読んだりそのまま「アイエスオー」と読んだりします。どっちかというと「イソ」派が多いような気がします。海外の人は「アイソ」って読んだりするので、まあこのへんは適当に。
ISO感度を上げると光を増幅させることができる
ISO感度の働きを理解するには、アンプとスピーカーと同じようなものと考えるとわかりやすいです。
マイクなどを使って入力された音声は電気信号になっています。そのままでは小さい音しかでないのでアンプでその電気信号を増幅させるとでスピーカーから大きな音で鳴らすことができるようになるのです。
レンズを通して入ってきた光は撮像素子(センサー)に当たることで電気信号に変換されます。そのとき、入ってきた光が弱かったときISO感度を上げることでその電気信号を増幅させることができるのです。
絞りも開けられない、シャッタースピードも稼げないシチュエーションや夜間で光の絶対量が少ないときなど、ISO感度をあげることで適正露出を得ることができちょうどいい明るさで撮影できるのですね。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]ISO感度をあげると入ってきた光を増幅させることができる[/st-cmemo]
ISOを上げるデメリット
明るさを調節できるので非常に便利なように思うのですが、実はデメリットがあります。
ISO感度をあげすぎるとこの写真のようにノイズが発生してしまうのです。
こちらもアンプとスピーカーの関係を考えるとわかりやすいです。小さい音なのにアンプの音量だけ上げるとノイズが発生したり音が割れたりしますよね?
これは電気信号を無理やり増幅させることでノイズが発生しています。これと似たようなことがカメラの中でも起こっているわけです。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”100″]ISO感度を上げるとノイズが発生する[/st-cmemo]
ISOを上げて発生するノイズは高感度ノイズと呼ばれる
[blogcard url=”https://logcamera.com/noise-kokando/″]
写真を撮影していると、いろんなノイズに悩まされることがあります。それぞれの発生原因と対策を知っておくときれいに仕上げることができます。
ISOをあげて発生するノイズは高感度ノイズと呼びます。ISO感度が高いノイズ、というわけですね。
詳しくは上のリンクを参照してもらうと詳しく書いていますが、ノイズの発生を抑えるにはざっくり以下のようなポイントがあります。
- ISO感度を上げすぎない
- センサーの大きなカメラを使う
- ノイズリダクションを使う
- 写真編集ソフトで軽減させる
一番効果的なのはなにより「ISO感度を上げすぎない」ということです。
光の量が少ないからISO感度を上げたい、けれど上げすぎるとノイズが発生してしまう。このへんは非常にジレンマを感じる瞬間です。
ブレや黒つぶれよりはノイズの処理のほうがやりやすい
確かにノイズは非常にやっかいですが、それでも後処理でいくらか補正をすることができます。
しかし、光量不足でブレてしまったり、黒つぶれしてしまった写真をあとから補正するのはけっこう難しいです。
ISOをどこまで上げるかというのは悩ましいところですが、ブレや黒つぶれを回避するくらい勇気を持って感度を上げることも大切だと思います。
まとめ
ISOは光が足らないときにはしっかりあげましょう。ノイズの処理の仕方を覚えていくと表現の幅も広がります。
今日覚えておきたいことは
- ISO感度をあげると明るくすることができる
- ISO感度をあげるとノイズがのる
ということ。
ISOをうまく使って適正露出になるようコントロールしましょう。