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この世界にはたくさんの感動的な光景が広がっています。
鮮やかな紅葉、空に見える満点の星、胸を打つような夕焼け、遥か高い山の上から見下ろす景観。そんな素晴らしい光景に出会うと思わずカメラを取り出して、その絶景を写真に収めようたくなりますよね!そして思うわけです。
「あれ?なんか目で見るよりショボいな。」
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カメラでは目で見たままに撮れない
カメラを買い、写真を趣味にする理由はいろいろとあるかもしれませんが、感動的な光景に出会ったときにそれを残しておきたいというのは最も大きな理由の一つではないでしょうか?
しかし、いざそんな光景に出会ったのに、写真にしてみるとなんだかいまいちぱっとしないことってありませんか?
せっかくカメラがあるからきれいに撮れると思ったのになんだかうまく撮れない。
「いいカメラを買ったけど、写真ってやっぱり難しいなあ」
「写真よりやっぱり実物見るのが一番だなあ」
なんて思ってないでしょうか?
確かに、人間の目というのは非常に優秀でカメラがまだまだ追いついていないのは事実です。
しかし、この動画を最後まで見てもらえれば人間の目とカメラのレンズの違いをしっかりと理解し、その仕組みをうまく使いこなすことであなたが目で見た感動を写真に残すことができるようになります!!
それではいってみましょう!!
目とカメラって実は全然違うもの!
まず最初に理解しておきたいのが、人間の目とカメラってまったく別物であるということ。
入ってきた光をレンズで取り入れ、記録させるカメラというのは、目の仕組みに非常に似ています。なのでついついカメラがあれば見たままの光景を撮れると思いがちなんですがそれは全く違うんですね。

カメラは人の目にあたるものがレンズ、脳にあたるものが画像処理エンジンやセンサーになっています。
最近のカメラは非常に性能がよくなってきていますが、それでも目以上のレンズはありませんし、脳以上の性能の画像処理エンジンやセンサーは無いのです。人間の目と脳ってほんとスゴイんです。
目で見たままの光景が写真に撮れない理由!
ではここからはなぜ目で見たままの光景が写真に撮れないのか、その理由をお話していきましょう。
1.カメラは明暗差に弱い
カメラというのは明暗差があるものの撮影にとても弱いんです。例えば逆光の場所で撮影したときに撮りたいものが真っ暗になった経験ありませんか?

夕焼けとひまわりを撮りたくて出かけたのに、ひまわりをきれいに撮ろうと思ったら空が真っ白になってしまいました。

空の夕焼けを強調すると今度はヒマワリが真っ黒に。
明るいところから暗いところまで、どれくらい写せるかという範囲をダイナミックレンジと言うのですが、このダイナミックレンジが目に比べてカメラはとても狭いのですね。なので、これをきちんと理解しておかないとこのような失敗写真を量産してしまいます。

2.いらないものを脳が勝手に消す

例えばこんなふうにキレイな庭園があったとします。うわあ、ステキと思って写真を撮ると、実際にはジャマなものがたくさんあったりするんですね。
例えばこの写真のようにたくさんの人がいたりとか。

雑なPhotoshopでの加工ですが、目で見てるときってこんな感じに見えてると思うのです。脳という画像処理エンジンはかなり優秀でいらないものを気にならないように、うまいこと意識の外にやってくれるんですね。
他にも、電線であったり、看板であったり、目で見てるときには気にならないようなものが実際カメラで写真に撮ってみると思っている以上に気になってくることってよくあります。
3.暗い所を見てもノイズがでない

カメラというのは一定以上の光がないと、適正な露出を得ることができません。足りない時はどうするかというと、感度を上げて入ってきた光を増幅させることになるんですが、そうするとどうしてもノイズが乗ってきてしまいます。
キレイな夜景であったり、夜のステキなスナップを撮りたくてもそれを表現したいのに画面がザラザラになってしまうんですね。
人の目はかなり優秀なレンズとセンサーなので、多少暗くてもきちんとキレイに見ることができます。

4.目で見たような階調感が出ない

夕焼けや朝焼けは非常に美しいですよね。特に真っ赤に焼けた赤から太陽が沈み青くなっていくグラデーションというのは素晴らしい光景です。
とはいえ、先ほども言ったとおりカメラのダイナミックレンジというのはとても狭く、目で見ているような赤から青のグラデーションを表現するのってかなり難しいのです。
夕焼けなどに限りません。美しい海のグラデーションや、紅葉、眼下に広がる山々の緑など。世界にはたくさんの美しいグラデーションがありますが、その淡い階調感を全てカメラに表現させようとするのってけっこう苦手だったりします。
6.四角くて小さい写真という世界に閉じ込めてしまう

山から見た絶景なんてのはもうめちゃくちゃすばらしいんですが、これも写真で撮りにくい被写体のひとつ。
すごく大きくてスケール感のあるものは、そこであなたが目で見ているからこそ感じられるんですね。実際にデカいわけです。その全身で感じているスケール感を、カメラはどうしても写真という四角くて小さい世界に閉じ込めてしまわないといけないんですね。
山などもそうですが、すごく大きなオブジェだったり建築物なんかを撮りたい時も同様です。
目とカメラは違うものだということをしっかり理解しよう!
せっかくキレイな景色を撮りたいと思ってカメラを買ったのに、撮れないの!?いえいえ、あくまでも「目で見たそのまま」を撮るのが難しいのです。
まずは目とカメラは違うものだということを理解しましょう。そして、目で見たそのままが撮れない代わりに、カメラは「カメラでしか撮れない」ものが撮れるのです。
明暗差に弱いのを逆手にとる

明暗差に弱いカメラですが、それならいっそ、その性能を逆手にとりましょう。このようなシルエットの写真などは、実際目で見ると人の姿までかっちり見えてしまい、あまりドラマチックではありません。カメラだからこそ、この幽玄な雰囲気が作れるのです。

スローシャッターを使う

人間の目ではその瞬間しか見えませんが、カメラはシャッタースピードをコントロールすることができます。
いつも見ている光景がまったく違って見える、というのもカメラならではの表現です。

時を止める

シャッタースピードを長くするのと反対に、とても早いシャッタースピードを使用することで時を止めることだってできます。
滝から落ちる水しぶきの1粒1粒を止めてみたり、鳥が羽ばたいている一瞬を切り取ることだってできます。
僕たちが普通に見ているだけでは動きを追っている間に見落としてしまうような瞬間を鮮明に切り取り普段では見えない世界を見せてくれるのです。
星を美しく撮影する

星の光はとてもか細いのですが、カメラを使うことで天の川もくっきりとあぶり出すことができます。これもシャッタースピードをコントロールできるカメラならでは。
カメラだけに見える世界をみつける

例えばマクロレンズを使えばこのように、普段見ている花でもまったく違った視点で見ることができます。魚眼レンズや広角レンズ、望遠レンズなどを使えば自分の目では見ることのできない視点を見つけることができます。これもカメラならではです。
四角く切りとるから美しい

写真は全てを写すことはできません。この世界をどのように切りとるか。それが写真の本質であり、追い続けるべき命題なのかもしれません。
四角く切りとることで、目で見ているだけでは気づけなかった美しい瞬間、ドラマチックな世界、伝えたい感情を表現できます。難しいですけどね。
まとめ
写真を初めたばかりの頃は「いいカメラを買ったのに、なんだか思ってたように撮れない」なんて壁にぶつかったりするかもしれません。
まずは自分の目と、カメラのレンズっていうのが同じようでまったく違うものだということを理解して、あなたの愛機だからこそ撮れる美しい一瞬を見つけてみましょう。