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広角レンズのズーム範囲ってすごく小さそうに見えるけど、これって必要?

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TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD

全国1億3千万人の広角レンズマニアのみなさまこんにちは。

レンズキットでカメラを購入されたかた、そろそろ新しいレンズが欲しい頃ではないでしょうか。特にダブルズームキットなどをゲットされたかたは、標準〜望遠はバッチリカバーできているので、んじゃあ、そろそろ広角に…という時期かもしれません。

んで、いろいろ調べていらっしゃると思うんですが、ちょっと思いません?「あれ?これそんなにズームしないんでないの?」と。



広角ズームレンズってどれくらいズームするの?

出目金レンズ

キットレンズの焦点距離って18-55mmじゃないですか。37mm分もズームするでしょ?55−200mmなんで望遠レンズで145mmもズームするわけで、そんな中、広角レンズを見ると10−24mmとか、オイオイ、14mm分しかズームしないじゃないか…って思いますよね。僕もそうだったので、すごく気持ちが分かります。

ただ、これちょっと違うので気をつけてくださいね。

焦点距離の長さ=ズームできる範囲ではない

AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED

よく勘違いしてしまいがちなのですが、レンズの横に書いてある◯◯mm、というのはレンズの焦点距離のことを言っています。たとえばAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRであれば、このレンズでは18mm〜50mmの焦点距離で撮影できますよ、ということです。このmm数が大きいからたくさんズームできるというわけではないのですね。

焦点距離については以前に書いてますので、こちらもご覧になってみてください。とはいえ、ややこしいことを書いているので、わからなければすっとばしましょう。

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先ほどの例でいうと

  • 18-55mm=37mm
  • 55−200mm=145mm
  • 10−24mm=14mm

ということになって、55−200mmのレンズのズーム性能がめちゃくちゃ高そうに見えますが、そうではないんですね

これ僕も初心者のころ、勘違いしてしまっていて、広角ズームってぜんぜんズームしないじゃないかなんて思っていました

実際の焦点距離でどのように撮れるのか書いてるのでこちらも読んでみてください。どういう焦点距離でどういう写真が撮れるのかというのを理解しておくのが大事です。

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倍率で考えると、ちょっと理解しやすい

ダンボー 55mmで撮った写真

このズーム性能なんですが、単純に数値の大きさで比較するのではなく、倍率で考えると、もうちょっと理解がすすんできます

ズームレンズの「望遠側÷広角側=倍率」で計算してみましょう。例えば18-55mmのレンズであれば「55mm÷18mm=3.05」になるので、約3倍のズームができるわけです

さてさて、そう考えてみると各レンズは

  • 18-55mm=3.05倍
  • 55−200mm=3.63倍
  • 10−24mm=2.4倍

となるわけです。なるほど、なるほど。55−300mmはズーム倍率の高い性能があるというのがわかるものの、単純な引き算でかんがえるほどの差はないことがおわかりいただけるかと思います。



広角レンズの1mmのズームは、かなりイメージが変わってくる

それでも、やはり広角レンズのズームは、望遠レンズなどに比べると、倍率が小さめではあります。

とはいえ、この広角のズーム、数字だけで見ているよりはしっかりズームしてくれます。特に換算15mm(APS-Cなどで10mm)くらいまで行くと人の視界よりはるかに広いところまで写るので、初めてファインダーを覗いた時はけっこうビックリした記憶があります

広角の数mmというのは、望遠のそれとははるかにその差が顕著に現れます。1mmごとに違う写真が撮れるといっても過言ではありません。

パースペクティブ(遠近感)の違いが特に顕著

高台寺 竹林 ライトアップ

広角になればなるほど、手前を大きく、奥にいくに連れて小さくなる効果がでてきます。これをパースペクティブ(遠近感)と言うんですが、広角レンズならではの迫力がでてきます。

猫の写真

このパースペクティブの雰囲気もまた、1mmごとに変わってくるので、ズーム倍率が小さいように思える広角ズームですが、その数字以上にいろんな写真をきりとることができます。

まとめ

ちょっと広く写せる、ぐらいに思いがちな広角ズームレンズ。おまけにその見た目の数字が小さいので、「これっているの?」って不安になりますが、実際に使ってみると、予想以上にズームしますし、パースペクティブを楽しむことができます。

これでなければ撮れない写真もたくさんあるので、ぜひ一度手にとってみてくださいね(๑´ڡ`๑)

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