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全国1億2千万人のNIKONファンのみなさまこんにちは。
ちょっと前になりますがNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctで星の撮影のテストをしてくたので今日はその結果を載せてみようと思います。
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Noctで星を撮ってみた!
レンズの良し悪しを測るのにいろいろな手段がありますが、星を撮ってみるというのはそのレンズの持っている性能が分かりやすい方法のひとつです。
ということで新月の夜を狙って、星の撮影をしてきました。
星がしっかりと点で写るように赤道儀を使って撮影。非常にバランスが悪いことになってしまいヒヤヒヤしながら撮影しました。
ではさっそく見てみましょう。全部撮って出しでお送りいたします。
f0.95
さて、みんな気になるf0.95。SS30秒、ISO1600でございます。この秒数とISO感度でヒストグラムの山は真ん中にあるのでいかに明るいレンズかおわかりいただけるかと思います。
やはり開放だけあって周辺減光が目立ちますね。
中央を等倍で切り出してみましょう。きれいな点に写っています。ただ、やはり開放なので若干緩めかなという感じがありますね。軸上色収差の紫と球面収差がでてるのかなという感じ。
それでは四隅も見てみましょう。
周辺部を見るとやはり盛大にサジタルコマフレアが出ています。右のあたりが顕著に確認できますね。まあ、ゆうてf0.95ですからね。ただ、それでも既存のレンズと比べるとかなり抑えられているほうではないでしょうか。
非点収差はけっこうみえますが、コマ収差はそんなにでもないのかなという感じがします。レンズによってはもっとビョーンとコマ収差が伸びますもんね。
f1.4
1段絞ってf1.4。露光条件を同じにするためSSは60秒、ISOは同じ1600です。露光条件同じなのでヒストグラムも同じ位置に。
中央です。軸上色収差は若干解消されたような気もしますが、解像感にまだやぼったさがありますね。
サジタルコマフレアもまだまだ出ています。正直、f0.95とさほど変わらないかなという印象。逆に考えればf1.4まで絞るくらいなら開放で使ったほうが明るさも確保できていいかもしれません。
f2.0
さらに1段絞ってf2.0。2段絞ってもf2.0、そこらの大三元レンズより明るいってすごいですね。
さて、ちょっと暗くなっているのは設定が変わっているからです。なんで変えたのか問い詰めたいですね。
f2.0、SS60秒、ISO1600で撮影。絞り以外はさっきと一緒なので暗くなってます。
ちょっと暗くなったのでわかりにくいかもしれませんが、周辺減光がかなり改善されています。
中央の等倍切り出し。さっきまであった野暮ったさがなくなったような気がしますね。軸上色収差も気にならないレベルになりました。
四隅です。びっくりですね。サジタルコマフレアが一気に解消されました。もちろんまだうっすらあるにはあるんですがf2.0でこの像の鮮鋭さと収差の少なさは撮影してみてかなり驚きました。
f2.8
設定は同じでf2.8まで絞ります。またちょっと暗くなってて申し訳ないですね。
ちなみにRAWファイルを2段分露出をあげてトーンカーブでコントラストをつけてみました。周辺減光が出やすい設定なんですがほとんど気になりませんね。
中央です。もはや宇宙を感じられるような鮮鋭さ。
四隅です。やばくないですか。点が点に写るとNIKONさんが豪語するだけあるなという結果になりました。周辺部のサジタルコマフレアがほぼ解消されています。
58mmなので星像はそれなりに大きく写っているのですが、それでもこの結果。とんでもないレンズですね。通常のレンズならf4でも果たしてここまでサジタルコマフレアが改善されるかというところです。
赤道儀に乗せての撮影はf2.0で実用レベル、f2.8では今まで見たことのない世界が見れると思います。
開放でもそこらの単焦点レンズレベルには十分写るので、ワンショットでの撮影にも幅が広がりそうです。
天の川にはちと狭い
まあうっすら気づいてはいたんですが天の川の撮影にはちょっと画角が狭いですね。根っこの部分をアップで撮るならいいですが前景と絡めようと思うとちょっと難しい画角です。ちなみにこちらはRAW現像、コントラストや周辺の露光をいじってます。
ちょっと試行錯誤して、なんかうまい星の撮り方考えてみようと思います。
まとめ
すごいすごいと言いながら、まあ実際に星を撮ってみると半端ないレンズだということがあらためてわかりました。
開放のボケがきれいなのでついつい開放ばっかりで撮ってますが、絞っての撮影もバッキバキに解像しますね。風景にもいろいろと活用してみてたいです。