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今年の梅雨はやけに長い。
いつもなら外に出かけられないこの季節はあんまり好きじゃなかったのだけど、今年はなんだか梅雨のこのじめじめした雰囲気がとても心地がよい。
自分の心境にあっているのかどうなのかわからないけど、どんよりと垂れ込めた雲と、しとしと降る雨もわるくないなと思うようになってきた。
あじさいがきれい。これも梅雨のことが好きになった理由のひとつかもしれない。いや、昔からあじさいは好きだったんだけど。
それでも天気が悪い日が多いので、雨に打たれるあじさいを何度も目にする。
暗い空の下、雨に降られているあじさいは、なんだかそこだけ光が灯ったように鮮やかだ。ああ、これは梅雨の時期じゃないと見られないステキな光景だなあ。なんて思うわけで。
枯れたあじさい、というのも今年好きになったもののひとつだ。
いつもなら見頃を過ぎてしまったものにはなんだか「終わっちゃたねえ、残念だねえ」みたいな気持ちだったのだけど、今年は枯れ始めたあじさいの少しグラデーションがかった雰囲気に美しさを感じるようになった。
枯れてなお美しい。あじさいってすてきだな。
それは多分、雨の中、一生懸命生きてきたからなんだろうな、なんてセンチメンタルに思ったりする。
世の中のあらゆるものには二面性がある。
好きと嫌いなものが半分半分だとして、けれど、嫌いだ苦手だと思っていたものでも捉え方一つで好きになるのかもしれない。
今まで苦手だった梅雨や枯れて見頃を過ぎてしまった花を、今年好きになれたことでそんなふうに思った。
別に好んで嫌いなわけじゃない。なら、いろんなことやものを好きになれたらいいな。
今年の梅雨はやけに長い。