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自由雲台にもたくさん種類がありますが、僕が使っているのはアルカスイスというメーカーの「Z1」。
いい雲台は各メーカーたくさん出していますが、ちょっとこのアルカスイスのZ1は頭一つ飛び抜けていると、個人的には思っています。
今日はその魅力をちょっと紹介してみますね(๑´ڡ`๑)
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アルカスイス互換
アルカスイスのこの雲台、ご存知ないかたも、もしかしたら「アルカスイス」という言葉は知っているかたもいらっしゃるかもしれません。
自由雲台の中にはアルカスイス互換というものに対応した雲台があります。
カメラを雲台に取り付ける方法は2通り
カメラを雲台に取り付ける方法には
- 直付け
- クイックシュー
この2つの方法があります。直付けは言葉のとおり、カメラと三脚を直接取り付けます。ただ、これって固定力はあるのですが、いちいちネジを締めないといけないので、ちょっとめんどくさかったりします。
ということで、クイックシューという台座をカメラにとりつけておき、この台座部分と雲台をワンタッチで着脱できるようにしているのがクイックシュー方式ですね。今ではクイックシューのものがけっこう多いですよね。
ただ、このクイックシュー、製品によっては微妙にガタツキがあったりして、ブレの原因にもなったりします。
素早く付けれて、固定力もばっちりなのがアルカスイス互換
素早くカメラを雲台につけたいけど、固定力もバッチリ欲しい、というユーザーの願いを叶えたのがこのアルカスイス互換。
アルカスイス互換の雲台はこのようにハの字にミゾがほってあります。
ここに同じくアルカスイス互換のプレートを装着し、ノブを万力のように締め付けガッチリと固定するのです。
これによって、着脱も容易、固定力もバツグンになるんですね。これ、使ってみるとかなり便利でして、各メーカーからもこの方式に雲台やプレートがたくさん発売されています。
このアルカスイス互換の元となったのが、アルカスイスというメーカーなんですね。
L字プレートが便利
アルカスイス互換のプレートにもいろいろ種類がありまして、中でもL字プレートと呼ばれるものがヒッジョーに便利なのです。
このL字プレート、僕が使っているのはReally Right Stuff(リアリーライトスタッフ)というメーカーのもの。1枚のアルミから削りだされ、カメラのボディにピッタリ合うよう専用のプレートを作っています。このプレートはD750のバッテリーグリップ用。それ以外のカメラには取り付けられません。
このネジを、カメラ底部のネジ穴に締め付けます。
カメラの固定は六角レンチでガッチリ締め付けてやります。これ、雲台のクイックシューなんかでは手で締め付けるようなものもありますよね。ここの固定力って結構大事です。
こんな感じでカメラをとりつけます。
んで、なんでこのプレート、L字になっているかというと、ご覧のように、縦構図を作る場合でも雲台部はそのままでカメラを縦にすることができるのです。
普通のプレートでは、縦構図を作るときはこんなふうに傾けないといけないですよね。こうなるとバランスも悪いですし、転倒の恐れもあります。せっかくの自由雲台なのに可動域も狭まってしまいますよね。
ちなみに、このプレート、いろんなメーカーから発売されていますが、各メーカー微妙にミゾの部分の作りが違います。
僕の持っているアルカスイスの雲台はノブで締め付けるタイプなので問題ありませんが、レバーで取り付けられるようなものは相性があるので要注意です。
ものすごい固定力
このZ1の耐荷重なんですが、聞いて驚くなかれ、なんとまあ59kgもあるんです。ウソやろ……
ちなみに、Gitzoで一番デカい三脚の5型で耐荷重40kgです。なんでwww上につける雲台のほうがwww耐荷重あるのwwww
まあ、実際59kgのものを乗せたら、固定はするでしょうが、ひっくり返しそうですよね(笑)
Z1にはこのように丸いレバーがついています。これをしっかり締め付けるとまあ、マジでガッチガチになります。0〜12までの数字がふってあり、12まで締めると完全に固定。数字が少なくなるにつれて、少しづつ固定力が弱まります。
カメラの構図を決めたい時、微調整したい時あるじゃないですか?そんな時には少し動くくらいに固定しておき、水平や構図を作ります。
自由雲台だから、構図作りにくいんじゃないの?と思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、精度の悪い3Way雲台よりはるかに構図作りは楽です。
3Wayの中にはレバーを締めた後にちょっとズレるのってありませんか?このZ1なら決めたい所にバチーっと決められます。水平だしも楽チン。
アスフェリカボールの動きがめちゃくちゃスムーズ
自由雲台はボール状のもので動かし、固定するときにはこれを挟み込こんで動かないようにします。
アルカスイスのZ1はアスフェリカボールという非球面をボールを使っていて、かなり固定力はあるのに動作はめちゃくちゃスムーズ。
ちょっとわけあって、大分のお星さまになってしまったのですが、以前はReally Right Stuffの雲台「BH-40」というのを使っていました。
[blogcard url=”https://logcamera.com/bh-40lr2/″]
このBH-40もしっかりと固定できる非常にすばらしい雲台だったのですが、動作させるときに若干のひっかかりを感じていました。ですが、このZ1は、そういったひっかかりを一切感じることなくストレスフリーでカメラを動かすことができます。まさに自由雲台の決定版といえる出来。もう、ヌルヌル動きます。
固定するレバーの横に、パンノブもついていて、左右に振ることもできます。パノラマ撮影などにも非常に便利。ただ、Really Right Stuffには数字の目盛がついていたのに対し、こちらはただの目盛だけ。
外観
自由雲台の中ではちょっと大きめ
外観を見てみましょう。
重さ640g、全高は105mmと、自由雲台の中ではちょっと大きめの部類に入ります。Gitzoの1型につけてみたんですが、重心が上になりますね。2型でも少し大きいなあという印象。あんまり細い三脚よりもガッシリしたものに合いそうです。
ネジ穴は2種類あるので要注意
雲台を三脚に取り付けるネジは2種類あります。左がベルボン、右がGitzo。一般的な三脚はベルボンのような細ネジ(1/4インチ)です。GitzoやReally Right Stuffなどは太ネジ(3/8インチ)。
なので、Z1にも細ネジ仕様と太ネジ仕様があるのでちょっと注意が必要です。雲台を三脚ごとに取り替える場合とか、細ネジのものには付けられません。
もし細ネジの三脚も使いたい場合は、細ネジ仕様のZ1を購入するか、このようなネジアダプターを使って対応することになります。
クランプはちょっと使いにくい
プレートをとりつける部分のことをクランプと呼ぶのですが、このZ1の(というかアルカスイス製品の)クランプはちょっと使いづらいです。以前使っていたReally Right Stuffの雲台がレバークランプということもあり、かなり使いやすかったのもあるんですが。
アルカスイスにもフリップロックというワンタッチで取り外しができるクランプがあり、試してみたんですがこっちもやっぱり微妙な感じ。クランプ部はReally Right StuffやKIRKのもののほうが良さ気ではあります。
ネットを見ても、このクランプに不満があるかたがたくさんいらっしゃっるようで、このクランプ部だけを他社製品に付け替えられているのをよく見ます。
ただ、このクランプの取り外し、アルカスイス製品の場合、ネジがめっちゃ硬いらしく、工具もきちんとしたものを使わないといけないようです。
僕もクランプをReally Right Stuffに交換したいんですが、ちょっとビビってしまっていて様子見状態です。
追記:その後やっぱりクランプに不満があり、RRS製のレバークランプに交換しました。案外かんたんに交換することができたのでちょっとまとめてます。
[blogcard url=”https://logcamera.com/rrs-z1-clamp/″]
まとめ
クランプの部分にはいささかな不満はありますが、それらを全部ひっくり返すような使用感、固定力には大満足しています。ちょっと高いですが、値段以上の価値があると思います。
そして、なによりかっこいい(笑)個人的には、機材のデザインってかなり重要視しています。カメラをセッティングしているだけで、ぐんぐんモチベーションが上がってきますからね。
ということでアルカスイス(Arca Swiss)のZ1のご紹介でした(๑´ڡ`๑)
現在はリニューアルし、Z1+になっています。耐荷重は60kgにアップ、ボールもさらに滑らかになっているようです。
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