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瀬戸内海に「まるごとアートな島」があるのをみなさんご存知でしょうか?その名を「直島」
シンボルである黄色いかぼちゃ、もしかしたらごらんになったことあるかもしれませんね。
そんな、アーティスティックな直島に行ってきてアートな洗礼を受けてきました!
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直島とは
瀬戸内海に浮かぶ島々のひとつ。住所は香川県香川郡になりますが、どちらかといえば岡山からのほうが距離が近いです。人口は3000人ちょっと。
ベネッセアートサイト直島
進研ゼミでお馴染みのあのベネッセさんがこの直島でいろんなアート活動をやっているのを「ベネッセアートサイト直島」とよんでいます。
- 宮之浦エリア
- 本村エリア
- ベネッセアートサイト美術館エリア
島内は大きく3つのエリアに分かれ、各エリアで様々なアートな作品群を鑑賞することができます。
直島に行ってきた
9月の連休の予定がまったく決まらないまま、なにしようかぼんやり考えていたらいつの間にか連休前日になっておりまして。どうしようどうしよう、などと思っていたらやたら天気がよく風も気持ちよかったので、なんだか海の見えるところでボーっとしたいなあとなってきて。
「そうだ、直島行こう」
と、完全に思いつきで車を走らせました。なので事前の計画もほとんどしないまま、かなり行き当たりばったりな感じで島を巡ってきました。
宇野港から直島へ
仕事が終わり、ササーッと準備をすませ車を走らせます。直島へ渡るには岡山側の宇野港からのフェリーに乗ります。ちかくにある道の駅「みやま公園」で車中泊。
フェリーは6:10が始発。まあ、そんなに早くから行ってもどこの施設も開いていないのでそんなに急いで島にわたる必要はないのですが、島でボーっとしたかったので6:30発のフェリーに乗り込みました。
宇野港近くのコインパーキングに車を停める。一日駐車して500円なので安い!しかも港からめっちゃ近い!なので、土日祝はけっこう満車になるみたいです。
朝も早くからフェリーに乗り込みます。直島までは約20分、運賃は往復で560円。これも安い!
時間帯にもよりますが、だいたい1時間位の間隔でフェリーがでています。ご覧のとおりけっこうでかい船なので車やバイク、自転車などでも直島観光を楽しむことができいます。
宮之浦港にて「あの」赤かぼちゃを発見!
宇野港からのフェリーは直島の玄関口である宮之浦港に到着しますが、その港でさっそくアートな洗礼を受けることになりました。
草間彌生さんの作品「赤かぼちゃ」。もうひとつの黄色い「南瓜」と並んで直島のシンボル的な作品です。草間さんの作品は水玉のモチーフが多くいことで有名ですが、御多分にもれずこの作品もぶっつぶつです。
割りとデカい。
なぜか中にも入れます。床がライトアップするようになっているみたいですね。僕が行った時はついてませんでしたが。
さっそくの直島のアートとの出会いにテンション上がって写真を撮っていると、みごとにバスに乗り遅れてしまいました。島の町営バスはそんなに頻繁にはこないので皆さんはご注意頂きたいと思います。1時間待ちました。どうりでみんなそそくさと移動してたはずだわ。
まあ、そんなに急いだ旅でもないので海から吹く気持ちい瀬戸内の風を感じながら宮之浦港の周りをブラブラ。「赤かぼちゃ」以外にもアートなものがたくさんです。
なんか、椅子もアーティスティック。すわり心地は悪そうですが。
この打ちっぱなしのかっこいい建物、なんと駐輪場なんですね。アート!駐輪場ですらアート!
中を覗くと普通のママチャリがおいてあるのもなんか侘び寂びがあってとてもよろしかったです。
フェリーの中では「なおしまエリアマップ」がゲットできました。直島のバスの運行時間や各エリアへの行き方など詳しく書いてあるのでとっても便利でした。宮之浦港そばの海の駅「なおしま」でももらえると思うのでぜひゲットしてから観光してみてください。
ベネッセアートサイト美術館エリアへ
さてさて。何の下調べもせずに来た直島だったので右も左もわからないような状況ですが、バスがくる1時間の間に今日の予定を立ててみます。
朝の時間はまだ人も少ないのですが、この日は祝日なのでたくさんの観光客が今から島に訪れるのが予想されます。いろいろ調べてみると一番混みあうのが
- 地中美術館
- 家プロジェクト「南寺」
このふたつのようです。ただ、南寺は整理券が出るし、一度に入場できる人数も決まっているみたいなのでゴチャゴチャはしなさそう。なのでとりあえず、先に地中美術館へ行くことにしました。
地中美術館への直行便がない!
んで、地中美術館へどうやって行くか調べてみるんですが、全然わかんないんですよ。そう、なんでかって言うと地中美術館へのバスが出てないんです。
こちらから地図がPDFでダウンロードできるんですが、ご覧のとおり直島の町営バスの路線は宮之浦港〜農協前〜つつじ荘の区間でしか走りません。
ベネッセアートサイト場内のシャトルバスがつつじ荘から出ているのでそこからベネッセハウスや李禹煥美術館、地中美術館へと行くことはできるんですけど、どう考えたって宮之浦港から行ったほうが距離が近いんですよね。
一応一日に一回は直通便があるのですが、12:05発とそんなに使い勝手もよくありません。このへんはなんですかね、あれですかね、大人の事情が絡んでいるんですかね。
宮之浦港から徒歩で地中美術館へも行けるようですが、30分以上かかるみたいなので、遠回りにはなりますが大人しく町営バスに乗り込みつつじ荘へと向かうことにしました。
黄色いかぼちゃにも遭遇!
町営バスは全区間100円で乗ることができます。約10分ほどバスに揺られつつじ荘のバス停に到着。ここで例の黄色いかぼちゃに遭遇しました。
ぶっちゃけこれを見に来たといっても過言ではない黄色いかぼちゃ。これも草間彌生さんの作品です。水玉のブツブツがうっひゃー。
まだ朝早い時間だったのですがやっぱりみんなこのかぼちゃが好きみたいで、わりとたくさんの人が写真を撮っておられました。
ヘタのところまでブツブツでうっひゃー。キレイな半月が空に見えたのですが豆粒程度の大きさにしか撮れませんでした。しかし、雲ひとつない快晴です。こんだけ天気がいいと写真撮ってても気持ちがいいです。
黄色いかぼちゃとダンボー。広角レンズで撮ってやると迫力あっておもしろかった。ちなみにこの日直島に持っていったレンズは
この3本。基本的にガチャガチャとレンズ交換しまくるのですが、単焦点はやっぱり楽しい。
ベネッセアートサイトにはアート作品がたくさん!
ベネッセハウスっていう宿泊もできる施設がこのエリアの中心になるんですが、このまわりにはたくさんのアート作品が展示されています。シャレオツな雰囲気満載ですのでたくさん写真を撮りました。
「かえると猫」カレル・アペルの作品。猫の目が飛び出てはります。
「猫」ニキ・ド・サンファール作。なんだか悟りきった顔をされていらっしゃいます。
「腰掛」ニキ・ド・サンファール作。ポップな服着たおっさんがなんかのメニューを読んではりました。
椅子とテーブルだけでこんなに絵になるとは、さすがアートな島です。ここに外国人の夫婦とその赤ちゃんが座っていたのですがあまりにも絵になりすぎていて、瀬戸内海ではなく地中海なんじゃないかと錯覚してしまいました。
バスに乗るのはもったいない!?地中美術館への道のりにもたくさんの展示作品が!
お目当ての地中美術館へと向かうんですが、つつじ荘を発着点に無料のシャトルバスが出ています。
- ベネッセハウス
- 李禹煥美術館
- 地中美術館チケットセンター
これらの各施設に停車するのでたいへん便利なのですが、始発が9:30からなんですね。僕は張り切って朝早くから来ているもんですから、この時点でまだ9時まえ。さらに地中美術館も開館が10時からと、まだまだ時間があります。
なので、ぶらぶらのんびり歩いていくことにしたんですが、これが大正解でした。
地中美術館までの道のりにも途中途中、さまざまなアート作品が展示してあって、青い空と青い海を眺めながらそれらの作品を鑑賞するのはとても気持ちがよろしかったのです。
なんか穴がたくさん空いたアート作品。
近寄ってみました。アップにしてもアーティスティックです。
裏から見たらちょっとペンキが剥げてましたが、それもなんだかアートです。ていうか、空が青くて気持ちいい。
なんかデカい球体がふたつ。
恐竜の背びれみたいなのが。
20分くらいあるくので途中休みながら。天気が非常によかったのでけっこう日焼けしてしまった。
地中美術館に到着!
てなわけでのんびり歩いているといよいよ地中美術館に到着するわけですが、ここでまたちょっと戸惑うことになります。
地中美術館と、その地中美術館のチケットを販売している場所が別々になっているんです!なんで!?これも大人の事情!?
ちょっと地図をご覧いただきましょう。
僕はベネッセハウスミュージアムのほうからテクテク歩いてきたから、そうでもなかったのですが、宮之浦港から直接徒歩や自転車で来られた方は地中美術館に到着しながらも、その前を通りすぎてチケットセンターにチケットを買いに行かないといけないのですよね。なんでこんなシステムになってるのかよく分かりませんが、ご注意あそばせ。
というわけで、まずはここ地中美術館チケットセンターでチケットを購入します。朝早く着きすぎたからのんびりしよーと思ってたんですが、チケットセンターに到着した9時30分ごろにはもうすでに行列ができていました。地中美術館恐るべし。
ここで白い制服を着たスタッフのかたに地中美術館の中での注意事項を聞いて、入場料を払います。入場料は2060円。けっこうお高めではありますが、個人的には非常に満足できたので値段相応だと思います。
んで、ここが地中美術館の玄関口。ここからは写真撮影禁止なのでご注意を。パンフレットをもらったのでその写真で各展示の感想を書いてみます。
地中美術館
最初、僕かんちがいしてたんです。てっきり「『地中海』美術館」だと。んで、瀬戸内海と地中海をかけてんのかなーと思ってたんですけど、ここ「『地中』美術館」なんですね。なんで地中美術館っていうかというと直島の景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されてるんです。
こちらのパンフレットの写真見てもらったらわかると思うんですが、地上に見えているのは施設のほんとちょこっとだけなんですね。
安藤忠雄設計の美術館
僕の父親が設計関係の仕事をしてまして、安藤忠雄さんのことを語りだすとまるで少年のようだったのを覚えていて、そんな彼の設計した建築物が見れるとかなり楽しみに訪れたのですが、まー、あれですよ、父親が熱く語るほどのことはあるなと痛感するくらい素晴らしいものでした。
美術館内部にはいくつもアートな展示物があるのですが、なにより、この「建物自体」が素晴らしい美術作品のひとつでした。
打ちっぱなしのコンクリート、地中に埋設された美術館、と閉塞感がハンパないイメージですよね。なのに、そのコンクリートに囲まれた建物を見上げると開放的な青空が見えるわけですよ。計算され尽くしたであろう、わずかに傾斜したコンクリートに囲まれたその青空は僕が生まれてこのかた見たことのない美しさでした。
光と影、自然と人工物。なにはなくとも地中美術館には、できるだけ快晴の日に訪れてみてほしいなーと思いました。ほんと天気に恵まれてラッキーでした。
ジェームズ・タレル
光そのものをアートにするアーティスト、ジェームズ・タレルの作品が3つ展示されています。
- アフラム、ペール・ブルー
- オープン・フィールド
- オープン・スカイ
だまし絵のような作品を体験することができておもしろいです。
クロード・モネ
クロード・モネの絵画5点を鑑賞することができます。うん。絵画って難しいですよね。
ウォルター・デ・マリア
地中美術館の中で一番衝撃的だったのがこの作品。作品名は「タイム/タイムレス/ノー・タイム」
カメラ禁止のこの美術館なんですが、なんでコレ写真に撮れないだ!チクショウ!半日くらい余裕で写真撮れそうな、そんくらいの存在感がある作品でした。
このパンフレットの写真じゃその素晴らしきなんて全然わかんないと思うのでぜひとも現地にいって実物を見ていただきたいと思います。まるで神殿のような荘厳な空間。天井からは自然光が差し込むため、365日、24時間、刻一刻とその表情が変化していくことでしょう。
できれば、朝一、まだ人のいない時間帯にこの荘厳な空間に身をおいてみてほしいです、まじパナいっすよ。
まとめ
というわけで、いつものごとくだいぶ長くなってしまったのでここで一休み。
基本的に写真が撮れないところにはあんまり興味がないので、アートの島って楽しめるのか不安だったんですが、予想以上に素敵なところばかりでした。地中美術館、入場料は高いものの、それに見合うだけの内容だと思いますよん。
次回は直島の「家プロジェクト」のことについて書きたいと思います、乞うご期待!
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