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山の写真を撮影するときに悩ましいことのひとつに「登山中にカメラをどうしておくか?」だと思います。
「撮影ポイントに着いてから撮る」と「カメラ片手に撮りながら歩く」の2つに大きくわけられると思いますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
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カメラ片手に撮りながら歩く
フロントバッグやチェストバッグに入れておく、カメラをザックのハーネスに固定できる器具を使う。などなど。カメラをいつでも取り出せる状態にしておくのがこのスタイル。
メリット
一番大きなメリットは「シャッターチャンスを逃さない」ことです。
ザックの上げ下げって登山中は思っている以上に大変で面倒なもの。さらには山の中というのは平坦な場所も少ないのでカメラを取り出す場所を確保できないことも少なくありません。
体の前方からカメラにアクセスできるようにしておけば「撮りたい!」と思った瞬間にすぐ手に持ちシャッターをきることができます。山では光、霧、雲、太陽などなど刻一刻と変化し続けています。さっきまで光芒が出てたのにザックを下ろしてる間に消えちゃった!なんてことはよくあることです。
いちいち撮るか撮らないかの判断をしなくていいのでたくさん撮影することができます。
デメリット
シャッターチャンスを逃さないというのは写真撮影の最も大事なことの一つ。なので、カメラを出したまま撮影するのが正解のように思えます。しかし、山での撮影ではシャッターチャンスより重要視するべきことがあります。それが「無事に下山すること」
無事に下山することの大事さはこちらにも書いてるのでご覧になってみてください。
[blogcard url=”https://logcamera.com/yamasatuei/″]
無事に下山することを第一に考えたとき、カメラを出したまま行動することには大きなデメリットがいくつかあります。
登りにくい
首からぷらぷらカメラを下げながら山に登ってるような人もたまに見かけますが、非常に危ないです。どこかにストラップを引っ掛ける危険性もありますし、カメラをぶつけてしまうかもしれません。ぷらぷらしたカメラに気を取られて足元がおざなりになることだってあるでしょう。
とりあえず使わない時ははフロントバッグなどに入れておきたいところですが、このフロントバッグがまあまあ邪魔です。
足の上げ下げなど足捌きの邪魔になりますし、カメラが視界を遮って足元が見えなくなることだってあります。両手を使って降りるような場所だとさらに視界が悪くなります。
ハーネスでカメラを固定するタイプのものも、どちらか片方に付けるという性質上カメラとレンズの重さでバランスが悪くなってしまい余計な疲れに繋がります。
いつでもカメラが取り出せるかわりにいつもよりもかなり登りにくくなってしまいます。ただでさえカメラ機材は重くて疲れてしまうのにさらに余計な体力の消耗をしてしまうことになるのです。
撮りすぎてしまう
山なんて何枚撮ってもやめ時がわからないくらいシャッターチャンスに溢れています。そこらじゅう絶景です。そうなってくると延々と撮り続けてしまうことになります。
あなたがその山に何度も登っていてしっかりコースやコースタイムを把握しているならまだしも、初めての場所で撮りすぎてしまうことってちょっとリスクがあるかもしれません。
十分に計画を練ったコースタイムだったとしても写真を撮ってるうちに5分遅れ、10分遅れ、、、となってきたりします。その遅れたタイムを取り戻そうと焦ってペースを早めてしまい結果バテてしまったなんてことは僕もよくありました。
撮影ポイントに着いてから撮る
ここからは「撮影ポイントに着いてから撮る」ことのメリット・デメリットを見てみましょう。
ある程度自分が撮りたいポイントの目星をつけておき、そこに着くまではカメラはザックの中にしまい込んでおくスタイル。途中で撮りたいものを見つけたらその都度ザックから取り出します。
メリット
体力の負担が少なく、どこかにカメラなどを引っ掛ける心配がありません。
山に登ってるとなんでもかんでもキレイに見えるような気がしますが、たくさん撮って帰ったところで結局、作品になるようなのってポイントが決まってたりします。
山は平地で考える以上に消耗してしまうもの。せっかくの絶景のポイントに立ちチャンスを得たとしてもそこに着くまでに体力を消耗してしまって思うように撮れなかったなんてこともあります。
思い描いた撮影ポイントでしっかり撮れるよう、体力を温存しておくというのも非常に大事奈考え方です。
フロントバッグは便利ですが、余計な出っ張りがあるとどうしても何かに引っ掛けたりするので、登山中はできるかぎり余計なものはザックにしまっておきたいもの。カメラをしまい込んでおくことで余計なリスクを減らします。
安全に登れるというのがカメラをしまっておくことの最大のメリットです。
デメリット
シャッターチャンスを逃してしまうのが、やはりデメリットです。
先述しましたが、登山中のザックの上げ下げというのはけっこうめんどうなもの。上げ下げが面倒だから撮ろうか撮るまいか悩んでるうちにシャッターチャンスはどこかに行ってしまいます。
おすすめは?
山での撮影、「撮りながら行く」と「行ってから撮る」という2つのパターンがあるのはご理解頂けたと思います。
では実際どちらがおすすめなのでしょうか?
初心者は「行ってから撮る」のがおすすめ
初心者の方は「行ってから撮る」のをおすすめします。山での写真の大原則は「無事に下山すること」
その原則を考えたとき、やはり撮りながら登るというのはリスクが高いんですよね。なんなら最初のうちはカメラ置いてきちんと下山できるようになるまで知識と経験を増やしてほしいです。
今はスマホもかなりキレイに撮れるので道中のキレイな写真はそっちに任せるというのも一つの手です。スマホで撮ってみてかなり良さそうならザックを下ろしてカメラを取り出すのもいいのではないでしょうか。
慣れてきたら少しずつ撮り歩いてみる
経験をつんでいったら少しずつ撮り歩いてみるといいでしょう。やはり撮りながら歩くのは楽しいものです。
急な登り降りなど危ないところはザックにしまいながらも、緩やかな稜線歩きや長い平坦路などはカメラ片手にのんびりと撮影なんてのもいいでしょう。
自分の体力や経験と相談しながら、フロントバッグなどを追加してみるのもいいかもしれません。
まとめ
それぞれのメリット・デメリットを理解しながら、あなたの経験と体力にあった撮影をしてみてください。