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登山用のザックというのは登山靴・雨具と並んで、重要な登山ギアのひとつ。
体の作りは人それぞれなので、ザックにしてみても自分の背中にぴったり合うものを選ぶべきなんですが、それでもやっぱりどこのメーカーのがいいかは気になるもの。
僕はGREGORY(グレゴリー)というメーカーの「バルトロ65」というザックを使っているのですが、コイツがもうめちゃくちゃ背負いやすいのでちょっと語ってみたいと思います。
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重さを感じさせない素晴らしい作り
グレゴリーのバルトロには65、75、85Lの内容量のものが用意されています。女性用のものは「ディバ」という名称。女性の体に合わせて、若干つくりが変わっています。どれもテント泊や長期縦走などの大容量が必要な人のためのモデルですね。
そうなってくると必然的にザックに詰め込む荷物も重く多くなってくるわけです。んで、このバルトロ、そのパンパンに詰め込まれる荷物の重量の負担を大幅に軽減してくれるのです。
今回、あれやこれやと長々書いていきますが、バルトロの素晴らしさの真髄というのはもうこの「重さを感じさせない」という一点に尽きると思います。
横からだとこんな感じ。写真では伝わりづらいかもしれませんが、かなりガッチリとした作りになっています。
実際に背中とフィットする部分はこのように。背中に当たる部分、バックパネルはかなり分厚く作られており、ぴったりとフィットします。腰の部分のランバーチューンにはグリップのある素材が使われていて、すべらないようになっています。
ヒップベルトの部分もさらに分厚く作られています。ザックを上手に背負うにはいかに腰に重量を分散させるかです。なので、腰の部分、特に腰骨の部分って負担がかかってくるのですがそこをしっかり保護してくれます。
ザックを着る、と表現されるグレゴリーの背負い心地
家にあった寝袋がいいサイズだったので背負わせてみました。
グレゴリーのザックは「背負う」のではなく「着る」と表現されます。靴のサイズを合わせるように、ザックも体にあわせてフィッティングさせる。靴を履くように、ザックを着るんですね。
これ、オーバーな表現でもなんでもなく、バルトロの背負い心地というのは、なんというか、包まれているというか抱きしめられているというか、ほんと独特で最高のフィット感があります。
肩に背負う部分のショルダーハーネスや、腰の部分のヒップベルトなどを締めていくとまるでザックが体の一部になったような感覚にさえ陥ります。
劇的に減る体感重量
さてさて。その素晴らしいフィッティングの結果、一体どうなるのか?もうね、とりあえず体にかかってくる体感の重量がまったく変わってくるわけです。
重さというのは不思議なもので同じ10kgだとしても、体にかかってくる体感の重量ってザックによってまったく違うんです。そして、その体感の重量が変われば同じ重さのものを持っていたとしてもその疲れというのが全然変わってくるんです。
僕はZ40という、グレゴリーのちょっと小さいサイズのザックも持っているんですね。Z40とバルトロ65の中に同じだけ詰めたときの体にかかる負担っていうのはもう全然違う。これ、同じグレゴリー製品なのっていうくらいバルトロは重さを感じさせない。
テント泊の装備だとかで、Z40に入れている荷物よりもはるかにたくさんの荷物を詰め込むことになりますし、手で持つとウンザリするくらい重いのですが、いざ背負ってみるとぜんぜん軽い!なにこれ不思議!
バルトロを選ぶ際、他のメーカーのザックも背負ってみたんですね。最初なんにも入れずに背負っていると、他のメーカーのほうが背負いやすいのかなーなんて思ってたんですが、いざそのザックの中に15kgほどの重さのおもりをいれてみたとたん、その評価は一変しました。
同じ重量を担いでいるはずなのに、体感の重さがぜんぜん違うんです。これはホントにびっくりしました。
これも体にしっかりとフィッティングできるおかげなんでしょうね。
さらに自分の体にあわせたモデルを選べる
背骨の長さに合わせバルトロでS、M、L。ディバでXS、S、Mの各3サイズが用意されており、さらにザック自体に2段階のスロットがついていて、背面長を2段階で調整可能。
ヒップベルトにも5種類のサイズがあるので自分にピッタリのサイズを選ぶことができます。
使いやすい機能が満載!
その背負いやすさ、重量の軽減具合に比べればあとの機能なんておまけにすぎないのですが、そのおまけすらワクワクしてしまうような機能が満載なのでちょっといろいろ紹介してみましょう。
ハイドレーション用にもなるサブザック
ザックの内側、背中側にはハイドレーションが入れられるようになっているんですが、こいつが実は取り外しが可能なんです!
これ、背負えるようになっており、サブザック、アタックザックとして使うことができるんです。なにそれスゴイ。
テントを設営したあと、身軽な装備で山頂にアタックするもよし、テン場でふらふらするときに貴重品や荷物を入れるもよし。いろんな使い方ができます。
チョー使いやすいボトル収納ポケット
バルトロの右部分にはボトルやアクセサリー収納用のポケットがちょっと斜めになるように配置されています。
ほとんどのザックって、この部分が上に向かってまっすぐついているんですよね。んで、水筒に手を伸ばそうとして背中がつった経験のある人も少なくないのではないでしょうか。
この収納ポケットは水筒やその他のアクセサリーを取り出すのが非常に容易。
大きく背中に手を回すことなくものが取り出せるのはかなりストレスフリーです。
ポケットはけっこう大きく作られているので、僕は水筒の他にマップケースをつっこんで歩いています。地図も歩きながらちょこちょこ取り出したいアイテムですよね。
斜めについているからといって、歩いているうちに落下するようなこともありません。よくできてます。
こんな風に折りたたんで収納も可能。ポールやマットなどの長いものをサイドに付ける場合は反対側に。サイドポケットにいろいろ入れたい人はちょっと使いにくいかもしれませんね。
スマホなどを入れるのにピッタリな防水ポケット
ヒップベルトの右側には防水のポケットがついています。ジッパーも止水ジッパー。
最近は山にスマホを持っていく人も多いと思いますが、登山中にズボンのポケットにいれておくのはやっぱり邪魔。この防水ポケットなら急な雨でもスマホを濡らすことがなく安心ですね。
僕はスマホはiPhone6sを使っているんですが、このポケットにぎりぎり入るくらいの大きさです。もうちょいでかいスマホの人は注意が必要ですね。
さよならキャリア!iPhone6sに機種変してmvnoのIIJmio(アイアイジェイミオ)に乗り換えた! – ログカメラ
反対の左側はメッシュのポケットになっています。コンパスなど、コチラにいれておいてもいいかもしれません。
背面ポケットに収納されたレインカバー
アクセスのしやすい背面にもポケットがついていていろいろ入れられるようになっています。また、この中にはレインカバーも収納されています。
荷物をいれたバルトロにレインカバーをつけてみました。
ひとまわり大きく作られており、ごらんのとおりかなり余裕があります。ザックまわりにマットやストック、ピッケル、ヘルメットなどいろいろつけることもありますから、しっかり余裕があるのは嬉しいです。
僕も登山のときにはでかい三脚をサイドポケットにつけているんですが、しっかり雨から守ってくれます。
アクセスのしやすさ
荷物を入れる、というザックの役割。荷物の入れやすさ、取り出しやすさというのはけっこう重要です。バルトロはいろんなところから内部にアクセスすることができたり、使いやすいポケットがたくさんついています。
ガバッと開くメイン開口部
なんといっても1番ものを出し入れするのはここからでしょう。
バルトロはこの開口部がかなりガバッと開くようになっているのでかなり物の出し入れが容易です。僕はカメラなどの機材を持っていくときにはロープロのカメラバッグにいれてるんですが、けっこうデカイんですよね。バルトロならそのロープロのカメラバッグも余裕で出し入れしやすくなっているのでかなり扱いやすいです。
口紐の動きもかなりスムーズなので、収納するときも素早くできます。
雨蓋に独立した2つのポケット
雨蓋には2つポケットがついていて、それぞれ独立した収納になっています。また、雨蓋ながら非常に大きな容量があるためいろんなものが入れられます。
片方には日焼け止め、片方には行動食、など整理して収納できるので、あれどこにやったっけ?というのが無くなります。
雨蓋の裏にもポケットがあります。僕は財布や車の鍵なんかをここに入れています。
表側の2つのポケット、裏のポケットにあれこれ入れてもデコボコしないので、雨蓋だけでかなりの収納力があります。
フロント部はU字でガバッとひらける
テン場について、設営を終えたらとりあえずいろんな荷物を取り出したいですよね。
フロントがU字のかたちでガバーッと開くようになっているのチョー便利。また雨蓋を開けなくても開くことができるので、下のほうに入れてしまった荷物を行動中に取り出すのにも使えます。
ボトムには取り外し可能な仕切りで2気室に
底面にもファスナーがついており、中にアクセスができるようになっています。
ここには取り外し可能な仕切りがついており、簡易な2気室にすることも可能(隙間が開いているので完全に分けられた2気室ではない)
寝袋などの収納に便利です。
さらに底面にはストラップが2本ついており、マットなどをくくりつけることもできます。
65Lの中に収納できる量
荷物が収納しやすい作りなので、気づけばあれもこれもとたくさんの荷物を入れてしまっています。
以前に北アルプスに行った時の装備などをまとめているのでこちらもご覧になってみてください。
[blogcard url=”https://logcamera.com/karasawa-sobi/″]
いらないものは持っていかない、少しでも軽くする、というのはパッキングの基本だと思うので気を付けたいところです。けれどついついあれもこれも持っていってしまいます(笑)
まとめ
価格は他のメーカーに比べると、若干高いバルトロ。しかし、登山というのは自分の体だけが頼り。そんな中、その体への負担を限りなく減らしてくれるバルトロというザックはやっぱりお金を出すだけの価値があると僕は思うのです。
僕なんかは山頂につくことだけが目的ではなく、そこでの写真撮影であったり、そこですごす時間であったりも大事なわけで、体力に余裕を持たせた山行にしたいですし、そんな山行を実現させてくれるのがバルトロ。
体のカタチは人それぞれですし、人によってザックの合う合わないはあると思いますが、それでも1度はそのすばらしいフィット感のあるこのザックを試してみてほしいです(๑´ڡ`๑)
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