この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
DxOから発売されているノイズ除去ソフト「PureRAW」
かなり評判が高かったので実際に購入してみたのですが、今までで一番使いやすくパワフルなノイズ除去ソフトだったのでご紹介したいと思います。
DxO PureRAW2とは
via:DxO PureRAW – RAW ファイルのすばらしさを 引き出す
PureRAWはノイズを除去してくれるソフトです。
Lightroomなど現像ソフトのにもノイズ除去の機能はあるのですが、ノイズ除去ってけっこう難しく、ノイズリダクションをかけすぎるとノイズが消える代わりにディティールも一緒に消えてのっぺりとしてしまうんですよね。
気になるザラザラのアイツ!高感度ノイズの原因とその対処法!!
このPureRAWはノイズはしっかり消してくれますがディティールは残してくれるというすばらしいソフト。AIのディープラーニングが応用されているのでしょうが、最近のAIの進歩は目まぐるしいですね。
実際にノイズ除去してみた
実際にPureRAWを使ってみます。こちらは水族館でイルカのジャンプを撮った写真。ご覧の通り暗い場所ながらも水しぶきを止めたかったのでシャッタースピードを1/400にしています。そうすると必然的にISO感度は上がってしまいISO3200での撮影になっています。
カメラはZ9を使用。Z9はフルサイズ機とはいえ、4000万画素越えているのでそこまで高感度に強いわけではありません。
イルカをアップにしてみるとガッツリとノイズが乗っているのが分かります。
PureRAWをかけてみたものがこちら。すごくないですか?ノイズがしっかり除去されているのにディティールはしっかり残っています。
並べてみるとその差は一目瞭然ですね。
ちなみにこちらはLightroomでPureRAWと同じくらいノイズを除去してみた写真。ノイズはなくなっていますが不自然につるつるしている上、水しぶきの部分のディティールが失われてしまっています。
この「ディティールを保持しながらノイズを消す」というのが非常に難しく、これまではISOを上げることがためらわれていました。
しかし、ここまでしっかりとノイズが消えるのなら、シビアなシチュエーションでもしっかりとISOを上げての撮影が可能になりそうです。
こちらは夜の飛行機の撮影。滑走路で準備をしている飛行機、ちょっとずつ動いちゃうのでシャッタースピードも短くせざるを得ないシチュエーション。
望遠レンズで狙うのですが、持っているのはNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sなので400mmでは開放でもf5.6とけっこう暗く、どうしてもISOを上げないといけません。
ISOを4000まであげることでなんとか0.4秒のシャッタースピード撮影することができたのですが、ノイズもギャンギャンに出てしまいますね。特にカラーノイズがひどいです。
こちらもPureRAW使うことでトゥルットゥルに。しかも解像感は残したままです。ちなみにPureRAWはRAWファイルのままエクスポートされるのでレタッチ耐性もしっかりあります。ということはですね、ここからさらにLightroomのノイズ除去だったりNIKのDfineなんかを再度かけることもできるわけです。
さらにはそっからSharpen AIなどのシャープネスを上げるソフトも使うことができるのでかなりいい感じになります。
動物の毛並みのしっかり再現
AIで再描画しているのなら、こういった動物の毛並みなんかは苦手なのかな?と思って試してみました。こちらはISO6400で撮った写真。
ノイズはしっかりと消しながらも毛のディティールは失われていません。動物もシャッタースピードを稼ぐためにISOはオートにしていることが多いのですがISO6400がここまで補正されるなら、シャッタースピード優先で思い切ってISO上げていけそうです。
星はちょっと苦手なのかもしれない
これなら星の撮影にもめちゃくちゃ使えるのでは!?と思ってウキウキで試してみたのがこちらなんですが、あれですね、星はちょっと苦手かもしれませんね。
特に真ん中あたりの部分はノイズと星を判断しきれず、へんな模様が発生しています。このあたりはまだAIの学習が足りないのか星のノイズ処理が難しいのかといったところでしょうか。
ちなみにPureRAWのノイズ処理と、普段やっている加算平均の処理を比べてみるとこんな感じ。しばらくはまだ赤道儀が手放せませんね。
まとめ
若干苦手そうな被写体もありながらも、ほとんどのシチュエーションで良好な結果を出してくれたPureRAW。
ISOを上げられるというのは大きなアドバンテージですので今後の撮影の自由度が増していきそうです!