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桜の撮影をするときにおすすめな構図が額縁構図です。今日は額縁構図を活かしながら、ライトアップされた桜を妖艶に仕上げていきましょう。
設計図
ビフォーアフター
ビフォーがこちら
アフターです。
現像をしていくときの設計図です。
ライトアップの光り、お城にあたっている部分が盛大に黄色かぶりしているので、きれいにしていきます。右側の桜もどこの照明か分かりませんが、こちらもちょっと色かぶりしているので、均一なピンク色にしていきたいところですね
額縁構図で、桜に囲まれたお城という感じにしたいわけなんですが、手前の桜に比べてお城のほうがちょっと暗いのでこちらも持ち上げていきましょう。
あとは、お城と桜という、和のテイストのシチュエーションなので、妖艶な雰囲気をちょっと足してあげたいですね。
撮影のコツ
額縁構図で桜の満開感を出す
額縁構図を作で構図の四方を桜で埋めると、ものすごくたくさんの桜が咲いているような雰囲気になります。ソメイヨシノは接ぎ木で増やされているクローンなので、どの木も咲く時期が一緒になります。桜は満開で咲いているというイメージがありますよね。
そんな満開のイメージを構図でしっかりと強調していきたいわけです。
実際の場所の別アングルですが、そこまでたくさんの桜が植わっているというわけではないんですね。「どこをどんなふうに切り取るか?」で印象が全く変わってきます。このへんも構図づくりのおもしろいところです。一番きれいに見える構図はどこか?いろいろと試してみてください。
とりあえず、額縁構図は手っ取り早く満開の雰囲気を出せるので、まずはなにかで額縁が作れないか探してみましょう。
現像スタート!
レシピ1.お城もしっかりと目立つように明るさを整える
まずは明るさを整えていきましょう。露光量を+1.10で全体的に明るく、ハイライトを-26で桜のライトアップ部分を少し押さえます。シャドウを+16にして沈んでいたお城を明るくしていきます。
レシピ2.HSLで彩度を調整して色かぶりをなくす
HSLパネルの彩度と輝度を使ってお城にあたっているライトの黄色かぶりを調整していきます。
イエローの彩度を-99、オレンジの彩度を-4と、黄色かぶりしている色成分の彩度を落としてやります。彩度を下げたことで色が無くなり、お城の白が出てきました。
ブルーの輝度を上げているのは、空の部分だけをちょっと明るくしたかったからです。
レシピ3.桜の色を鮮やかにしていく
桜の色を鮮やかに仕上げていきます。
ここではまずホワイトバランスで色温度をブルーに、色かぶりを補正をマゼンタに若干ふっています。
さらに色相を
- オレンジ-38
- イエロー-2
- ブルー+6
- パープル+14
と変化させています。ブルーとパープルを+にふることで桜の色を鮮やかに、オレンジとイエローをマイナスに降ることで電球が色かぶりしている部分を桜の色に近づけていきます。
レシピ4.構図を少し調整
若干、左に傾いているような気がするので少し回転させて構図を整えました。
レシピ5.シャドウに少しブルーを足して妖艶さを出す
カラーグレーディングを使ってシャドウの部分に少しブルーを出してやります。シャドウ部分にブルーを少し入れて妖艶な雰囲気を表現してみました。
完成!
額縁構図で桜の満開の雰囲気を出すと同時に、色味を調整することで和のテイストの妖艶な感じに仕上げました。
まとめ
額縁構図は桜に限らず、紅葉などでも使える構図です。色んなもので囲ってみましょう。