全国1億3万人のNIKONファンの皆さんこんにちは。いやいや、やってきましたね。そう、Zマウントの広角端を担う大三元レンズNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S。
僕もめでたく発売日にゲットすることができたのでこれからガンガン使って行きたいと思いますが、まだ作例もなんもないので今日のところはまず外見について見ていきたいと思います!
ちなみに、デジタルカメラマガジンの方でレビューの記事も書いてるのでこちらもご覧になっていただけると嬉しいです。
神レンズと評された旧モデルの伝説を塗り替えるレンズが来た
本題に入る前に、ちょっと聞いてほしいんです。Nikonにおいて14-24f2.8mmというレンズの立ち位置を。
f2.8通しのズームレンズのことを大三元レンズと呼びます。望遠、標準、広角の3種類。
旧モデルであるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDが発売されたのは実に13年前。同期の大三元である標準、望遠に関しては少し前にFマウントでリニューアルされましたが、この広角だけはリニューアルされることなく、Zマウントに突入していきました。
神レンズと呼ばれる伝説のレンズ
神レンズ、なんて表現をよく聞くようになり、なんだか神様の大安売りな気がしないでもない昨今。
しかしながら、名と実を伴った神レンズを1本あげろと言われれば僕はこのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDあげます。それくらい素晴らしいレンズ。
14mmスタートながらf2.8通しを実現。周辺までしっかり解像する表現力。これが13年も前に設計されたということに驚きを隠せない恐ろしいレンズでした。
僕ももちろん持っていましたし、我がチームで不動の4番を担う最高のレンズでした。
その伝説を塗り替えるレンズが来た
もちろん、そんな神レンズにも欠点がないわけではありませんでした。
14mmを実現するために大きく前にせり出した、いわゆる「出目金レンズ」。それゆえねじ込み式のフィルター類が付けられず、サードパーティの角形フィルターに頼らざるを得ないこと。これまた超広角ゆえにでる歪曲収差。
とはいえ、そんな欠点などそのレンズの性能を考えると瑣末なことでしかなかったのです。そう、今日この新しいNikonの14-24mmが出るまでは。
Nikonユーザーのみなさん、Nikonで良かったですね。
あの神レンズであるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDも過去のものとしてしまうような素晴らしいレンズがNikonから出たのです。そう、それがこのNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sなわけです。
14-24の外観をチェック!
というわけでここからか本題です。特に今回、外観からもそのレンズの素晴らしさを伺い知ることができるので、そのあたりを見ていきましょう。
Zマウントになってフランジバックが短くなっているのですが、広角レンズというのはフランジバックが短くなることの恩恵を受けやすいレンズです。特に、このNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sはその恩恵を十二分に感じられるものとなっています。
出目金レンズじゃなくなった!!
とりあえず2020年、カメラ界隈においてもっともぶったまげのが、この「新しい14-24mmが出目金じゃなくなったこと」です。ぶったまげましたね。
f2.8通しの広角レンズはこれまで各メーカーから発売されていますが、ほとんどが前玉が大きくせりだした出目金レンズでした。もちろん、神レンズと評された旧モデルAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDも例に漏れず出目金レンズ。
その形状ゆえ、通常のレンズで付けられるねじ込み式の円形フィルターは使うことができません。
また前にせりだしているため、その扱いにも気を使います。どこかにぶつけてしまいそうでヒヤヒヤしたものです。
とはいえ14mmスタートのf2.8通し広角ズームなんてそんなもんだという諦めがあった中、発表されたこのレンズ。まあ、ぶったまげましたね。まさか、こんなレンズを使える日がくるとは。
フィルターが装着可能に!
前玉が出目金でなくなったことで!ついに!f2.8通しの広角ズームに!!フィルターが装着できるようになりました!!
まさかこんな日が来ようとは…Nikonでよかった…。
フィルター装着可の大きめのフード
今回、2種類の大きさの違うフードが同梱されています。大きい方は前の部分にねじ穴が切ってあり、ここに円形のフィルターが装着できるようになっています。
ちなみにフィルター径は112mmとかなり大きめではありますが、それでも今まで150mmの角形フィルターのシステムを使っていたことを考えるとかなり運用が楽になりそうです。
Nikonからも112mm径のプロテクトフィルターとPLフィルターが発売されていますが、まあ目ん玉が飛び出るくらいの値段なのでサードパーティの充実を待ちたいところ。
このフィルター装着用のフードはかぶせ式のレンズキャップになります。フィルターをつけたままガバッと付けるような感じに。
リアフィルターも装着可能
リアにはシートタイプのフィルターが装着できるフィルター枠がついてます。
前面につけるフィルターは112mmと大きく、価格もそれなりにするので、NDなどはリアに付けて運用もできます。まあ、いちいち付けるのめっちゃめんどくさそうですが…。
フィルターがつかない小さめのフード
もう1つのフードはねじ穴が切ってないコンパクトなフード。おそらくケラレの関係上、フィルター径はちょっと大きめになっているのでしょうね。なので、フードもそれにあわせて大きいのですが、フィルターを使わない時はちょっと取りまわししにくい。
ということで、フィルターが必要ない時は小さいフードを使用することでコンパクトになります。こちらはレンズキャップも普通のタイプです。
びっくりするくらいコンパクト!
フランジバックが短くなることで、レンズの大幅な軽量化に成功した本レンズ。
旧モデルと比べてもかなりコンパクトになってるのが分かります。この辺は実際に手に持ってみてもらったほうがよく分かるのですが、まあ、僕は初めて見た時思わず笑ってしまいました。スペック以上にコンパクトに感じます。
14-30mm f4と比べてみる
すでに発売されているNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sも非常にコンパクトで素晴らしいレンズでした。ということで、2つのレンズの外観を比べてみましょう。
というわけでこんな感じなんですが、どうですかね?確かに14-30mmの方が小さいのは小さいんですけど、14-24mmの方も充分戦えるといった感じではないでしょうか?
正直、出目金レンズだろうしサイズもそれなりに大きいだろうし、山では14-30mm、それ以外では14-24mmと使い分けようかと思ってたんですが、いやもう、ここまでコンパクトなら14-24mm1本でぜんぜんいけるんじゃないかと思いました。なによりf2.8を持っていけるというのがアツい…。
コントロールリングとレンズ情報パネルも
Nikonのハイエンドレンズには最近よく付いてる、コントロールリングとレンズ情報パネル。もちろん14-24mmにも付いてます。
まぁ、個人的にはこれイマイチ使い道が分からないので、あってもなくてもいいかなぁという感じではありますが…。
まとめ
新しい神レンズに興奮しすぎて外観だけでもやたら文字数が多くなってしまったので今日はこんなところで。次回、写りに関して見ていきたいと思います。
本当に素晴らしいレンズが来てバイブス上がってしまいますね。このコンパクトさ、フィルター装着できる前玉、f2.8の明るさなどなど。特に風景ではかなり使える仕上がりになりました。