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Lightroomの現像レシピを紹介してみます。
今回はブルーアワーの時間帯にライトアップされている一本桜の現像レシピ。空の青さと桜のピンクさを印象的に仕上げていきます。
設計図
ビフォーアフター
ビフォーがこちら
アフター
ビフォーアフターはこんな感じです。
この写真に仕上げるための設計図。頭のなかでイメージを作ってそれに近づくよう現像していきましょう。
桜の花びらはわりと白っぽい
桜の花びらってピンクのイメージなんですが、実際の色は白に近いんですよね。お昼に撮影するとやたらと白い感じになって、いわゆる桜色っていうのを表現するのが難しかったりします。
ライトアップされている桜はその花びらをライトで彩られるため、僕らが頭に描いているようなイメージのピンク色の桜の撮影をすることができます。
ライトアップのほとんどは日没前から夜の9時〜10時くらいまでやっているところが多いと思います。長い時間撮影のチャンスがあるように思いますが、僕のおすすめはブルーアワーの時間帯です。
ブルーアワーとは
ブルーアワーというのは日が沈んでしまった後の15分くらい(もしくは日が昇る前の15分くらい)の時間帯のことをいいます。空の色が青みがかった深みのある色合いとなり美しい時間帯のひとつです。
日の出、日の入前後のマジックアワーとはまた違った雰囲気の写真が撮れる時間です。
桜のライトアップとも相性がよく、桜のピンク色と空の深い青さが美しくマッチするので、ぜひブルーアワーの時間帯を狙って撮影してみてほしいです。
どんなものでもキレイに写る魔法の時間!マジックアワーを逃さず撮影しよう!!
現像スタート!
レシピ 1.現像で青とピンク色を強調する
撮って出しはこんな感じでした。ここから現像で桜のピンクと空のブルーを強調していきましょう。
青とピンクを強調したいので色温度は青の方向へ動かします。ここでは色温度6382。色かぶり補正はマゼンタの方へ。+63にしました。
桜と空がきれいにマッチした色になりましたね。コントラストも+37と少し強めています。
レシピ2.基本補正で明るさを調整
幹の部分がちょっと暗かったのでシャドウを+78、黒レベルを+28と上げました。樹齢の長い桜のどっしりとした幹が浮かび上がったのはいいのですが、手前の観光客の人まで目立つようになってしまいました。
レシピ3.ブラシを使って人が目立つ部分を暗くする
マスク機能のひとつであるブラシを使って手前にいる人の部分をマスクしていきます。
ブラシの部分の露光量は−3.03。
ガッツリ暗くなりました。
レシピ4.ライトアップで照らされている部分の色合いを調整
ライトアップの光が直接あたっている部分が少し人工光っぽさがあるのでここを補正します。HSLの彩度を「レッド+13」「オレンジ+45」とすることで全体のピンク色となじませていきます。
レシピ5.全体の周辺光量を落とす
ブラシで手前を暗くしたのですが、そこだけ暗くて「無理やり塗った感」があるので、周辺光量補正で周辺の光量をぐるりと落とし、手前の不自然さを軽減してみました。
また、周辺の光量を落とすことで中央にある桜に視線が向きやすくなる効果もあります。
レシピ6.仕上げに露出を少しあげる
周辺光量を落とたせいで、全体的にちょっと暗いイメージとなってしまったので最後に露光量を+0.20とほんの少しだけ上げます。だいたいイメージは仕上がっているので、最後にちょっと調整する感じで。
完成!
ということで完成です。空はブルーアワーの深い青さ、桜はイメージするような淡いピンク色になりました。山間部にある雄大な一本桜が浮かび上がる感じが出ていいですね。
まとめ
桜のライトアップは桜撮影の醍醐味のひとつです。ぜひチャレンジしてみてください。