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空と陸の境目がわからなくなるような幻想的な光景。
そんな素晴らしい絶景が、ボリビアのウユニ塩湖です。2016年の2月に訪れることができ、とても感動的なその光景を目の当たりにすることができました。
いつかは行ってみたい、そんな方も多いのではないのでしょうか。実際に行ってみると、なんとかなってしまうんですが、それでもウユニへの行き方やその鏡張りの絶景をどうやって見たらいいか、情報が少ないのも事実です。
そんなに長い期間、滞在したわけではないですが、それでもこれからウユニに行きたい!と思われるかたのために少しでも情報をシェアできればと思い、2016年2月現在のウユニ塩湖への行き方や注意点を書いてみます。
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ウユニ塩湖とは
ウユニ塩湖とはボリビアにある広大な塩の大地のこと。
アンデス山脈が隆起した際に海底が海水ごと持ち上げられ、そのまま取り残されました。その広さは1万平方メートル以上。新潟県くらいの広さなんです。デカ!
そして、その高低差が50cmしかなく、世界でもっとも平らな場所としても知られています。そんな平らなウユニ塩湖はあまりに平らすぎて遠近感が無くってしまいます。
その平らな場所に雨が降ることで浅い湖となり、その水が空を鏡のように反射するのでそりゃあもう幻想的な光景になるわけです。昼はもちろん、朝に夕に、夜に、表情豊かな光景を楽しむことができます。
ウユニ塩湖のベストシーズン、鏡張りを見るなら1月〜2月!
ボリビアは雨季と乾季に季節が別れます。
- 雨季:11月〜3月くらい
- 乾季:6月〜10月くらい
乾季の間は完全にウユニ塩湖が干上がり、一面の塩の大地を見ることができます。その真っ白な大地も非常に美しいですし、あまりの広大さゆえ遠近感が無くなり、よく見るようなトリック写真も撮りやすい時期です。
欧米人はこのトリック写真が好きなようで、鏡張りより乾いたウユニのほうが人気があります。
一方、日本人に大人気なのが塩湖に水の張った鏡張りの風景。ウユニ塩湖というと鏡張りをイメージされるかたが多いのではないでしょうか。
そんなウユニを見るためのベストシーズンは雨季の1月〜3月くらいになります。雨季といってもボリビアは降水量が少なく、日本の3〜4月と同じかそれより少ない雨しか降っていません。
なので雨季の終わりの3月だと時期によってはタイミングを逃してしまうかもしれません。逆に、僕の訪れた2016年は異常気象で、1月にはまったく雨が降りませんでした。
いままでの傾向としては、一番は2月、だめなら1月〜3月のあいだで日程を組むのがベターです。がしかし、そこはお天気しだいなので、必ずしも見れるとは限らないようです。
鏡張りを見る条件
ウユニ塩湖に雨さえ降ってしまえば、それっぽい景色は見られるのですが、美しい鏡張りを見ようと思ったらいくつか条件があります。
- 雨が降って、ウユニ塩湖に水がたまっていること
- 風がないこと
- 何度か雨が降ってゴミがきれいになっていること
- 水の量はくるぶしくらいが一番キレイに反射する
- 日中はある程度雲があること
- 夜は雲ひとつ無いこと
1.雨が降って、ウユニ塩湖に水がたまっていること
雨季というくらいだから、いっつも水張っているのかと思いきや、そんなことはありません。雨季と聞くと、梅雨のようなジメジメしたものをイメージしますが、実際のボリビアは雨季といえども非常にカラッとした気候でした。
なので、ちょっとくらい雨がふっても何日か晴れの日が続くと水が干上がってしまう場合もあるようです。実際、僕が訪れた時も前日には水が張っていた場所に翌日訪れたら乾いていた、という経験をしました。
前日に雨が降り、翌日いいお天気、というのがベストです。
2.風がないこと
風があると波が立ってしまい、空をキレイに反射しません。上の夕方の写真も少し波立っているのがわかると思います。
3.何度か雨が降ってゴミがきれいになっていること
ウユニ塩湖は乾季の間はずっと乾いているので、その間に少しづつゴミが溜まってきます。雨季になって雨が降るとそのゴミが湖面に泡のように浮いてきてしまいます。この写真でも泡がたっているのがわかるでしょうか。
この泡があるとせっかくの鏡張りの中に写りこんでしまうのであまりキレイではありませんね。
何度か雨が降るとこのゴミも洗い流され、きれいな湖面になっていきます。
4.水の量はくるぶしくらいが一番キレイに反射する
水がないと反射しないとはいえ、あまり水がありすぎるとなんだか海にいるような感じになります。湖面から10cmくらい、くるぶしあたりの水量がキレイに空を反射するようです。
5.日中はある程度雲があること
晴れなければキレイな鏡張りを見れませんが、かといってあまりに快晴だと、こんどは上も下も青いだけになってしまいます。反射するものが無いとそれっぽくないのである程度雲があることが望ましいです。
6.夜は雲ひとつないこと
ウユニの夜、雲ひとつなく晴れると、天空の星々が塩湖に反射してまるで宇宙の真ん中にいるような光景に出会えます。僕が行った時は残念ながらそんな光景には出会えなかったのですが、タイミングが良ければ天の川さえ反射して見えるようです。
鏡張りのポイントはドライバー次第
シーズン中といえども、とても広大なウユニ塩湖。美しい鏡張りが見られる場所も限られています。
ウユニ塩湖にはウユニの街のツアー会社で車をチャーターして行くのですが、その美しいポイントを見られるかはツアーを催行しているツアー会社のドライバー次第になります。
ですので、いいポイントを知っているドライバーに出会えることが重要になります。ドライバーは選べないのですが、ツアー会社は選ぶことが可能です。おすすめは穂高とブリサというツアー会社。僕はほどんど穂高でお世話になりました。
一番いい季節は?
こんないろんな条件が絡み合わないといけないというウユニ塩湖。せっかくならベストタイミングで訪れたいですよね。
鏡張りが見たい人は雨季の1月か2月で予定を組みましょう。できればたくさん雨が降っていて汚れが流れてしまっているとキレイな塩湖が見れます。
さらに、見たいのが満天の星空だと思います。星の光は小さいので強い月の明かりがあるとかき消されることがあります。できれば新月のあたりで月の光の影響がない時期がいいと思います。
天の川は朝方にかけて星雲の濃い部分を見ることができます。写真を撮影したいかたはこの時間を狙っていきましょう。
結局は月が出ていなければいいので、ウユニに行く時間が早いなら月の出の遅い下弦の月の頃、ウユニに行く時間が遅いなら上弦の月の頃でも星は見れると思います。とはいえ、手っ取り早いのはやはり新月期でしょう。
ということで、ウユニに行くのなら2月の新月期がおすすめです。
天気が悪くたってウユニはイカす
ウユニ塩湖で鏡張りを見る条件はけっこう難しいです。せっかく遠路はるばるウユニに行ったのに、お天気が優れない、ということもあることでしょう。
けれど、天気が悪ければ、悪いなりのウユニの光景を見ることができます。僕が行った時も雲が多かったり、雨が降ったりと、コンディションが悪い日が多かったのですが、そのおかげもあって雷の降るウユニ塩湖を撮影することができました。
また雲が多くても、その空と大地の境目がなくなる不思議な感覚は充分に味わえると思います。
ウユニの天気予報はぜんぜんあてにならないので、あんまり予報を気にしすぎなくてもいいかなあとも思います。雨の予報なのに平気でピーカンだったりしますし。
どんな天気やコンディションでも、素晴らしい場所であることは間違いありません。
できるなら余裕のある日程を組む
そうだ、ウユニ行こう、なんて気軽に行けるわけではない場所にあるウユニ塩湖。
できるなら余裕のある日程で訪れたいものです。滞在期間が長いほど、ベストなタイミングに遭遇できる確率も上がります。
出発する地域にもよりますが(僕は島根からだったので成田へいくまでも大変でした)片道2日くらいかかることを考えると、1週間の日程でもウユニに滞在できるのは3日ということになります。運がよければあれもこれも全部見ることはできるかもしれませんが、なかなかそう上手くはいかないもんです。
ボリビアは富士山くらいの高地にあるため、高地順応するために余裕を持ったスケジュールを立てるのも重要です。程度の差はあれど高山病の症状が出てくると思います。
今回僕は8日間の日程で行きましたが、もしまた行くことができるのなら少なくとも10日以上、欲を言えば2週間くらいウユニに滞在したいなあと思います。
僕は写真の撮影がメインとなるため、このへんは人によって変わるとは思いますが、やっぱり余裕があるほうがいいのは確かです。
まとめ
まずはウユニ塩湖へ行くために、どの時期に計画をたてたらいいかまとめてみました。
個人的なおすすめは2月の新月のころを中心に10日〜2週間くらいの日程でウユニに行かれると堪能できると思います。
ただ、ウユニの街はウユニ塩湖以外あんまりやることがないので、一度の旅であちこち行きたい!ってかたはちょっと退屈かもしれません。
周辺にはペルーのマチュピチュやボリビアの中心街ラパス、他にもティティカカ湖やガラパゴス諸島など南米の楽しそうなところがたくさんあるので、旅の予定に加えるのもいいかもしれません。僕が出会った旅行者はマチュピチュとセットで行く人が多かったように思います。
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