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カメラを初めたばかりの頃は、なかなか勝手がわからずついついいろんな失敗をしてしまうもの。ちょっとずつ覚えていけばいいのですが、なかなか自分では気づかなかったりすることもやっぱり多いです。
今日はカメラを初めたばかりのあなたが、もしかしたら知らない間にやっちゃてる失敗をちょっとまとめてみました。
あなたの写真は大丈夫ですか?
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カメラ初心者のころにやりがちな失敗
1.ブレてる
どうもしゃっきり撮れないなあ、やっぱりキットレンズじゃあダメだ。いいレンズじゃないといい写真とれないわー。
いや、それブレてますから。
初めのうちはシャッタースピードとかも気にせず撮っちゃうかもしれませんが、ちょっと暗い場所や室内などは思っている以上に暗いものです。
APS-Cのカメラでは1/(焦点距離×1.5)秒くらいが手振れしない目安と言われています。50mmなら1/(50×1.5)秒なので、1/75秒ですね。
ISO感度をあげるとノイズが出るので、ついつい低感度で撮ってしまうかたも多いかもしれませんが、後で補正もできる分、手振れするよりノイズが乗ってるほうがまだマシです。撮影後はきちんと液晶モニタを拡大してブレてないかチェックしておきましょう。
2.彩度がやたら高い
キレイな青空や夕日を撮ると、ついつい上げてしまいがちなのが彩度。
おばちゃんで香水つけている人いるじゃないですか。少しつけるくらいならいい香りなんですが、だんだんと鼻がつまるのか気づかないうちにものすごいお香りをふりまいてらっしゃるかたいらっしゃいますよね。
彩度も似たようなもんで、いつの間にか自分では気づかないくらいギンギンにあげていることがあります。用法用量を守って使いましょう。
3.空ばっかり撮っちゃう
夕焼けとか、カスミの無い突き抜けるような青空とか、めっちゃ感動しますよね。わかります。んで、ついつい撮っちゃう。わかります。
けど、空ばっかりの写真って、ものすごい形のいい雲がある青空とか爆焼けの夕方とか、そんなんでもないとなかなか作品にならなかったりします。
せっかくキレイな空を見つけたら、もうワンポイントを探してみるとグッとよくなると思います。
4.水平がとれてない
どんなに素晴らしい絶景でも水平がとれてないと、もうなんか、んもう!って感じになります。けっこうよく見かけます。
特に海や湖など水平線が見えるようなところではきっちり水平出してないとかなり気持ち悪いです。とはいえ、水準器が無いようなカメラも多いですしけっこう難しいですよね、水平出し。三脚使いましょう、三脚。
5.風景だからって考え無しで広角で撮っちゃう
風景には広角レンズ!って思っているかたも少なくないと思います。広角は広い画角で撮れるので非常に便利なんですが、反面、なんもかんも写っちゃうので「結局なにが写したいの?」って写真になりがちです。
特に山とかに広角レンズ持っていく人は気を付けないと、なんか漫然としたものになりがち。広角レンズを使う時はきちんと主題を明確にして、近景・中景・遠景を意識しましょう。立体感が出てくると思います。
6.HDRやりすぎィ!!
HDR(ハイダイナミックレンジ)合成という手法があります。カメラは明暗の差に弱いのですが、露出の違う複数枚の写真を合成して明暗差の少ない写真にする技術です。
明暗差を無くし、コントラストや明瞭度を上げるとなんかかっこよくなるので工場撮影などでよく使われるのですが、これも用法用量を守って使用しないとなんだかアメコミの漫画みたいになってしまいます。
ノイズもガビガビになりますしね。
7.なんでもかんでも開放で撮っちゃう
単焦点レンズを買ったばかりなどは、ボカしてとるのが楽しくてついつい開放でとっちゃいますよね。
僕も昔の写真のExifみるとほぼ開放ばかり使っていました。風景すら開放で撮っていたのはいい思い出。ボカすことで主題が明確になるのはいいのですが、反面、背景などの副題がおざなりになってしまいます。主題と背景のバランスをよく考えてみましょう。
また、開放はレンズの性能が一番低くなるので絵が甘くなりがちです。
8.モノクロにする意図がわからない
モノクロってなんだか、ちょっとかっこよくなった気がしてついつい、そのへんのなんでもないような写真をモノクロにしてしまうので気を付けましょう。
カラーで見てイマイチなものを、困ったからってモノクロでごまかしてませんか?
9.ゴミがひどい
最近ではTwitterが2048pxに対応したということで、解像度の高い写真をみなさんあげていると思いますが、ゴミが除去されていない写真をよく見受けます。
特に青空などの均一な色の背景ではあなたが思っている以上に目立っています。センサーはきちんと掃除して、もしも写りこんでしまったら画像編集ソフトなどできちんと消しましょう。
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10.曇なのにがっつり空をいれちゃう
せっかく写真を撮りにでかけたのに、曇り空。そんな日にもかかわらずついつい空を入れちゃうことありませんか?形のいい雲の曇りならまだしも、空全体を雲が覆っているような日は、空をいれてしまうと画面に白い部分が出てきてしまい、イマイチになりがちです。
曇りだから撮影ができないというわけでなく、曇り空を少し外して撮るだけでだいぶ変わってきます。
11.ノイズがドイヒー
さきほど手振れするくらいなら、ノイズがのっていたほうがいいと書きましたが、あんまりひどいのも考えものです。
ノイズが乗らないように撮る方法、乗ったノイズを除去する方法はたくさんあります。スマホやPCなどの小さい画面では気にならないからいいや、じゃなく、ノイズの処理もきちんと覚えておきましょう。
12.ホワイトバランスがやたらと曇天
スマホで写真を撮りはじめ、一眼レフやミラーレスを買うと、Instagramのようなフィルターがかけられないのでなんだか味気なく感じてしまいます。なので、ついつい、ホワイトバランスを曇天にして赤っぽい色合いの写真にしてしまうことがあるのではないでしょうか。
雰囲気にあったものならいいのですが、それっぽいからってなんでもかんでも曇天で撮ってしまうのも考えもの。ちゃんとしたホワイトバランスで撮ることもちょっと覚えておきましょう。同義語に「〜やたらと蛍光灯」で紫っぽかったり「〜やたらと電球」で青っぽくたりすることも。
13.明るすぎィ!
日中など明るいときなど、露出が明るすぎてしまうことがあります。多少明るいくらいないら後で補正も可能ですが、カメラの性能を越えるような明るさだと白飛びしてしまいます。このウサギのお腹のあたりは白飛びしてますね。
白飛びしてしまうと、写真に色のデータがなくなってしまうのであとから暗くしようと思ってもここだけは暗くすることができません。
開放付近で撮っていると、気づかないうちに露出オーバーになってしまうことがあるので注意しましょう。
14.暗すぎィ!
反対に暗すぎるのもやっぱり問題です。白飛びの反対で黒つぶれというのがあり、これも写真のデータが黒だけになってしまうことをいいます。白飛びに比べるとまだなんとかなる時もありますが。
カメラは明暗差に弱く、太陽が背後にあるような場合は真っ黒になりがちなので気を付けましょう。また、暗いところで撮影しているとモニターがいつもより明るく見えてしまい、暗くなっているのに気づかないこともあるので注意が必要です。
15.ピーカン不許可
たわば先輩もおっしゃっていました「ピーカン不許可」
お天気もよく、太陽が登りきっているような時間帯は目で見るとすごくキレイに見えて、一見撮影日和に見えます。ですが、さきほども言いましたがカメラは明暗差に弱いもの。
日中の太陽の光はかなり強く、光が当たっていない所との明暗差がすごく出てしまいます。なので、実はけっこう撮影のしにくい時間帯なのです。
16.星の光跡が途切れている
星の長時間露光は楽しいですが、ずっと晴れている夜というのはなかなかないもの。雲の影響などで星の光跡が途切れてしまうのも分からないでもないんですが、やっぱり違和感があります。
せっかく光跡を写すのなら途切れた部分は思い切ってカットしちゃいましょう。
17.ピントがあっていない
どうもしゃっきり撮れないなあ、やっぱりキットレンズじゃあダメだ。いいレンズじゃないといい写真とれないわー。
いや、それピントが合ってないですから。
カメラのオートフォーカスは便利ですが、きちんと合わせないとけっこうズレるもんです。特に単焦点レンズで開放で撮ったりするとボケやすい分、ピントが合う面も薄くなるのでピントを外しがちです。
きちんと液晶モニターで、ジャスピンがどうか確認しましょう。
18.玉ボケがラグビーボールになっている
玉ボケを作ると、ふんわりとした雰囲気が出てキレイです。開放に近いとこは玉ボケが作りやすいんですが、完全に絞りを開けきってしまうと、キレイな丸にならずラグビーボールのようになってしまいます。
少し絞るくらいがちょうどいいので、きちんとライブビュー見ながら調整しましょう。
19.パープルフリンジがめっちゃ出てる
木々の細かい所などを逆光気味で撮るときに発生しやすいのがパープルフリンジ。この写真の中央のように紫色の、本来あるべきではない色が発生します。紫だけでなく緑色のようにもなることがあります。
開放気味で撮るとこのパープルフリンジ出やすいので、もしも出てしまったらちょっと絞って撮りましょう。どうにもならなければ後で画像編集ソフトでも補正できますので、きちんと処理しておきましょう。
20.桜の幹までピンクにしちゃう
桜の花びらというのはカメラで写すと目で見ているよりも、白っぽく写ります。見たイメージに合わせたくてついつい、色かぶり補正で花をピンク色にしてしまいがちですが、幹までピンクになるのはちょっと気を付けましょう。なにごとも用法用量を守って。
桜に限らず、藤の花や梅の花なんかも被ってる写真をよく見ますね。
21.ダンボー撮っときゃなんとかなると思ってる
ダンボーはすごくかわいくて、モデルになってもらうのにもピッタリです。
とはいえ、あんまなんも考えずダンボー撮っときゃなんとかなると思うのは要注意。せっかくかわいいダンボーなので、少しは工夫しましょう。
ダンボーがいると一眼レフで写真を撮るのが格段に楽しくなるよ! – ログカメラ
22.マクロで日の丸構図ばっかり撮る
マクロ撮影は普段気づけないような小さな世界を写せてとても楽しいのですが、ついつい日の丸構図ばっかりになりがちです。
主題がものすごく明確ならいいのですが、やはりなかなかそういう被写体はないもの。マクロといえど、なにかしらの副題はいれましょう。水滴があるだけでもぜんぜん違います。
23.星空ががやたらと紫色だったり青色だったり
天の川や星を撮って現像する際、やたらと紫色にしたり、青色にしたり。まあ、何色にしたっていいんですが、まずは夜の空はグレーだということをきちんと覚えておきましょう。
基本はしっかり覚えたいところです。
24.変なところで切っちゃう
被写体を、なんだか変なところで切ってしまっている写真をよくみかけます。この写真でも仏塔の先っぽを切っちゃってますね。
なにか明確な意図があればいいんですが、やっぱり不自然に見えます。全体を写すならきちんと移しましょう。
25.こんな記事を真に受けすぎる
というわけでツラツラと書いてきましたが、ここが一番大事なところです。
こういったテクニック系の文章は世間に山ほどあふれていますが、まああれですよ。自分が楽しければいいんですよ。
もちろんあなたがプロになりたいとか、どっかのフォトコンに入賞したいとか言うなら別ですが、よけいなことを横からガミガミ言われたってぜんぜん楽しくないですよね。
僕が恵まれていたなあと思うのは、散々へたくそな写真を撮っているにも関わらず、おまえの写真がどーだこーだと言う人が周りにぜんぜんいないこと。
もちろん、上達すれば写真はおのずと楽しくなりますし、それに向けていろんな知識をつけるのは大事なこと。でも、それで写真を撮るのがめんどくさくなるんなら本末転倒です。まずは、写真を撮ることを楽しみましょう。自分がとった写真を自分で褒めてあげましょう。人はなかなか褒めてくれませんからね(笑)
また、今日書いてたことは、今までたくさんのフォトグラファーがいろんな写真を撮ってきて、こうやったほうが今まではよかったよ、ってことばかり。けれど、ひとつ知識を覚えるということは、別の選択肢を失ってしまうことにも繋がります。
水平がとれてなかったら、もっと思い切って斜めにしてしまうのもいいかもしれません、白飛びさせまくって出せる表現があるかもしれません、ノイズがあることで逆にアナログ感がでるかもしれません。
写真なんてもっともっと自由でいいと思います。ますは基本を覚えたうえで、自分が撮りたい世界を追い求めたらいいんです。
まとめ
というわけで、いかがだったでしょうか?
今回、失敗写真の作例、誰のことを言ってるかって、完全に自分のことでこれ書きながら胃がキリキリしてきました(笑)
僕もまだまだいろんなことをやってみては、失敗しますし、昔と今で撮影や現像の方法の好みも変わってきています。撮れば撮る度、奥の深い世界で楽しくてしょうがないです。
なんとなーくの、参考にしていただいて、楽しく写真を撮ってくださいね(๑´ڡ`๑)
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